「キャッシュレス・ビジョン」という名前を聞いた事がありますか?
経済産業省が2018年に公表した施策の名称で、国を挙げて本格的なキャッシュレス化の推進を行い2025年の「大阪・関西万博」までに日本でのキャッシュレス比率を40%にまで引き上げることを目標にしています。
現在では様々なキャッシュレス決済が普及されていて、代表的なものでもQRコード決済、電子マネーやクレジットカードなどがあります。
最近ではクレジットカードの決済機能をスマートフォンに取り込んだサービス「Apple Pay」や「Google Pay」なども登場し、今後もさらにキャッシュレス化の動きが進むと見て間違いありません。
キャッシュレス化の推進もあってか、帝国データバンク社の調査によるとクレジットカード業者の収入高は、大手、中小企業ともに増収傾向にあるとのこと。
今回はクレジットカード業者の収入増とキャッシュレスに関する情報を解説します。
そもそもキャッシュレス化って?
キャッシュレス化は硬貨や紙幣などの現金を使わずに物やサービスの費用を支払うことの推進をいいます。
世界のキャッシュレス比率を見ると、日本の隣にある韓国がなんと約90%!最近では中国も急速にキャッシュレス化が進み、比率は60%と2人に1人は現金を使っていない計算です。
日本のキャッシュレス比率はわずか20%で、世界の中でもトップクラスにキャッシュレス化が進んでいない国なんです!
経済産業省はこれを受けて2018年にキャッシュレス推進をかかげ、「キャッシュレス・ビジョン」という施策を打ち出しました。
🙂 2025年までには現在のキャッシュレス比率の20%から40%にまで引き上げようとしています。
昨今のキャッシュレス化にはこういった背景があったからなんです、今が2019年ですから約6年でどこまでキャッシュレスが浸透していくか楽しみですね!
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キャッシュレス化のメリットって?
長い間お金といえば貨幣や硬貨を使ってきた方にとって、キャッシュレスというのは中々ピンとこず抵抗もありますよね!
🙂 キャッシュレスにするとどんなメリットがあるのでしょうか?
キャッシュレスが進むとお金を製造する人件費や経費が削減されますし、現金を持たない事で強盗やひったくりの犯罪が抑制される、企業や店舗での効率化が進むなど沢山のメリットを生み出します。
政府は2019年から消費税が10%になり消費が減るのを緩和するため、キャッシュレスで決済を行った場合に最大5%のポイント還元を行う予定です!
通常のキャッシュレス決済のポイント還元というと約1~2%なので、それが5%というのは圧倒的にお得になるため、これまで以上に現金での買い物よりお得になりますね!
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大手クレジットカード企業では7割が収入増!
帝国データバンク社は2008年から2017年にかけてクレジットカードを生業とする208社を抽出・集計・分析を行いました。
🙂 結果は2017年の収入高は、前年度に比べ6.2%上回ることになり過去10年で最高になりました!
データバンク社によると2017年は通販市場が拡大しカード決済にも利用できる範囲が広がり、スマートフォンの決済も浸透してきた年ということです。
収入高な企業は特に年商100億円の大手企業が7割を占めたそうで、その中には業歴がまだ浅い、KDDIフィナンシャルサービスなどの企業もありました。
キャッシュレスの名前をよく聞く様になったのはここ2~3年くらいなので、収入高な企業が増えた背景にはキャッシュレス化が関係していることは間違いないですね!
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キャッシュレス決済の種類は?
現在はキャッシュレスで決済できる方法が様々ありますが、代表的な支払い方法はクレジットカード、電子マネー、デビッドカード、スマートフォン決済アプリ、Apple payなどです。
一番普及しているのはクレジットカードっですが、最近はPayPayやLINEPayなどのスマートフォンを使いQRコードを読み取って支払いをするスマートフォン決済アプリもよく耳にするのではないでしょうか?
電子マネーは交通系のSuicaやセブンイレブンで使うnanacoが有名で、料金をチャージしてお店などすぐにその場で支払いするサービスですし、Apple PayはiPhoneやApple Watchを使った電子決済サービスでSuicaやクレジットカードの情報を取り込んで使用する事ができます。
デビッドカードは支払いの度に即時で銀行口座からお金が引き落とされるカードで、クレジットカードが翌月の請求になる後払いに対し、デビッドカードは支払ったと同時にお金は引き落とされるので現金に近い使い方ができます。
🙂 キャッシュレス決済の種類と代表的なサービスをまとめましたので参考にてみて下さいね。
キャッシュレスの種類 | 支払いサービス |
クレジットカード | VISA、Mastercard、JCB、American Express、DinersClub |
電子マネー | 楽天Edy、nanaco、iD、QUICPay、Suica |
デビッドカード | J-Debit,VISAデビッドカード、Mastercardデビットカード |
スマートフォン決済アプリ | LINE Pay、PayPay、楽天ペイ、d払い |
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まとめ
2008年から2017年の間にかけて国内のキャッシュレス決済の普及率は12%から20%の間で約8%上昇しました。
クレジットカード企業の収入高は好調な様子で、大手クレジットカード会社の約7割が収入高がUPしています。
2025年までにキャッシュレス決済の普及率を40%にする目標を国が掲げていることもありますし、外国人が訪日した際の支払い対応や現金のコスト削減のため、キャッシュレス化は今後も進んでいくでしょう。
まだまだ現金払いのニーズは多いかもしれませんが、今後はキャッシュレス決済のみの店舗も増えていくことが予想されるので、今の内からキャッシュレス決済の方法を少し知っておくといいかもしれませんね!
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