みなさんは、飲食店での支払いは、「キャッシュレス派」、それとも「現金派」ですか?
最近では政府主導で、現金からクレジットカードや電子マネー等の、キャッシュレス決済を奨励するようなりましたね!
日本政府は2020年までに、現在の日本のキャッシュレス普及率約20%を2倍の40%を目指す方針を立てました。
10月の消費税増税にともなって、中小の小売店でキャッシュレスで決済すると5%のポイント還元が予定されています。
もうキャッシュレス決済をしないと損をする時代に突入します。
今後、現金払いは迷惑に思われる日も来るかもしれませんね。
今回、株式会社リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が、飲食店でのキャッシュレス決済の利用実態と意向についてのアンケートを実施しました。
なんと、今回のアンケートで「キャッシュレス派」が「現金派」を上回る結果に!
調査の結果は、「キャッシュレス派」が52.9%、「現金派」が 47.1%と僅差ですが、飲食店限定とはいえ50%超えはすごいですね!
20代男女で「現金派」が多いというのも意外な結果でした!
🙂 それではアンケート結果を見ていきましょう!
キャッシュレス決済のポジティブ、ネガティブアンケート!
いまは、多くのお店でキャッシュレス決済ができますね。みなさん利用していますか?
「色んなカードがありすぎてどこのカードを使えばいいのか良く分からないので現金払いをしている」という方や、「キャッシュレス決済は、クレジットカードしか使わないよ」という方も多いでしょう。
キャッシュレス決済を利用する人、利用しない人それぞれの理由はなんでしょうか?
アンケート結果を見てみましょう!
🙂 キャッシュレスの魅力と不安とは?
順位 | 1位 | 2位 | 3位 |
ポジティブな理由 | ポイントやキャンペーンなどの特典がある(51.9%) | 財布がスッキリする(40.0%) | 支払いが早く済(37.8%) |
ネガティブな理由 | 請求額が膨らむ、使いすぎてしまうのが怖い(21.9%) | キャッシュレスはカード犯罪や個人情報漏えい等が不安(19.3%) | 現金で事足りるし、それ以外の必要性を感じない(12.8%) |
ポジティブな理由としては、「ポイントやキャンペーンなどの特典がある」ことが1位になっています。
最近、「Pay Pay」など各社が、シェア向上のためにお得なキャンペーンを行っているのが理由ですね。
「財布がスッキリする」や「支払いが早い」など使い勝手も大きな魅力なようです。
ネガティブな理由として、20~40代女性では「キャッシュレスは請求額が膨らむ・使いすぎてしまうのが怖い」の回答が多く、30・40代女性では「キャッシュレスはカード犯罪や個人情報漏えい等が不安」も多かったです。
女性に関しては、キャッシュレスに移行するための障害は、「不安」のようですね。この辺はキャッシュレスのシステムに対する理解不足もありそうです。
また、30・50・60代男性では「現金を持ち運ぶより、キャッシュレスのほうが安全」が多く、男女で不安を感じる内容には違いがあります。
これは、男性の方が、クレジットカード等でキャッシュレス決済する機会が多いため、あまりキャッシュレスに抵抗がないことが考えられますね。
なお、アンケートを実施する際には、キャッシュレス利用に積極的な人にもネガティブな理由も提示し、逆に利用に消極的な人にもポジティブな理由を提示した結果となります。
当然ながらキャッシュレス利用に積極的な人ほど、ポジティブな理由を回答する割合が高く、その逆も同じ傾向でした。
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飲食店での支払いは、キャッシュレス?現金?
🙂 飲食店での支払いは「キャッシュレス派」が52.9%で、「現金派」を上回る 「現金派」は、意外にも20代男女が最多!
順位 | 1位 | 2位 | 3位 |
キャッシュレス派 | 30歳代男性(58.7%) | 60歳代女性(57.1%) | 60歳代男性(55.6%) |
現金派 | 20歳代女性(57.0%) | 20歳代男性(52.1%) | 40歳代女性(50.0%) |
性年代別では、「キャッシュレス派」は30代男性(58.7%)で最も多く、次いで60代女性(57.1%)が多かったのは、意外でした。
男女を通じて20代が最も「現金派」が多いことには、驚きですね!
20代は他の年代と比べてクレジットカードの普及率が低くなっており、そのため手軽に電子マネーへチャージすることができないと言うのも理由の一つと考えられます。
関東、東海、関西の3圏域別では、首都圏で「キャッシュレス派」が最も多く(54.8%)、“商いの街”等と言われる関西圏では3圏域で唯一、「現金派」が半数を超える(50.5%)という実態でした。
商売人はやはり現金が好きということでしょうか。
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飲食店でのキャッシュレス決済の支払い方法は?
次は現金以外での支払いが可能な飲食店で、これまでに利用したことのある支払い方法を調査した結果です。
飲食店でキャッシュレス決済を利用する時は、どの支払い方法が選ばれるのでしょうか?
順位 | 1位 | 2位 | 3位 |
キャッシュレス支払い方法 | クレジットカード(79.1%) | 交通系電子マネー(29.6%) | 交通系以外の電子マネー(18.2%) |
「クレジットカード」が最多の79.1% 「現金しか利用したことはない」人は16.3%でした。
やはり圧倒的な1位で「クレジットカード」79.1%でした。また、「現金しか利用しない・したことがない/現金しか利用できない」は16.3%でした。
電子マネーはまだ群雄割拠の状態で、最終的にどこが生き残るかわからないことに比べると、安定した決済手段のクレジットカードの存在感が光ります!
性年代別では、「クレジットカード」の回答が最も多かったのは30代女性で84.7%、「交通系電子マネー」は20~40代男性で利用経験が多かったです。
「現金しか利用しない・したことがない/現金しか利用できない」では、20代男性の割合が高かったです。
今回、「現金派」で20代男女が多いという実態がわかりましたが、「クレジットカード」利用経験でも20代男女は全体平均より低い傾向にあり、若年層でクレジットカードの利用が進んでいないこととの関連がありそうですね。
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普段利用するキャッシュレス決済の支払い方法は?
飲食店に限らず、普段利用する支払い方法でも「クレジットカード」が最多で59.9%で 「現金のみ利用」最多は20代女性となりました。
順位 | 1位 | 2位 | 3位 |
キャッシュレス支払い方法 | クレジットカード(59.9%) | 交通系以外の電子マネー(4.6%) | 交通系電子マネー(3.7%) |
現在、主に利用している支払い方法(現金以外でも支払いが可能な飲食店の場合)では、「これまで利用したことのある支払い方法」と同様に1位は「クレジットカード」で59.9%、2位は「交通系以外の電子マネー」で4.6%、3位は「交通系電子マネー」で3.7%でした。
2位以降の「電子マネー」は利用率が大きく下がる結果となりました。
電子マネーの種類は多く、また店舗によって使えたり使えなかったりするので、メインの支払手段にはならないのが現状のようです。
また、「現金しか利用しない・したことはない/現金しか利用できない」が27.9%で、実質的に現金払いが2位という結果でした。
やはり主な支払方法としては、利用できる店舗の多さからクレジットカード及び現金がまだまだ主力のようです。
特に20代女性では、「現金しか利用しない・したことはない/現金しか利用できない」が34.0%であり、キャッシュレス化の推進を図る場合には、若年層にどう浸透させるかが課題になりそうです。
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利用できるが利用したことがない支払い方法は?
利用しようと思えばすぐにできるけど、なぜか利用していないキャッシュレス支払い方法ってありますよね。
なんか面倒くさいんですよね。では見ていきましょう。
順位 | 1位 | 2位 | 3位 |
キャッシュレス支払い方法 | 交通系電子マネー(28.3%) | 携帯キャリア決済(10.8%) | 交通系以外の電子マネー(10.5%) |
支払い方法によっては、アプリやカードの取得や初期設定などの準備が必要ですが、既に利用できる状態にも関わらず、実際に飲食店では利用したことがない支払い方法を聞いた結果です。
中でも50代女性では「交通系電子マネー」が利用できる状態ながら利用したことがない人が34.7%と多くなっています。
これらの支払い方法は、消費者側の意向で使われていないケースと、飲食店側が各決済方法に対応していないケースの両方が混在すると見られます。
昨今アプリや各種カードにおいて、アプリのダウンロードやカードの申込ではなく、実際の利用に対してポイント特典やキャッシュバックなどの優待を行うキャンペーンが目立ちます。
交通系電子マネー等では優待を受けられないのでこのような結果になっているのでしょう。
まとめ
今回の調査で分かったことは、キャッシュレス決済を利用した場合の内訳は、クレジットカード利用率が高く、まだまだ他のキャッシュレス決済の利用率が低いことがわかりましたね。
しかし、今後の支払い意向アンケートでは、キャッシュレス決済を「利用してみたい」78.8%となっており「利用したくない」21.2%を大きく上回る結果になりました。
多くの方が利用してみたいが出来ていないのが現状みたいですね。これをどう利用させるようなキャンペーンなど行うかが見ものです。
これから各企業が本格的に色々なキャンペーンなどを行い、顧客獲得競争が激しくなるんでしょうね。
日本も近いうち、キャッシュレス決済が主流になることでしょう。たのしみですね。
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この記事の監修者
🙂 佐藤 景治 エレスマネット株式会社 WEB事業部 部長 1978年生まれ
複数の資格を所有し、金融業界の知識が豊富!
丁寧な記事作成を心がけています。
貸金業務取扱主任者・FP・行政書士・社会保険労務士・宅建を取得しています。