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家計管理の黄金比率でやりくり上手に!家計を見直す方法を解説

家計管理の黄金比率でやりくり上手に!家計を見直す方法を解説

家計管理をするうえで、比率を意識したことはありますか?

家計管理には「50:30:20の黄金比率」があります。

この比率を意識して予算を割り振ることで、家計管理が上手くいきお金を貯めやすくなるというわけです。

家計管理が苦手な人や細かい項目での管理が面倒で長続きしなかった人も、黄金比率を意識することで負担が減り家計管理が楽になりますよ。

このページでは家計管理の黄金比率の内訳・家計の見直し方について解説していきます。

記事後半では世帯ごとのモデルケースについても解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

※当記事は2024年現在の情報になります。

※本ページにはPRが含まれます。

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家計管理の黄金比率「50:30:20」とは?

お金の比率

家計管理の黄金比率はさまざまに提唱されていますが、世界的にも有名な黄金比率は「50:30:20」です。

予算を「50(NEEDS):30(WANTS):20(SAVINGS)」と割り振るだけのとてもシンプルなルール。

ちなみに黄金比率とは、手取り収入に対する費目ごとの予算の比率を指します。

黄金比率の内訳・収入ごとの比率の例を、それぞれ解説していきますね。

家計管理の黄金比率とは

  • 黄金比率の内訳
  • 収入ごとの黄金比率の例

黄金比率の内訳

黄金比率は「50(NEEDS):30(WANTS):20(SAVINGS)」と、いきなり言われてもピンとこないですよね。

実際にどの費目を示しているのか、具体的な内訳を知りたいところ。

黄金比率の具体的な内訳を下記の通りまとめたので、今後の家計管理の参考にしてください!

比率 費目の詳細
50% 生活必需品(NEEDS)
食費・家賃(住宅ローン)・水道光熱費・通信費・生活に欠かせない日用品など
30% 贅沢・娯楽費(WANTS)
外食費・趣味・レジャー費・習い事・お小遣い・美容院代など
20% 貯蓄(SAVINGS)
貯蓄・投資など

貯蓄分はしっかり収入の20%分を確保しつつ、贅沢・娯楽費は30%分あれば日々の楽しみもばっちりですね。

もしも生活必需品の予算が50%を超えそうな場合、固定費を見直しましょう。

それでも超えるのであれば、贅沢・娯楽費の30%から調整します。

20%の貯蓄分にはなるべく手を付けないよう、心がけてください!

収入ごとの黄金比率の例

手取り月収額に応じた費目予算の目安を、家計管理の黄金比率をもとに下記表の通りまとめました。

手取り月収の額 生活必需品(50%) 贅沢費(30%) 貯金(20%)
月収15万円 7万5千円 4万5千円 3万円
月収20万円 10万円 6万円 4万円
月収30万円 15万円 9万円 6万円
月収40万円 20万円 12万円 8万円
月収50万円 25万円 15万円 10万円

世帯収入に近いものを参考に、ご家庭の家計管理を見直す参考にしてください!

ただし世帯人数やお住まいの地域(都市部または地方)などによって、予算は変動します。

黄金比率に固執しすぎず、家計管理をスムーズにするための参考として柔軟に対応していきましょう。

家計管理の比率を見直す手順4ステップ

家計管理

「家計管理をしているのに、支出が減らない…」
「節約をしているのに、全く貯金が増えない!」

しっかり家計管理をしているつもりが、理想通りの貯金や節約にうまくつながらない家庭は多いです。

理想の家計管理をするには、家計の比率を見直すと効果的ですよ。

家計管理の比率を見直す手順4ステップを解説するので、やり方を押さえておきましょう。

家計管理の比率を見直す手順4ステップ

  • 家計を見える化する
  • 黄金比率と見比べる
  • 予算を組み直す
  • 家計管理の仕組みをルール化する

STEP①家計を「見える化」する

まずは家計を「見える化」します。

家計簿を付けている人は多いですが、「見える化」のポイントは費目を明確にすることです。

その月の収支しか見えない状態だと、支出が減らない原因は分かりません。

上述の解説にある黄金比率の「生活必需品」「贅沢・娯楽費」「貯金」と、3費目で支出をまとめましょう。

重要なのは、何に使っているか分からない支出をなくすことです!

STEP②黄金比率と見比べる

次に「見える化」した家計と、黄金比率を見比べてみます。

月収に応じた黄金比率は、上述を参考にしてください。

下記表は手取り月収20万円の単身世帯を例に、実際の支出と黄金比率をそれぞれまとめたものです。

単身世帯
月収20万円の例
現在の比率 黄金比率
生活必需品 9万円
(45%)
10万円
(50%)
贅沢・娯楽費 9万円
(45%)
6万円
(30%)
貯金 2万円
(10%)
4万円
(20%)

現在の家計管理の比率は「45(生活必需品):45(贅沢・娯楽費):10(貯金)」となっています。

黄金比率と比べると贅沢・娯楽費の割合が多く、貯金分の割合は半分です。

実際の収支バランスと黄金比率のギャップを見比べて、自分が何に使い過ぎてるのかを自覚しましょう。

STEP③予算を組み直す

STEP3では黄金比率になるべく近づけるように、予算を組み直します。

もちろん世帯人数などによって細かい比率は変わるので、必ずしも黄金比率の通りにすればいいわけではありません。

しかし「貯金を増やしたい」「節約がうまくいかない」と悩んでいる人は、まずは黄金比率をもとに予算を組み直してみてください。

長く継続できる範囲の比率で、予算を割り振ると良いですよ。

STEP④家計管理の仕組みをルール化する

黄金比率をもとにした家計管理の仕組みを、ルール化しましょう。

無理のない範囲で支出をコントロールできるようになれば、支出・節約・貯金のバランスが取れます。

子供がいる家庭は子供の成長に合わせて家計管理の比率を変更したほうが良いので、定期的に見直すようにしてください。

仕組みをルール化することで家計が安定し、赤字より黒字が増えやすくなりますよ。

家計管理の比率|世帯別モデルケース

世帯別家計管理の図解

家計管理の理想的な比率は、世帯人数や家族構成によって変動します。

いずれの場合も「50:30:20」の黄金比率を意識して、収入に応じた予算を割り振るよう習慣付けておくと環境が変わっても家計を安定して管理できますよ。

下記の通り世帯別にモデルケースをまとめたので、家計を見直す際の参考にしてください。

世帯別モデルケース

  1. 単身世帯(一人暮らし・実家暮らし)
  2. 夫婦2人世帯
  3. 夫婦+子供がいる世帯
  4. 夫婦+子供2人いる世帯

家計の比率管理を徹底して、やりくり上手を目指しましょう!

①単身世帯(一人暮らし・実家暮らし)

単身世帯(独身)のモデルケースを、一人暮らしと実家暮らしに分けて紹介します。

それぞれ手取り月収15万円と20万円の2パターンで、予算の目安を割り振っていますよ。

単身世帯のモデルケース

  • 一人暮らし
  • 実家暮らし

一人暮らしの場合

費目 比率 予算
手取り15万円 手取り20万円
生活必需品 住居費 25% 37,500円 50,000円
食費 15% 22,500円 30,000円
水道光熱費 4% 6,000円 8,000円
通信費 3% 4,500円 6,000円
生命保険料 1% 1,500円 2,000円
生活日用品費 2% 3,000円 4,000円
小計 50% 75,000円 100,000円
贅沢・娯楽費 医療費 1.5% 2,250円 3,000円
交通費 3.5% 5,250円 7,000円
被服費 5% 7,500円 10,000円
交際費 8% 12,000円 16,000円
娯楽費 5% 7,500円 10,000円
その他 7% 10,500円 14,000円
小計 30% 45,000円 60,000円
預貯金 20% 30,000円 40,000円
合計 100% 150,000円 200,000円

単身世帯・一人暮らしの場合のモデルケースは上記表の通りです。

単身であれば、自分のためにお金を使う傾向にあります。

飲み会などの交際費・自己投資のための美容院や被服代・外食代など、ついうっかり使いすぎないように気を付けましょう。

実家暮らしの場合

費目 比率 予算
手取り15万円 手取り20万円
生活必需品 住居費 20% 30,000円 40,000円
食費 13% 19,500円 26,000円
水道光熱費 3% 4,500円 6,000円
通信費 2% 3,000円 4,000円
生命保険料 1% 1,500円 2,000円
生活日用品費 1% 1,500円 2,000円
小計 40% 60,000円 80,000円
贅沢・娯楽費 医療費 1.5% 2,250円 3,000円
交通費 3.5% 5,250円 7,000円
被服費 5% 7,500円 10,000円
交際費 8% 12,000円 16,000円
娯楽費 5% 7,500円 10,000円
その他 7% 10,500円 14,000円
小計 30% 45,000円 60,000円
預貯金 30% 45,000円 60,000円
合計 100% 150,000円 200,000円

実家ぐらしの場合は、生活必需品に50%もかからない人は多いでしょう。

その場合は将来のことを考慮して、貯金に回した方が安心ですね。

自分のために使うお金も十分確保できるので、独り立ちに向けた貯金をすすめておくと良いですよ。

②夫婦二人世帯

夫婦二人世帯のモデルケースを、月収20万円と30万円の場合でそれぞれ下記表の通りまとめました。

費目 比率 予算
手取り20万円 手取り30万円
生活必需品 住居費 25% 50,000円 75,000円
食費 14% 28,000円 42,000円
水道光熱費 4% 8,000円 12,000円
通信費 4% 8,000円 12,000円
生命保険料 1% 2,000円 3,000円
自動車関連費 1% 2,000円 3,000円
生活日用品費 1% 2,000円 3,000円
小計 50% 100,000円 150,000円
贅沢・娯楽費 医療費 1.5% 3,000円 4,500円
交通費 3% 6,000円 9,000円
被服費 5% 10,000円 15,000円
交際費 8% 16,000円 24,000円
娯楽費 5% 10,000円 15,000円
小遣い 4.5% 9,000円 13,500円
その他 3% 6,000円 9,000円
小計 30% 60,000円 90,000円
預貯金 20% 40,000円 60,000円
合計 100% 200,000円 300,000円

夫婦で家計管理をうまくする秘訣は、お互いの収入をオープンにすることです。

自分の収入を相手に知られたくない人もいるかもしれませんが、おおまかな金額でもいいので共有してみましょう。

家計管理は、お互いに家計に関する意識を共有しておくことが重要です。

この時点で家族が増えることも想定して、家計管理の仕組みをルール化しておきたいところですね。

③夫婦+子供が1人いる世帯

夫婦と子供が1人いる世帯のモデルケースを、月収25万円と30万円でまとめました。

費目 比率 予算
手取り25万円 手取り30万円
生活必需品 住居費 24% 60,000円 72,000円
食費 15% 37,500円 45,000円
水道光熱費 5% 12,500円 15,000円
通信費 5% 12,500円 15,000円
生命保険料 2% 5,000円 6,000円
自動車関連費 1% 2,500円 3,000円
生活日用品費 3% 7,500円 9,000円
小計 55% 137,500円 165,000円
贅沢・娯楽費 医療費 2% 5,000円 6,000円
教育費 5% 12,500円 15,000円
交通費 3% 7,500円 9,000円
被服費 3% 7,500円 9,000円
交際費 4% 10,000円 12,000円
娯楽費 3% 7,500円 9,000円
小遣い 3% 7,500円 9,000円
その他 2% 5,000円 6,000円
小計 25% 62,500円 75,000円
預貯金 20% 50,000円 60,000円
合計 100% 250,000円 300,000円

子供のための教育費が費目に追加されています。

また、生活費需品は55%に増やし、贅沢・娯楽費は25%に減らしました。

貯金分20%は将来のために、割合は変えずに家計管理しいきます。

ただしあくまで参考程度に考えて、実際のご家庭の状況に応じて調整してください。

貯金の割合は長期間継続して続けられるよう、無理のない範囲に設定をしておきましょう。

④夫婦+子供が2人いる世帯

下記表は夫婦と子供が2人いる世帯のモデルケースで、上述の子供1人の場合と同じ月収を想定しています。

費目 比率 予算
手取り25万円 手取り30万円
生活必需品 住居費 24% 60,000円 72,000円
食費 17% 42,500円 51,000円
水道光熱費 4% 10,000円 12,000円
通信費 4.5% 11,250円 13,500円
生命保険料 2.5% 6,250円 7,500円
自動車関連費 1% 2,500円 3,000円
生活日用品費 2% 5,000円 6,000円
小計 55% 137,500円 165,000円
贅沢・娯楽費 医療費 2% 5,000円 6,000円
教育費 8% 20,000円 24,000円
交通費 3% 7,500円 9,000円
被服費 3% 7,500円 9,000円
交際費 2% 5,000円 6,000円
小遣い 9% 22,500円 27,000円
嗜好品 1% 2,500円 3,000円
その他 2% 5,000円 6,000円
小計 30% 75,000円 90,000円
預貯金 15% 37,500円 45,000円
合計 100% 250,000円 300,000円

家族が増えるにつれて、食費・水道光熱費・教育費などの支出が増える傾向にあります。

月収が変わらないままに出産・育児をしている家庭は、固定費や贅沢・娯楽費の見直しを定期的にしましょう。

また、貯金の割合を少し減らすことも検討してください。

黄金比率にこだわりすぎず、状況に応じて柔軟に対応するのがやりくり上手になる秘訣ですよ。

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【まとめ】家計管理の黄金比率を押さえてやりくり上手になろう

このページでは家計管理の黄金比率について、内訳や収入ごとの予算を解説しました。

自分の家庭にぴったりの比率を見つけて、実現できるように家計管理を工夫していきましょう!

家計管理の比率を見直すときは、下記の手順を参考にしてください。

家計管理の比率を見直す手順4ステップ

  • 家計を見える化する
  • 黄金比率と見比べる
  • 予算を組み直す
  • 家計管理の仕組みをルール化する

とはいえ家族構成・世帯年収など状況によって、実際の家計管理は黄金比率通りにできるわけではないので柔軟に調整していきましょう。

家計管理の比率について悩んでいる人は、キッズ・マネー・ステーションに相談してみてください。

家庭状況に応じてプロ視点でアドバイスやコツを教えてもらって、やりくり上手を目指しましょう!

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