クレジットカード不正利用対策ソリューションを提供する株式会社アクルが、ASUKAのリスクベース認証機能の提供を開始しました。
リスクベース認証機能は、カード不正利用リスクのある取引にのみ「3-D Secure本人認証サービス」を適用することができます。
リスクを有する取引にのみ本人認証を実施することよって、カード決済利用者の利便性への影響を最低限に抑えながら、セキュリティレベルを向上させることが可能になります。
🙂 この記事ではアクルがクレジットカード不正対策としてリスク認証機能の提供を開始!について解説します。
ASUKAとは?
ASUKAは、ソーシャルなネットワークの中で、様々なデータを蓄積し評価していく、次世代のプラットフォームになります。
クレジットカード不正利用(チャージバック)対策の革新的なツールであり、アクル独自のアルゴリズムと機会学習をベースに、全く新しいアウトプットを実現していきます。
リスクベース認証機能サービス提供の背景
日本クレジット協会の発表によると、主にオンライン取引における不正利用の被害を示す「番号盗用」による被害金額は、2019年の第2四半期において55.6億円に上ると言われています。
2017年頃から番号盗用による被害金額は大幅に増加し、2018年から2019年にかけても、引き続き高い水準で被害金額が推移しています。
今後キャッシュレス決済の普及・拡大の中、セキュリティレベルの向上や不正利用対策が求められています。
🙂 クレジットカードの専門家も不正利用された経験があるそうです!
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不正対策における課題「3-D Secure本人認証サービス」
オンライン上でのクレジットカードの不正利用を防止するための対策の一つに「3-D Secure本人認証サービス」が挙げられます。
クレジットカード決済の際に、ID・パスワードの入力を求めることで、第三者のなりすましによる不正利用を防ぐものであり、不正対策として一定の効果があります。
しかし、現在の3-D Secure本人認証サービスには以下のような課題があると指摘しています。
🙂 3-D Secure本人認証サービスの課題
- 使いにくさ、ユーザー体験の悪さ
- パスワード入力画面が増え、決済完了までのプロセスが長くなること
- 煩わしい認証フロー、コンバージョン低下
クレジット加盟店による評価
クレジットカード加盟店では、利便性の低下を懸念し、3-D Secure本人認証サービスの導入を見送るられることが多いという実態があります。
すでに3-D Secure本人認証サービスを導入しているクレジットカード加盟店でも、以下の点が課題視されていることがあります。
🙂 クレジットカード加盟店導入に向けての課題
- 真正なカード決済利用者が本人認証におけるパスワード画面で離脱している
- 特定の状況においてパスワード入力画面がスキップされるため、抑止範囲が限定的である
このように、3-D Secure本人認証サービスは、セキュリティレベルを向上させるための効果的な手段の1つである一方、有効な不正対策を講じることが難しいという課題があります。
ASUKAリスクベース認証機能について
株式会社アクルは、クレジットカード不正利用を防止する不正検知・認証システム「ASUKA」の提供を2018年12月に開始しました。
現在は、国内大手OTA事業者やCtoCプラットフォーム運営事業者など複数のクレジットカード加盟店に利用されています。
リスクベース認証機能の利用により、不正利用のリスクを有する取引にのみ3-D Secure本人認証サービスを適用することができるようになります。
取引リスクが低いと判定された真正なカード決済利用者は、パスワード画面への遷移、本人認証パスワードの登録をすることなくカード決済を完了できるようになります。
この真正なカード決済利用者と判断される取引は、クレジットカード加盟店の全体の取引のうち95%以上と想定されます。
また、パスワード入力画面がスキップされる取引に対しても不正利用のリスクを判定するため、実質的なセキュリティレベルも向上されます。
そのため、クレジットカード加盟店は、取引のうち多くを占める真正な取引における本人認証の煩わしさを回避し、カード不正利用リスク対策を効果的に講じることができます。
🙂 本機能は以下の様なクレジットカード加盟店において有効とされています。
- すでに3-D Secure本人認証サービスを導入しているが、カード決済利用者に対するコンバージョンへの影響が気になっているクレジットカード加盟店
- 総合的な不正利用対策に課題を抱えるクレジットカード加盟店
- カード会社・決済代行会社から不正対策の実施を求められているクレジットカード加盟店
ASUKAを導入しているクレジットカード加盟店は、追加料金なく新たに提供を開始したリスクベース認証機能をご利用頂くことができます。
まとめ
クレジットカードの不正利用は現在でも続いています。リスクベース認証機能のような、取引に対する危険性の軽減に繋がるシステムはクレジットカード業界でもありがたいことですね!
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