「お年玉をあげるのは何歳まで?」
「お年玉の相場が知りたい」
正月の定番行事となっているのが「お年玉」です。
子供にとっては年に1度の夢のある行事だと言えるでしょう。
しかし、お年玉をあげる際に気になるのが、「何歳まであげるべきなのか」「金額はいくらにするべきなのか」ではないでしょうか。
子供の年齢や関係性によってお年玉の金額が異なるため、悩んでいる人も少なくありません。
このページでは、お年玉は何歳まであげるべきなのかお年玉の相場について解説していきます。

記事後半ではお年玉のマナーについても合わせて解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
※当記事は2023年現在の情報になります。
お年玉をあげるのは何歳まで?
日本ではお正月に「お年玉」をあげる文化があります。
しかし、何歳までお年玉をあげるべきなのか悩んでいる人も少なくないでしょう。
家庭によって、成人するまで、学生の時までなどお年玉のルールが異なるので、人に相談すればするほど混乱してしまいがちです。

まずは、お年玉をあげるのは何歳までなのかについて解説していきます。
自分でお金が稼げるようになるまで
自分でお金を稼げるようになるまでお年玉をあげている家庭が多く見られます。
しかし、家庭によって「お金が稼げるようになるまで」の定義は異なります。
- 社会人として働くまで
- アルバイトで収入を得るまで
アルバイトといえども、自分で収入を得られるようになった瞬間にお年玉をあげるのをやめている人も少なくありません。
成人式を迎えるまで
成人式を迎えるまでを期限としてお年玉をあげている人も多い傾向にあります。
「学生まで」と基準を設けると、進学状況によって兄弟や親族の間で差が生じてしまいます。
お金の問題は大変デリケートなので、お年玉をきっかけに親族とギスギスしてしまうこともあるでしょう。
「成人まで」と年齢で区別することで不公平さも生まれないため、スムーズにお年玉をあげるのをやめられます。
ただし、日本では2022年4月1日から成人年齢の基準が変わったため、注意が必要です。
法改正の前に20歳までお年玉をあげた子がいる場合は、その子に合わせるのか、それとも成人年齢の基準に合わせるのかを慎重に決めなければいけません。
迷った場合は親戚同士で相談して決めるのも1つの手です。
学生の時まで
なかには学生の時までお年玉をあげると決めている家庭もあります。
ただし上記で触れたように、高校卒業で就職した人と大学・大学院を出てから就職した人とでは、学生時代の年数が異なるため、不公平さを感じる子供もいるかもしれません。
学生といっても、高校まで、20歳までと決めた方が親族間でのいざこざは避けられるでしょう。
自分の子供へのお年玉の相場は?
お年玉をあげる上で悩みがちなのが、「金額」です。
自分の子供だからといって高額なお年玉を渡すと、後々大変になってしまうかもしれません。
ここからは、自分の子供へのお年玉の相場について見ていきましょう。
①小学生の場合
小学生の場合は、1,000〜5,000円程度が相場です。
小学生といっても低学年と高学年で分けられ、低学年の場合は1,000〜3,000円程度、高学年の場合は3,000〜5,000円程度が相場となっています。
②中学生の場合
中学生の場合は5,000〜10,000円が相場です。
自分の子供の場合は5,000円以上、親族の子供の場合は5,000円と決めている家庭も少なくありません。
また、家庭によって異なるものの、自分の子供だからこそ厳しめに金額を決めている家庭もあります。
③高校生の場合
高校生の場合も中学生の時と同様に、5,000〜10,000円が相場です。
年齢が上がるにつれお年玉の金額も上がっていきますが、中学生と高校生ではそれほど差がないようにも見られます。
親族の子へのお年玉の相場は?
親族の子供にお年玉を渡す際も、いくらあげれば良いのか迷ってしまいがちです。
次に、親族の子供へのお年玉の相場を見ていきましょう。
①小学生の場合
親族の子供が小学生の場合は、低学年・高学年ともに3,000円程度が相場です。
学年で金額を分けるのではなく、「小学生」という括りで金額を決めている家庭が多く見られます。
②中学生の場合
親族の子供が中学生の場合のお年玉の相場は、5,000円程度です。
中学生の場合は、自分の子供と親族の子供にあげるお年玉の金額にはそれほど差がない家庭が多い傾向にあります。
③高校生の場合
親族の子供が高校生の場合のお年玉の相場は、5,000〜10,000円程度です。
中には、高校1〜2年生までは5,000円で、高校3年生は卒業祝いを込めて10,000円をお年玉としてあげている人もいます。
押さえておくべきお年玉のマナー4選
お年玉は何歳まであげるべきなのか、具体的な金額などは家庭によって異なります。
しかし、お年玉をあげる際は押さえておくべきことがあります。
これまで知らず知らずのうちに、お年玉のマナーを破っていたこともあるかもしれません。

後々のトラブルを避けるためにも、お年玉のマナーを押さえておきましょう。
押さえておくべきお年玉のマナー
- ポチ袋に入れて渡す
- 縁起の悪い金額は避ける
- 目上の人のお子様にはあげない
- 喪中の相手にはわたさない
それぞれのマナーポイントを以下で詳しく解説していきます。
①ポチ袋に入れて渡す
お年玉を渡す際は、必ずポチ袋に入れましょう。
ポチ袋の表に子供の名前を書いて、裏に自分の名前を書くのが一般的なマナーです。
現金をそのまま渡すのは相手に失礼にあたるのでやめましょう。
また、急な来客でお年玉が必要になることもあるかもしれません。
そのような不測の事態にも失礼にならずに対応するためにも、年末年始はポチ袋を用意しておくとよいです。
外出先で急にお年玉が必要になるケースも考えられるので、1〜2袋程度持ち歩いておくと良いでしょう。
万が一ポチ袋を持っていなかった時は、きれいな紙や布で包んで渡すのがマナーです。
紙や布も持ち合わせていない場合は、ティッシュペーパーで現金を包んで渡しましょう。
ポチ袋を持ち合わせておらず、紙や布などで渡す際は一言お詫びの言葉も添えた方が丁寧な印象を与えられます。
②縁起の悪い金額は避ける
お年玉の金額には、実は「縁起が悪い」とされている金額があります。
2や6など偶数の金額は縁起が悪いとされているので、お祝い事にはふさわしくありません。
奇数である「9」も日本では「苦しみ」を連想させる不吉な数字として知られているので、避けた方が良いでしょう。
また、お札の折り方や効果の向きにも注意しなければいけません。
ポチ袋によってはお札を折り曲げなければ入らないものもあるでしょう。
お札を折り曲げる場合は、肖像が内側に入るように左側を下にして右側で包みこむように折っていきます。
硬貨を入れる場合は、裏側を下にしてポチ袋に入れるのがマナーです。
金額だけではなく、お金の入れ方やお札の折り方にもマナーがあるので、事前に確認しておきましょう。
③目上の人のお子様にはあげない
いくら子供といっても、目上の人のお子様にあげるのは失礼にあたるのでやめましょう。
お年玉は目上の人から目下の人に渡すのが基本です。
知らずに目上の人のお子様にお年玉をあげると、不快な思いをさせてしまうかもしれません。
近年では口うるさく言われているものではありませんが、知らないと恥をかいてしまう可能性もあります。
特に仕事の付き合いがある場合は、今後の業務に影響が出る可能性もあるため、頭に入れておくことが大切です。
とはいえ、子供にとって「お年玉」は一大イベントなので、期待しているお子様も少なくないでしょう。
その場合は、現金の代わりにお菓子や物を渡すのがおすすめです。
また、近年では現金の代わりにQUOカードやギフトカードを渡している人もいます。

目上の人のお子様と年末年始に会う機会があるのであれば、現金の代わりとなるものを用意しておくと良いでしょう。
④喪中の相手にはわたさない
喪中の相手にお年玉を渡すのはマナー違反なので注意しましょう。
お年玉は新年を祝うための贈り物なので、喪中の相手に渡すのはふさわしくありません。
故人がお亡くなりになって90日間はお年玉を渡すのを避けてください。
偶然喪中相手のお子様と出会った際は、「お年玉」ではなく「お小遣い」として渡すと良いでしょう。
また、現金ではなくお菓子や物で代用するのも一つの手です。
お年玉のお返しは必要なの?
結婚や出産などでお祝いをもらった際はお返しをするのがマナーですが、お年玉の場合はお返しの必要はありません。
ただ、子供がいない人から毎年お年玉をもらうのは気兼ねすると感じる人も少なくないでしょう。
お年玉をもらってばかりで申し訳ないと感じるのであれば、手土産を用意しておくのがおすすめです。
とはいえ、高額な手土産だと相手に気を使わせてしまうので、お年玉の金額の3割程度を目安にすると良いでしょう。
まとめ~お年玉を何歳まであげるかは家庭によって違う~
このページでは、お年玉は何歳まであげるのか、お年玉の相場について解説しました。
家庭によって自分でお金を稼げるようになるまで、成人するまでなど、何歳まであげるかは異なります。
何歳まであげたら良いのか迷った場合は、親戚と話し合って決めるのも1つの手です。
親戚同士でルールを決めておくことで、不公平にならないので安心して渡せるでしょう。
また、お年玉を渡す際には覚えておかなければいけないマナーがあります。
押さえておくべきお年玉のマナー
- ポチ袋に入れて渡す
- 縁起の悪い金額は避ける
- 目上の人のお子様にはあげない
- 喪中の相手にはわたさない
お年玉も古くから日本に伝わる大切な風習です。
新年を祝うものでもあるので、マナーを確認してから渡しましょう。
また、お年玉の使い道などで迷った場合は、キッズ・マネー・ステーションの講座を受講することをおすすめします。
キッズ・マネー・ステーションでは、子育てや教職経験のあるプロから実体験をもとにした話が聞けるので、今後の参考にもできるでしょう。

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