消費生活評論家・ジャーナリストとしても活躍されてる岩田昭男さんにインタビューすることができました。
クレジットカード業界で岩田さんのことを知らない方はいない!と断言できるぐらい有名な方です。
クレジットカードに精通されている岩田さんが実際、利用しているクレジットカードが何か、おすすめのクレジットカードのランキングが何か知りたくないですか?
🙂 今回、岩田さんにお時間を作っていただき、おすすめのクレジットカードはもちろん、政府が推進しているキャッシュレスと今後のクレジットカード業界の動向について伺ってきました!
クレジットカードの専門家 岩田昭男さんとは?
クレジットカードの専門家であり、消費生活ジャーナリストとしてカード全般に関する執筆もされている岩田昭男さんは、月刊誌記者などをされたのちジャーナリストとして独立され、30年近くクレジットカード業界を中心にご活役されています。
また、NPO「法人消費生活とカード教育を考える回(WCCE)」の理事長としてカード教育にも取り組んでおられます。
ここ数年、ムック本(雑誌のような本)の発刊が多くなっており、岩田さん監修のクレジットカードやキャッシュレスなどについてムック本が多く発刊されています。

クレジットカードのランキングをつけている有識者にインタビュー開始!
今回、クレジットカードとキャッシュレス編集部が岩田さんへインタビューさせて頂くことが決まったときは、本当に驚きと感動しかありませんでした!
気になる岩田さんのメインクレジットカードは?
クレジットカードとキャッシュレス編集部:岩田さんは、今クレジットカードを何枚ぐらいお持ちなんでしょうか?
岩田さん:手に触るクレジットカードは20枚位で使うカードは2枚から3枚だね。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:その中で、メインで使ってるカードは何ですか?
岩田さん:僕は、ビュー・スイカカードを使っているよ。
岩田さんがメインのクレジットカードと利用されている「ビュー・スイカ」カード(VIEW CARD)は、JR東日本グループが発行しているクレジットカードで、Suica+定期券+JRE POINTカード+クレジット機能が一つになった4役を1枚にまとめられた非常に便利なカードです。
モバイルSuicaにビューカードを登録の上、JRE POINTのWEBサイト登録で、VIEWプラスに加え鉄道利用のJRE POINTも貯まります。
さらに、モバイルSuicaの定期券購入は最大5%のポイントが還元と、とってもお得!
つまり、1,000円チャージすると15ポイントを貯めることができます。
Suica定期券一体型なのでこの1枚で通勤や通学をカバー出来るようになってます。
その上、Suicaはコンビニやスーパーなど多くの場所で買い物や飲食に利用ができるようになっているので非常に使える場面が多く、この一枚で生活のさまざまな場面をカバーできるようになる非常に優れたクレジットカードです!
国内旅行傷害保険が最高1,000万円、海外旅行傷害保険は最高500万円も付帯しているので還元率も悪くない中、しっかりした補償もついています!
🙂 次の記事でビュー・スイカカードについて詳しく解説しています。
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「ビュー・スイカ」カード(VIEW CARD)の特徴や審査申請基準を解説!
JRであればビュー・スイカカードがおすすめですが、東京メトロであればソラチカカードが人気があります。
ソラチカカードは、ANAのマイルが貯まるクレジットカードの代表格で、通常のお買物ではJCBのポイントが貯まり、ANAを利用すると搭乗マイルが貯まり、PASMO機能で東京メトロを利用するとメトロポイントとあらゆるシーンでポイント・マイルが貯まります。
東京メトロの利用でメトロポイントが貯めることができ、貯まったメトロポイントをANAマイルに交換することもでき、ソラチカカードの場合は100メトロポイントで90ANAマイルに交換ができます。
他のクレジットカードに比べてマイルへの交換率が高いことで人気があります!
🙂 次の記事でソラチカカードについて詳しく解説しています。
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マイルが貯まるソラチカカードの能力は?審査基準や口コミを解説!
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実際お話をさせて頂くと、とても気さくな方でした。また、ビュー・スイカカードがメインカードと聞いて、正直びっくりしました!
やはり、関東にお住いの方であればSuicaと一体型になったビュー・スイカカードが便利なんですね!
若い方むけのおすすめのクレジットカードは?
クレジットカードとキャッシュレス編集部:大学生など若い方むけのクレジットカードはありますか?
岩田さん:キャッシュレスと言えば、QRコード対応のクレジットカードがおすすめで楽天ペイなら楽天カード、PayPayならPayPayカードが、おすすめのクレジットカードになるかな。
これからは、キャッシュレスとクレジットカードを連携させて、相乗効果でチカラを発揮させるのが王道になるよ。
キャッシュレスとクレジットカード連携の先駆けが、電子マネーのSuicaとビューカードであるビュー・スイカカードだよ。
楽天カードは年会費無料で100円につき1ポイントが付与され、1ポイント=1円として利用することができ還元率は1%となります。
楽天ペイは、通常200円につき1ポイントでを貯めることができますが、登録するクレジットカードを楽天カードにすることで、さらに100円につき1ポイントが付与されるので、還元率が1.5%となります。
楽天市場、楽天トラベルなど楽天が運営するサービスを楽天カードで支払いをすると通常のポイントが2~3倍に増えて貯めることができます!
しかも、海外旅行傷害保険も最高2,000万円付帯しています。
また、楽天ペイを初めて支払いをするだけで、1,000ポイントを獲得できたり、楽天カード会員限定のキャンペーンでポイント最大40倍などの魅力的なキャンペーンが今度も行われる可能性はありますよ!
年会費無料で、楽天ペイ、楽天市場などを利用する方にはおすすめの一枚です!
🙂 次の記事で、楽天カードについて詳しく解説しています!
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楽天ペイが全国のローソン13,169店で利用開始!ポイントの3重取りを詳しく解説! 2017年8月開始予定
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【お知らせ】ヤフーカードの新規申し込みは、2021年11月30日(火)をもって終了しました。
【お知らせ】2021年12月1日(水)よりPayPayカードの新規申し込みを開始しました。
ヤフーカードも年会費無料で100円につき1ポイントのTポイントが付与され、Yahoo!ショッピング・LOHACO経由で買い物をすると、いつでも3%の還元率となります。
しかも、nanacoへのチャージでも0.5%還元されます。
Yahoo!と言えば、PayPayです!PayPay利用されている方であれば、PayPayカード決済をおすすめします。
🙂 次の記事で、ヤフーカードについて詳しく解説しています!
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ヤフーカードの特徴や審査基準・口コミを解説!【専業主婦・アルバイトもOK】
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クレジットカードとキャッシュレス編集部:岩田さんが、おすすめする若い方むけのクレジットカードは、QRコードと連携したクレジットカードですね。
岩田さん:ただ、この先、数あるQRコード決済サービスのどこが残るかわからないし、セキュリティが高いわけでもないのが現状。
そのかわり、今はポイント還元やキャンペーンが豊富なので、クレジットカードや共通ポイントなどと、うまく組み合わせれば、ポイントの二重三重りができるからね。
利用者はQRコード決済をうまく利用して、熊手をつかってかき集めるように、どんどんポイントを貯めることができるよ!
クレジットカードとキャッシュレス編集部:ほかには、クレジットカードおすすめはありますか?
岩田さん:セゾンブルー・アメックスカードもいいと思うよ。
セゾンブルー・アメックスカードは、25歳まで年会費無料、26歳から年会費3,300円(税込)だけど、海外利用で還元率2倍の1%、海外旅行傷害保険の傷害治療と疾病治療が自動付帯で300万円付帯しているから若い方には、おすすめのクレジットカードになると思うよ。
いいスペックなんだから、もっと露出しないとだめだと思うよ。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:そうですよね。若い人にはすごく人気があり僕の知り合いの若者向けのクレジットカードのおすすめサイトでは2番目に人気がありましたよ。
岩田さん:そんなに人気あるんだ。
セゾンブルー・アメックスカードは利用額に応じて、永久不滅ポイントを貯めることができます。
永久不滅と名前がついてる通り、有効期限がないポイントとなります。多くのクレジットカードで貯めることがポイントは、長くても3年、一番多く2年間というのが多い中、永久不滅ポイントは有効期限がありません。
1,000円につき1ポイントを貯めることが出来ますが、1ポイントは5円相当の価値があるため、初年度年会費無料で次年度以降の年会費が3,300円(税込)のセゾンブルー・アメックスであれば、還元率が0.5%~1%となります。
しかも、海外で利用すると通常のポイント2倍も貯めることができるので、海外旅行にも最適なクレジットカードとなります。
有効期限がないので、じっくりポイント貯めてAmazonのギフト券に交換出来たり、カード支払いに充当することができます。
また、セゾンブルー・アメックスは、当サイトから入会を申込み頂くと、25歳まで年会費が無料になるので、新社会人・学生の方にもおすすめのクレジットカードとなります。
🙂 次の記事で、セゾンブルー・アメックスについて詳しく解説しています!
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セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス(R)・カードの特徴・審査基準や評判を解説!
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クレジットカードとキャッシュレス編集部:ちなみに銀行系カードのTRUST CLUB ワールドカードは、若い方にも、おすすめできるクレジットカードでしょうか?
年会費1万円でMastercardのワールドがついてくるカードです。ダイナースクラブカードに比べると知名度は低いですけど年会費の割には付帯サービスが充実してると思います。
岩田さん:ダイナースクラブが富士銀行と日本交通社(現在のJTB)がやっていたころのイベントで、宮中晩餐会のような魅力的なイベントをやってたね。
TRUST CLUB ワールドカードも、もっと目を引くようなイベントをしたほうが知名度もあがるし、よくなると思うよ。
TRUST CLUB ワールドカードはMastercardの「ワールド」となります。
🙂 Mastercardには、6段階のランクが設けられていて、ランクによってMastercardが提供する「Taste of Premium」などの高級レストランや旅行サービスの特典の内容が変わってきます。
- ワールドエリート
- ワールド
- プラチナ
- チタン
- ゴールド
- スタンダード
順位が上の方が、ステータスが高いカードなり、TRUST CLUB ワールドカードは上から2番目に位置するワールドカードなります。なんと、プラチナカードより上となります。
家族カードは年会費無料に関わらず、旅行傷害保険は本会員と同じ最高7,000万円の補償となり、コスパ最高のクレジットカードとなります。
また、有効期限がないポイントが100円につき3ポイントも付与、空港ラウンジ、海外旅行の際には、指定の場所から空港の往復を荷物を2個まで無料、有名レストランのおすすめコースが2名以上の予約で1名分が無料になります。
2019年7月1日からICカード発行のタイミングで、カード名称・カード券面デザインも変更されました。
今までの券面デザインもゴールドからブラックへ変更となっています。
しかも、海外約1,000ヵ所の空港ラウンジサービスが利用できるラウンジ・キー(LoungeKey)のサービスが開始されます!
🙂 次の記事で、TRUST CLUB ワールドカードについて詳しく解説しています!
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TRUST CLUB ワールドカードの特徴や審査基準を解説!
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TRUST CLUBカードの担当者にインタビュー!クレジットカードおすすめを詳しく聞いてきました。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:提携カードで若い方におすすめのクレジットカードはありますか?
岩田さん:最近ではジャパネットカードだね。ジャパネットでの買い物であれば、分割払いの金利、手数料がかからないクレジットカードだからすごいよね。
他のお店でも、分割3回、5回払いであれば、分割金利、手数料相当のポイントが付与されるから実質、金利、手数料がないからね。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:分割払いでも1回払いでも金額が一緒というのは魅力的ですね。
ジャパネットカードは、言わずと知れた「ジャパネットたかた」のクレジットカードとなります。
「ジャパネットたかた」といえば、ものまね芸人がいるぐらい特徴のあるの声ですよね!でも、2015年1月に世代交代し、あの声を聴けないのは少し寂しい気がするのは私だけでしょうか・・・?
「ジャパネットたかた」は「セディナ」と提携して2019年1月23(水)より「ジャパネットカード」の受付を開始しました。
ジャパネットカードの魅力的なところは、「ジャパネットたかた」での買い物がお得で36回までの分割であれば、分割手数料がかからないことや、送料無料となります。
また、国際ブランドはJCBになりますが、JCB加盟店での利用で200円(税込)につき1ポイントを貯めることができ、貯まったポイントで「ジャパネットたかた」で1ポイント=1円として買い物することができます。
公式サイトジャパネットカードの公式サイト
ステータスカードの今後について
クレジットカードとキャッシュレス編集部:ステータスカードについて、お聞きしたと思います。昔ならダイナースとアメックスですかね。
岩田さん:今、ステータスカードはものすごい曲がり角だね。
分析してみると、昔はダイナースクラブ プレミアムカードの審査基準は持ち家であるとか、年収1千万超え、部課長になった勤続年数などの要件を満たさないと審査に通らなかったんだよ。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:「あこがれのブランド」としてブランディングされてきたんですね。
岩田さん:そういうのがあって、みんな会社をやめないでずっと勤めていたこともあり、年功序列制度と共にダイナースは大きくなった。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:わかりやすいですね。
岩田さん:ところが今では、スタートアップ会社の社長さんみたいに、年功序列など関係なくアメックス・プラチナカードが簡単に持てるようになった。
アメックスが、年功序列みたいなのをやめたんだよね。
だから、年会費13万円するアメックス・プラチナカードを紹介による申込みができるようになったんだよ。
元々、アメックス・プラチナカードも年功序列の発想だったけど、はっきり言って招待制は時代に合わなくなったんだよ。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:今は年功序列へのあこがれ、「あこがれの先輩がやっと持てたカード」といったブランディングは少しずつ弱くなってきているんですね。
ついに申込み開始!アメックス・プラチナカードはメタル製プラチナ・カードとなり、年会費143,000円(税込)で家族カードが4枚まで無料となります。
2018年にメタル素材を採用したことにより、券面デザインも好評でアメックス・プラチナカードを目指す方が増えている事は間違えありません。
アメックス・プラチナカードの年会費は高いと言われていますが、優秀なコンシェルジュ・デスク、毎年継続すると無料宿泊券がプレゼントされます。
\アメリカン・エキスプレス・プラチナカード/
空港ラウンジも、プライオリティ・パスのみではなく、センチュリオン・ラウンジ、インターナショナル・アメリカン・エキスプレス・ラウンジ、デルタ・スカイクラブ、エスケープ・ラウンジUS、エアスペース、プラザ・プレミアム・エアポート・ラウンジと合計で7つのラウンジ・プログラムを利用できます。
🙂 次の記事でアメックス・プラチナカードについて詳しく解説しています。
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アメックス・プラチナ・カードの特徴と審査申請基準を解説!
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【実践報告】アメックスプラチナに申し込んでみたら審査通過しました
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クレジットカードとキャッシュレス編集部:今は、スタートアップ企業の社長さんでも、プラチナカードをガンガン使う時代にかわってきているんですね。
岩田さん:でもね、個人的には申込で手に入るアメックス・プラチナカードもいいけど、ダイナースクラブ プレミアムカードのように年功序列みたいなカードもあったほうがいいと思うよ。
だって、みんなが申込で手に入るクレジットカードじゃおもしろくないよ。いろんな個性がクレジットカードには、あったほうがいい。
\アメリカン・エキスプレス・プラチナカード/
ダイナースクラブのブラックカードで招待制のクレジットカードは、ダイナースクラブ プレミアムカードとなります。
残念ながらログイン画面までは表示されますが、先は会員のみとなっています。ログイン画面自体がブラックカードだと連想させるシックな作りなっていて、中をのぞきたい!という衝動にかられます。
ダイナースクラブ プレミアムカードもインビテーション制となっています。
そのためダイナースクラブ プレミアムカードを目標にされている方であれば、ダイナースクラブカードを作成することからはじまります。
ダイナースクラブは、起源となる「ダイナース」にこだわりを思っており、ダイナースクラブ プレミアムカードとなると、「プレミアム エグゼクティブ ダイニング」となり、ダイナースクラブにラインナップしてないお店が追加されており、他のブラックカードのダイニングサービスにはないレストランが追加されます。
ダイナースクラブ プレミアムカードのインビテーションを待つためにも、ダイナースクラブカードをまず作るしか手はありません。
かといって、ダイナースクラブカードを利用し続けたら、招待がくるというわけではないようですが、作らないことには何もはじまりません。
まずは、ダイナースクラブカードからとなります。
ダイナースクラブカードは、年会費24,200円(税込)で27歳以上の方であれば申込みできますが、他より少し審査基準が厳しく、年収500万円以上が理想となっています。
🙂 次の記事でダイナースクラブカードについて詳しく解説しています。
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ダイナースクラブカードの特徴・審査基準や評判を解説!
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クレジットカードとキャッシュレス編集部:ところで、ラグジュアリーカードはどうですか?
岩田さん:ラグジュアリーカードは、いいと思うよ。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:ラグジュアリーカードは、旧シティバンクのダイナースを担当していた方たちが日本に持ってきたんですよね。
岩田さん:そうそう。みんなダイナースをやめた人たちがやっているよね。ラグジュアリーカードは、結果的にいい時期に日本に入ってきたよね。
ちょっと前なら、とても日本に入ってこれなかったよね。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:ダイナースとアメックスがステータスカードの方向性で少し迷いがでて隙ができたんでしょうね。
岩田さん:ラグジュアリーカードは、その隙をついて入ってきたんだよね。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:単純に金属製のカードでインパクトがあるので持ってみたいなと思いラグジュアリーカードを申込みました。
スペックは、アメックスやダイナースと比べて遜色ないと思います。新しい分、これからスペックがよくなっていくんじゃないかと期待しています。
岩田さん:そうだね。4月から還元率が上がるようだしね。ラグジュアリーカードは頑張ってるね。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:他にステータスカードにまつわるおもしろいエピソードとかありますか?
岩田さん:ラグジュアリーカードはモテカードと言われててね、特にゴールドカードは24金コーティングで重くてインパクトが強いから、クラブのママさんによくモテるって評判だよね。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:スパの記事にありましたよね。あれで、めちゃくちゃ検索数が上がったみたいですね。ダイナースやアメックスはそこまで振り切れないみたいですね。
岩田さん:そういった面でラグジュアリーカードは柔軟に対応するよね。
今、ステータスカードは変革期だね。
ラグジュアリーカードは、2019年4月1日から還元率があがっています。
ラグジュアリーカードのポイント制度が複雑とのことで、ラグジュアリカード会員からの声を元に、ポイントプログラムが改善されました!
カードの種類 | 旧制度 | 新制度 | 年会費 |
ゴールドカード | 国内:最大1.5% 海外:1.0% |
合計金額1,000円につき3ポイント 一律1.5%還元 |
220,000円(税込) |
ブラックカード | 国内・海外:最大1.0% | 合計金額1,000円につき2ポイント さらに、2,000円毎に1ポイント加算 一律1.25%還元 |
110,000円(税込) |
チタンカード | 国内:最大0.75% 海外:1.0% |
合計金額1,000円につき2ポイント 一律1.0%還元 |
55,000円(税込) |
ラグジュアリカードのゴールドカードは、招待制のため自分からは申し込むことができません。
一般的に「ゴールドカード」というと、下から二番目のランクのカードをイメージされますよね?
ラグジュアリーカードのゴールドカードは違います!発行されるクレジットカード自体に24金がコーティングされています。
そのため、ラグジュアリーカードのブラックカードより上となり最上位クラスとなります。
表面はオスカー像やNASA発注品の製造会社が手掛けているそうで、名前などをすべて1枚ずつレーザーで掘り出しています。
その分年会費が高くなっているのも事実です!本会員で220,000円(税込)、家族会員で55,000円(税込)となります。
ゴールドカードを実際持ったことがありますが、あの輝きは忘れることができない輝きです。自慢したくなるクレジットカードかもしれません。
ゴールドカードのインビテーションが欲しい方は、ブラックカードもしくはチタンカードを持ちメインカードとして利用していたら、招待状が届くかもしれませんよ!
金属製カードであるラグジュアリーカードのチタンカードは、年会費55,000円(税込)で家族カードの年会費は16,500円(税込)となります。
家族カードも金属製カードが、発行されるため通常の家族カードより年会費は高いかもしれません。
ラグジュアリーカードの一番の特徴である金属製カードとなり、カードの表面はブラッシュド加工ステンレスとなり、裏面はカーボン素材が利用されています。
また、41もの特許技術が利用されているカードとなります。
Mastercardの最上位クラスであるワールドエリートとなります。ステータスカードにふさわしく、海外旅行傷害保険が最高1億2千万円(自動付帯)、国内旅行で最高1億万円(利用付帯)になります。
世界中に1,200以上の空港ラウンジが無料で利用できるプライオリティ・パスや24時間対応のコンシェルジュサービスが付帯しています。
\ ラグジュアリーカード ブラックカード(金属製カード) /
🙂 次の記事でラグジュアリーカードについて詳しく解説しています。
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ずっしり重いメタルカードのラグジュアリーカードを詳しく解説
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法人カードの動向は?
クレジットカードとキャッシュレス編集部:法人カードはどうでしょうか?
岩田さん:基本的にアメックスの法人カードが目立つよね。記事を書くものとしては、特徴があるから書きやすいよね。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:ちなみに、アメックスが目立つ理由って何でしょうか。
岩田さん:アメックスは、T&E(T:travel=旅行に対する保険やサービスとE:entertainment=エンターテインメント、チケットやレストラン、ゴルフ手配などのサービス)がしっかりしているしね。
海外旅行に行くときも便利だよね。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:スペックが充実しているということですね。それと最近よく聞く話なんですけど、アメックスは法人1期目から申し込めるんですが、アメックス以外の法人カードは法人登記後3期経過していないとだめというのが多いことも理由だと思います。
岩田さん:確かに、それはアメックスを持つ理由になるね。
アメックスの法人カードといえば、アメックス・ビジネス・カードで通称でアメックスビジネスグリーンと呼ばれています。
アメックスビジネスグリーンの年会費は13,200円(税込)で追加カードは6,600円(税込)となります。
もちろん、法人カードなので年会費は経費として計上する方が、ほとんどです。
法人カードなのでカード決済するものは全て経費として計上するものかと思いますが、税理士をいれてない方であれば自分で確定申告を行う必要があり、その際にカード利用明細が必要になります。
アメックスの法人カードは会計ソフト「freee」へデータ連携しているので自動でカード明細を取り込むことが可能です。
freeeは一度、勘定科目を設定すると、AI機能が搭載されているので、次回からは同じお店であれば以前設定した勘定科目で自動仕分けしてくれます。
会計ソフトを導入してない方はExcelなどで管理しているかと思いますが、カード明細をCSV、Excelファイル形式でダウンロードも可能です。
一度、ダウンロードして形式を確認し、計算式などマクロ化し、自己流の確定申告用のファイルを作成することもできますよ!
国内出張や海外出張などの、もしもの時に利用できる国内・海外旅行傷害保険が最高5,000万円も付帯しています。また、追加カードの方も同じ補償内容となります。
国内出張は自動付帯で、海外出張は国際航空券などの旅費をアメックスビジネスグリーンで支払いをすれば付帯となります。
また、国内外29空港の空港ラウンジを同伴者1名まで無料で利用することができます。
🙂 次の記事でアメックスビジネスグリーンカードについて詳しく解説しています。
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アメックスの法人カード!アメックスビジネスグリーンの特徴や審査基準を解説!
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アメックスの法人カード!アメックスビジネスゴールドの特徴や審査申請基準を解説!
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クレジットカードとキャッシュレス編集部:経営者の人たちが食事に行く際に、都度、現金というのはちょっとかっこ悪いですしね。お金はあるんだから、できればスマートにカードで払いたいはずです。
デビットカードでもいいんでしょうけど、券面がかっこ悪いのでアメックスがいいってのはよく聞きます。
岩田さん:なるほど。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:その流れで行くと、ラグジュアリーカードとかセゾンプラチナ・ビジネス・アメックスカード、三井住友ビジネスカード for Owners、アメックスは個人の与信で法人カードを作れるのがいいですね。
たとえば、大手の企業にいて辞める前に法人口座用のカードをつくって、辞めた後で支払口座を法人口座にすることができます。
岩田さん:となると、法人1期目からすぐ作れる法人カードはアメックス、ラグジュアリーカード、セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスカード、三井住友ビジネスカード for Ownersになるね。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:今後は、法人カードの申込基準である、3期経過や固定電話などの条件は、なくなりそうですね。
そんな事いってたら競争に勝てないでしょうし。
ラグジュアリカードは、法人税などの納税関係もカードで払ってポイント貯まりますしね。
ラグジュアリーカードの法人カードは、法人口座決済用ラグジュアリーカードとなります。
ちょっと、ネーミングが・・・と思ってしまいますが、ラグジュアリーカードの法人カードの魅力は、通常のラグジュアリーカードのスペックと同じという事です。
他のクレジットカード会社は、ビジネス用のサービスが付帯するので、通常のサービスがなくなったりしますが、ラグジュアリーカードは、同じ内容となります。
カード会員の名前の下に社名が入るだけで、あとは何も通常のラグジュアリーカードと変わりません。
通常のゴールドカードは、招待制となっていますが法人口座決済用ラグジュアリーカードのゴールドカードは、自分から申し込むことが可能となります!
法人になると、法人税や消費税など税金関係の支払いが多くなってきます。法人税、消費税などをラグジュアリーカードで支払った場合も、ポイントが付与されます!
🙂 ラグジュアリーカードの法人カードがWEBから申込みができるようになりました!
🙂 次の記事でラグジュアリーカードについて詳しく解説しています。
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ずっしり重いメタルカードのラグジュアリーカードを詳しく解説
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🙂 ラグジュアリーカードのゴールドカードについてはこちらを参照してくださいね!
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスカードは、プラチナビジネスカードにも関わらず招待制ではなく自分から申し込むことが可能となっています。
年会費22,000円(税込)で国内・海外空港のラウンジが無料で利用できるうえに、旅行傷害保険が最高1億円となります!!
実は年会費優遇があり年間200万円以上利用すると、次年度は年会費が11,000円となります。追加カードの年会費も3,300円(税込)とリーズナブルとなっています。
また法人カードとなるので、ビジネス向けのサービスも豊富で24時間365日対応の専用コンシェルジュのコールセンターが用意されています。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメックスは毎月のカードショッピング利用合計金額1,000円ごとに、永久不滅ポイントが1ポイント(5円相当)が貯まります。
この「永久不滅ポイント」は有効期限がないので、いつの間にかポイントが失効してしまうという事がなく安心してポイントを貯めてることができます。
🙂 次の記事でセゾンプラチナ・ビジネス・アメックスカードについて詳しく解説しています。
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法人カードランキング1位獲得セゾンプラチナ・ビジネスアメックスカード
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三井住友ビジネスカード for Ownersにはクラシック、ゴールド、プラチナの3種類が用意されています。
クラシックであれば、初年度、年会費無料で次年度以降の年会費も無料することが可能です。
起業したばかりの方は、少しでも経費を抑えておきたいと思う方もいますので、年会費無料の法人カードが必要な場合もあります。
業績に合わせて、法人カードもランクアップという考えもできます。
三井住友ビジネスカード for Ownersのゴールドで11,000円(税込)、プラチナで55,000円(税込)となります。
クラシックとゴールドは、初年度年会費無料にすることができますよ!
🙂 次の記事で三井住友ビジネスカード for Ownersについてを詳しく解説しています。
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法人カードランキング1位獲得セゾンプラチナ・ビジネスアメックスカード
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岩田さん:サービス面では、法人カードで毎月とか半期ごとに支出のレポート出すなどの、そういった面を今後、強化して売り込んだほうがいいよね。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:税理士さんとか入れていないところは経理処理するときに役立ちますね。
岩田さん:法人カードは今後そういうところが大きなポイントになるだろうね。
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【FP監修】法人カードおすすめ人気の9枚を比較!審査基準やメリットを解説!
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年会費の安い法人カードのおすすめ5枚!
今、一番勢いのあるカードは?
クレジットカードとキャッシュレス編集部:今、一番勢いがあると思うカード会社はありますか?
岩田さん:ドコモdカード GOLDだね。
先日、会員数が500万人突破したんだけど最後は8ヵ月で100万人だからすごいよ。だけどドコモdカード GOLDの勢いがありすぎて、逆にd払いにチカラが入らないのはもったいないね。d払いでおトク競争をしてほしいんだけどね。
🙂 dカードGOLDなら持っているだけで、他社のクレジットカードでの携帯料金10%分ポイントがつきます。
別に他社のクレジットカードポイントもプラスして付与されるのでポイントの二重取りが可能です!
dカード GOLDは年会費は11,000円(税込)しますが、毎月のドコモの利用料金の10%がdポイントで貯めることができます!
利用料金が10,000円であれば、1,000ポイントを貯めることができるので10%還元はかなり大きいですよね。1ポイントは1円相当で利用することができ、携帯代に充当することもできます。
ドコモといえば、iDですが2,000ポイントにつき2,000円分のiDキャッシュバックへ交換可能です。また、ローソンやマクドナルドなどの全国のdポイント加盟店でも利用できますよ!
🙂 dカード GOLDについては下の記事でくわしく解説していますので参考にしてみてくださいね!
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ドコモdカード GOLDの審査申請基準や特徴を解説!ドコモ利用で10%お得!
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d払いとは、専用アプリをスマートフォンにダウンロードし、ドコモユーザであれば月々のケータイ料金と一緒に、ドコモユーザ以外であればクレジットカードを登録することで、利用できるキャッシュレスサービスとなります。
d払いが利用できるお店であれば、アプリ画面に表示されるバーコードもしくは、QRコードを読み込んでもらうことで支払いが完了します。
電子マネーではないので、事前のチャージが不要となります。
また、200円(税込)につき1ポイントのdポイントを貯めることができ、たまったポイントをd払いで利用することができます。
岩田さん:ほかに勢いのあるカードあるかな?
クレジットカードとキャッシュレス編集部:私たちのまわりでは、SPGアメックスカード※が勢いありますね。むかしと比べて、最近の若い人たちは海外旅行に行くことが多いですからね。
※SPGアメックスカードの新規申し込みは終了しております。
SPGアメックスカード※のならホテルの無料宿泊特典や貯めたポイントをいろんな航空会社のマイルと交換できますしね。
岩田さん:SPGアメックスカード※は年会費は高めだけど、それだけ独自の付加価値を提供できてるってことだね。
※SPGアメックスカードの新規申し込みは終了しております。
SPGアメックスカード※の年会費は34,100円(税込)、家族カードが17,050円(税込)と決して安くありません!
でも、若い方にも人気な理由としては、「SPG」、「マリオット リワード」、「ザ・リッツ・カールトン リワード」などの高級ホテルのグループである「MARRIOTT BONVOY」のゴールドエリート会員資格が手に入るからです。
MARRIOTT BONVOYのゴールドエリート会員資格があれば、世界127ヵ国、29ブランド6,700以上のホテルで特典が受けることができ、客室のアップグレードやチェックアウト時間の延長があります。
また、MARRIOTT BONVOYのホテルに宿泊すると、25%プラスのポイントボーナスを獲得することもできます。
また、SPGアメックスカード※を1年更新を継続すると、世界中のSPG/マリオットリワード参加のホテルで1泊(2名分)として50,000ポイントの無料宿泊特典がもらえます。
この時点で、年会費の元が取れちゃいます!
※SPGアメックスカードの新規申し込みは終了しております。
今後のキャッシュレスの動向は?
クレジットカードとキャッシュレス編集部:最近、キャッシュレスがしきりに騒がれています。岩田さんはキャッシュレスの動向についてどう思われますか?
岩田さん:そうだねー。2018年の8月か9月頃から急に、キャッシュレスと騒がれだしたよね。
ちょうど、そのころから突然、私のところにキャッシュレスについて取材が来るようになったんだけど、今までとは全く顔ぶれがちがうんだよ。
これまでは、ダイヤモンドとか東洋経済などの金融系の専門が来てたけど、別業界からの取材が増えたから大きな変化が起きてるなと感じたよ。
僕が最近注目しているのは、QRコード決済に楽天が入ってきたことだね。2019年3月18日に、楽天キャッシュ、楽天Edy、楽天ポイントなどの違う決済手段やポイントを統合し「楽天ペイ」としてアプリがリリースされてるから、ますます使い勝手がよくなるよ。
僕らの期待としては、PayPayが対抗して大型キャンペーンをしてほしいね。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:今のところ、新しいキャンペーンが行われてないので、ぜひ、また大きなキャンペーンをしてほしいものですね。
岩田さん:中身はともかく、注目度をあげることが重要だよ。
これから何が始まるかというと、「ポイント」「割引」「おトク」の戦争だね。今までは、カード会社がやることはダメだったんだよ。
ポイントや割引に資金をつぎ込むと消耗戦になるからね。ところが、PayPayの株主であるヤフーは手数料収入なんかより、キャッシュレス決済のシェアNo.1の目的があるからね。
今後、資金力のある会社が増えて競争が激化してくると、付与ポイントも今までみたいに1%では、みんな満足しなくなるだろうね。
キャッシュレスは進んでいるのか?
岩田さん:うちの事務所のある高田馬場の状況をリサーチしたところ、全国チェーンの店舗はクレジットカード、電子マネーは導入されてるね。
コンビニにはずいぶん前から入ってたし、牛丼の松屋は10年前からすでに入ってた。去年ぐらいから中堅どころの喫茶ルノアールや大戸屋が次々と電子マネーを導入したね。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:この前、喫茶ルノアールに行ったら入ってましたね。今後は、ラーメン屋とかにはいってほしいですね。
岩田さん:高田馬場はラーメン屋の天下でね。でも、どこもクレカは使えないんだよなー。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:何でラーメン屋にははいらないんでしょうね。クレジットカードが使えると便利なんですけど。
岩田さん:手数料がネックなんだろうね。ラーメン屋は、クレジットカードより、まず電子マネーだろうね。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:ちょっと高そうな寿司屋も現金ですよね。
岩田さん:時価のお店とかね。そういうところは、確かにクレジットカードが使えると便利だよね。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:この間、予算1万円ぐらいのつもりで寿司屋に入ったら、精算時に5万円とか言われてカードが使えないからあわてて現金を下ろしましたよ。(笑)
小規模な事業者にとっては、倒産などへのリスク対策のため、どうしても大資本と比べて手数料が高めになっているのがネックになっていると思います。
最近ではモバイル決済を利用すれば手数料は3.25%ぐらいですし、キャンペーンで決済用の端末も無料で導入可能です。
また、現金商売にとって一番重要な入金サイクルも最短で翌日と早いですから、この辺をもっと知ってもらえれば、小規模な事業者のキャッシュレス化も進むと思います。
岩田さん:最近までは、中小・小規模の小売店のキャッシュレス化は、これからだと思ってたんだけど先日、床屋に行ったらPayPayが入っていたんだよ。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:PayPayは個人商店への営業攻勢がすごいみたいですね。
岩田さん:今はやっていないかも知れないけど、手数料が3年間無料な上に利用金額の1%がもらえるキャンペーンがやってたんだよ。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:すごいですね。手数料払わなくていい上にお金がもらえるんですね。


岩田さん:あっという間に広がるんじゃない。大資本は、キャッシュレスに対応済みだからキャッシュレス決済への対応が進んでいない個人商店等をターゲットにしたんだね。
仮に小規模な事業者が全部対応したら、現状キャッシュレス比率が今20%ぐらいだけど、すぐ40%になると思うよ。
PayPayと比べて政府のやり方がうまくいかないのは、大資本と同じやり方を小規模事業者にあてはめようとするからだよ。
小規模な事業者にはプリント型QRコードの紙を無料で配布すればキャッシュレス化は進むんだよ。


クレジットカードとキャッシュレス編集部:岩田さんの感覚でキャシュレス化は進んでいると思いますか?
岩田さん:キャッシュレス化は進んでいると思うよ。個人商店などの小規模な事業者への導入が進めば、キャッシュレス率は40%を超えるね。
一番のネックは手数料だから、PayPay以外もお試しで3年間ぐらい手数料無料をやってみればいいんだよ。
キャッシュレスが浸透するかどうかは中小事業者にかかっているからね。


カード手数料の引き下げの影響は?
クレジットカードとキャッシュレス編集部:キャッシュレスを推進するにあたって、加盟店からの手数料を下げますみたい話がありますね。
岩田さん:みんな、カードの手数料が高すぎると言ってるんだけど、今回の手数料引き下げは期間限定だからね。
消費税増税の対策として、中小・小規模の小売店でキャッシュレス決済をした場合に、5%分がポイント還元される予定になっているけど、その制度への参加条件が「手数料の上限を3.25%にすること」だからカード会社は大変だよ。
応じないとポイント還元5%分の補助の対象から外すって言ってるしね。


その中で、キャッシュレスのポイント還元について詳しく記載されています。2019年10月1日の消費税率引き上げに伴い2020年6月の9ヶ月間、中小・小規模事業者でのキャッシュレスの買物をした場合は、ポイント還元率5%、フランチャイズでの買物の場合は、2%にすることを明記されています。
その際、クレジットカード会社と加盟店間で発生する手数料を3.25%以下にすることが条件で、クレジットカード会社がポイント還元した5%および2%分の金額を国に補助金として請求することができるようになっています。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:カード会社としては手数料を下げることによって、収入が減るのは痛手ですよね。たとえ収入が下がっても、いろんな店舗さんに加盟店になってもらって、そのぶん使われる金額が増えてればいいですけどね。
岩田さん:そうだね。カード会社はポイント5%還元で、みんなを引きつければいい。税金で担保してくれるから悪い話じゃないよね。
クレジットカード会社にとっては手数料が下っても加盟店が増えるのは悪い話じゃない。
ただ問題点は期間が9ヵ月しかないことだよ。手数料の引き下げも9ヵ月、ポイント5%還元も9ヵ月でオリンピック前には終わってしまう。その後の反動でせっかく入った加盟店が逃げちゃうかもしれないね。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:オリンピックの後までやればいいんですけど、何でやらないんですかね。
岩田さん:逆に言えば、オリンピックの前までに盛り上げてキャッシュレス決済が当たり前の状況にしないとね。そのためにも9ヵ月後からが勝負になるよ。カード決済を受け入れてきたところをどうやって引き止めるかだね。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:ところで、今回の手数料の引き下げでクレジットカードのスペックが下がるか心配なんですがどう思われますか。
岩田さん:手数料の引き下げが中小・小規模店に限られるなら、そこに影響は無いと思うよ。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:それなら、クレジットカードのスペック変更は無さそうですね。
岩田さん:でも、将来的には下がるかもしれないね。なぜかと言うと、今回はオリンピックや消費税増税のことで期間限定で手数料を下げるんだけど、これで、みんなが味をしめてうるさくなるよ。
4%、5%は高すぎる、3%台に下げてもやれたじゃないかってね。そうなると手数料は今後、全体的に低くなっていくから、カードスペックに影響がでるだろうね。
クレジットカードのサービスも「モノ消費」から「コト消費」へ
クレジットカードとキャッシュレス編集部:ステータスカードがもっと魅力的になるにはどうすればいいと思いますか?
岩田さん:QRコードやポイント還元もいいんだけど、やっぱり最後は「価値ある体験」だと思うよ。一生心に残るような。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:花火大会とか醍醐寺の花見とかですか。
岩田さん:20年前くらいにやってた「宮中晩餐会」が、よかったね。そういえばこの間、宝石業界の集まりで「キャッシュレス」について講演したんだけど、そのときに「宮中晩餐会」の話もしたんだよ。
そしたら担当者がえらく気に入ったみたいで、ぜひ業界としても取り組みたいって。イベント参加者に宝石や衣装を貸し出したいみたい。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:参加者も非日常が味わえて思い出に残りますね。また実際に触れることで購入するキッカケになるかもしれません。
岩田さん:宝石業界などの別業界とカード会社が一緒に企画をすればいいんじゃないかな。そういうのが最近減ってるよね。昔はカード会社がお部屋の掃除とかのサービスでやってたんだよ。
それを、いつの間にか全部やめてポイントサービスになったの。最近は、モノ消費よりコト消費といわれてるけど、何かそうゆうポイント以外のサービスがほしいいよね。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:これからのステータスカードの付加価値として、ますますコンシェルジュサービスやレストランが使われそうですね。
極論ですが、ステータスカードにはポイントサービスとか無くてもいいと思います。ポイントよりも普段絶対に予約が取れないレストランで食事ができるなどの付加価値を提供でいれば、決済用のカードとは別に年会費を払ってでもそのカードを持ちたいと考える人もでてくると思います。
岩田さん:そうだね。JCBもディズニーと提携してJCB会員だけの日があるしね。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:JCBはやり方がうまいですね。


岩田さん:そうすると年会費が問題になってきて、そのカード持ちたいけど年会費10万円超えでは、とても払えないとかありそうだね。そうなると都度入会のようなサービスがあるといいね。
使いたいサービスがあったら、年会費の10分のい1くらい払って利用できれば面白いだろうね。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:サブスクリプションサービスですかね。利用期間に対して対価を支払う方式ですね。
岩田さん:それをカードの年会費に適用するよ面白いと思うよ。それを利用してサービスを受けることで、そのカードがほしいと思うかも知れないからね。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:体験型といえばyoshikiカードのようなものもいいですね。X JAPANのyoshikiに逢いたくてたまらない人たちがポイントを貯めて夢を叶えるみたいな。
通称、yoshikiカードとして言われているのが、三井住友カードが発行している「UNDERGROUND KINGDOM VISAカード」となります。
初年度年会費無料で、年会費1,375円(税込)で「満18歳以上の方(高校生は除く)」の方であれば、入会資格となっています。
1,000円(税込)につき1ポイントを貯めることができますが、UNDERGROUND KINGDOM VISAカード会員限定ポイントプレゼントが用意されており、10,000ポイントでYOSHIKIさんと2ショット写真撮影が用意されています!
10,000ポイントを貯めようとすると、1千万円以上のカード決済が必要となります。
世界的に活躍され、拠点をアメリカに移しているYOSHIKIさんとの2ショットとなると、大ファンにとっては、信じられないポイントプレゼントかと思います!
岩田さん:アイドルに会えるってのが一生に一度の体験になるじゃない。とくに楽屋で会えるってのがうけるみたいだよ。夢があっていいよね。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:アイドルや萌アニメのオタク系の人たちは、ものすごくお金を使うらしいですね。自分の好きなものには金に糸目を付けないって感じらしいです。
岩田さん:そこをうまくやって成功しているのはエポスと住友だね。エポスは会社の中にアニメ部というのを作るぐらい熱心に取り組んでいるよ。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:今はカード会社の社員でCD出す時代ですしね。
岩田さん:セゾンのアイドルユニットのこと?
クレジットカードとキャッシュレス編集部:そうです。それがこの前、楽天本社前でイベントやってましたよ。これもコト消費の一つなんでしょうか(笑)。
岩田さん:仲悪いのかな?(笑)
セゾンことクレディセゾンおよび関係会社全社員の中から選ばれた24名の女性メンバーで結成された「東池袋52」というアイドルグループがあります。
グループ名の「東池袋52」の由来は、東京・東池袋 サンシャイン60の52階に本社があるためのようにです。
オリジナルメンバーに2期メンバー、新メンバーの3部構成になっているようです。
どうやってメンバーを決めているかも気になる所ですね!
岩田さんはどうしてカードに詳しくなったのか?
クレジットカードとキャッシュレス編集部:ところで岩田さんは、どうやってクレジットカードに詳しくなったんですか?
岩田さん:僕は、カード会社のまわりにいただけの話だよ。意外と思われるけど、直接カード関係の仕事をしたことはないんだよね。
ただ、ずっと取材でカード会社の話は聞き続けていて、その中でVisaとかMastercardやアメックスの本拠地であるアメリカにも直接、取材に行っていろんな話を聞いてるんだよ。そこが一番の強みだと思うよ。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:海外にも行かれてるんですね。
岩田さん:それでペラペラ喋れるようになったんだよ。
そうこうしている間に、いつのまにか日本のカード会社がみんなVisaとかMastercardの参加に入っちゃったからね。1990年頃は銀行系のカード会社はすごく強くて、それぞれがVisaぐらいの勢いでやってたけどね。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:お店で利用できるクレジットカードのところに、国際ブランドじゃないDCとかニコスとかあるのかな?と不思議に思うことがあるんですが昔の名残なんですか?
岩田さん:そうそう。昔はニコスのネットワーク、住友のネットワークがあったんだけど、Visaですって言っても「Visaってなんだ」ぐらい言われてたのに、いつの間にか、みんなVisaの傘下に入って、今のVisa帝国になったの。
「三井住友Visaカード」があるけど、あくまで住友はVisaグループの一員で、日本のVisaの代理店の一つということなんだよ。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:「DC」のステッカーが貼っているのを見て「この店DCしか使えないの?」と思ったりしますね。
岩田さん:昔はDCというネットワークがあったの。そのあとMastercardが入ってきて「Mastercard DC」になって、他に「Mastercard UC」と「Mastercard MC(ミリオンカード)」があって、それぞれが独自のネットワークでやってたからおもしろかったの。
クレジットカードとキャッシュレス編集部:その後どんどん合併して大きくなっていったんですね。
岩田さん:クレジットカードの歴史は企業合併の歴史だね。
※こちらのページからアクセスしたクレディセゾン公式ページに記載のないキャンペーンは対象外となります。 あらかじめご了承ください。
まとめ
今回、クレジットカード業界の専門家とも言える岩田さんにお話を伺うことができました。ご多忙な中、取材に応じていただき本当にありがとうございました!
カリスマ性のもある岩田さんとインタビューは緊張の中ではじまりましたが、気さくな方で途中からは緊張もほぐれ冗談を交えながらの楽しくも充実したインタビューをさせて頂くことができました。
特にクレジットカードの歴史に関しては、30年以上取材を続けられていることだけあり、実体験からくる他では聞けない濃いお話を伺うことができました。
また、いいお話があったらぜひ聞かせてくださいね!ありがとうございました。
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