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子供が勝手にゲームに課金してしまった!取り消したいときの対処法と注意点

子供が勝手にゲームに課金

「子供が勝手に課金してしまった」

「子供が無断で課金したお金は取り戻せないの?」

このように悩んでいる方もいるでしょう。

自分が知らないところで課金されて、高額な請求が来たとなればたまったものではありません。

できれば返金してもらいたいところです。

本記事では、子供が無断で課金した場合の対処法や返金してもらえる方法をご紹介します。

※当記事は2024年現在の情報になります。

このページで分かること

  • 子供が勝手に課金した原因
  • 子供が無断で課金した場合の対処法
  • 返金してもらえる方法
  • 未成年取消権とは

※本ページにはPRが含まれます。

子供が勝手に課金した原因

まずは、なぜ子供が勝手に課金してしまったのかその原因を見ていきましょう。

友人に勧められた

子供が勝手に課金した原因の一つは、友人からの勧めや影響です。

友人が特定のゲームやアプリ、またはオンラインサービスを熱心に利用して楽しんでいる様子を見ると、子供はそれに興味を持ちます。

友人が課金を行っている場合、子供はそれを真似して特典やアイテムを手に入れたり、友人と競争したりする誘惑に駆られることがあります。

また、友人との交流が大切であるため、友人が特定のゲームやアプリをプレイしている場合、友達と一緒に楽しむために課金を行うことがあります。

家庭ごとに課金ルールは異なるので、子供が納得するまで話し合うことが大切です。

親がクレジットカードを登録してしまった

親がクレジットカード情報を誤って登録してしまったことも原因に考えられるでしょう。

親が子供向けのデバイスやアプリを設定する際、クレジットカード情報を保存してしまうことがあります。

この情報が保存された状態で子供がデバイスを使用すると、誤って課金してしまう可能性が。

子供が誤って課金を行った場合、親のクレジットカードからお金が引かれることになり、予期せぬ支出が発生してしまいます。

この問題を防ぐためには、親がデバイスやアプリの設定時にクレジットカード情報を保存しないように注意することが重要です。

子供が勝手に課金したお金は取り戻せる

結論からまとめると、子供が勝手に課金したお金は取り戻せます。

法定代理人(保護者)の同意を得ずに未成年者が行った行為は取り消しができると、法律で定められています。(民法5条2項)

しかし、実際に取り消しを行うためには条件があるので、迅速に行動しなければいけません。

具体的にどのような行動が必要になるのか、以下の通り解説します。

プラットフォーム事業者に返金申請を行う

オンラインゲームに課金したのであれば、プラットフォーム事業者に返金申請を行いましょう。

実はオンラインゲームの場合、課金したお金がすぐにゲーム会社に振り込まれることはありません。

一度事業者に預けられて管理されるため、課金した直後であれば課金を取り消しできるかもしれません。

しかし、プラットフォーム事業者はあくまでもカード会社と取引を行っています。

事業者は顧客とゲーム会社との取引を仲介する第三者に過ぎないため、申請を行っても取り消しできない場合もあります。

返金に応じてくれるかどうかはあくまでも事業者次第となるので、事前に返金申請が行えるか確認しておくと良いでしょう。

ゲーム会社に連絡する

プラットフォーム事業者が返金に応じてくれない場合は、ゲームを提供している会社に連絡しましょう。

ゲーム会社には「未成年者取消権」が行使できます。

未成年者取消権とは

未成年者取消権は、未成年者が法的契約を締結した場合に、成年に達した後にその契約を無効にできる法的権利を指します。これは、未成年者が自己の判断力や財政的な責任を持ちきれない場合に保護を提供する法的原則です。

未成年者は契約を締結する際に、通常は法的に制約を受けます。しかし、成年に達した後、未成年者はその契約を無効にする権利を行使できます。これは、未成年者が誤った判断や負担を負った場合、将来の損失を防ぐための安全弁護措置です。

主張するべきこと

  • 課金当時の年齢が18歳未満である
  • 課金相当額の返金請求するという意思表示

未成年取消権を主張した際の考えられるゲーム会社からの反論

未成年取消権を主張したからといって、ゲーム会社がすぐに対応してくれるわけではありません。

未成年取消権を主張した際の考えられるゲーム会社からの反論

  • 親の同意がある
  • 処分が許された財産である
  • 課金時に詐術がある

上記のような反論をしてくるかもしれません。

次に、ゲーム会社からの反論にどのように対応すればよいのかについてまとめていきます。

親の同意がある

親が所有しているスマートフォンやタブレットなどで課金したり、親のアカウントでログインしたゲーム機から課金したりした場合は、親の同意があったのではないかと反論されるケースがあります。

「確かに、自分のアカウントや端末から課金したのであれば、主張は認められないかもしれない」と不安を感じるかもしれません。

しかし、「自分は同意していない」と反論すれば、十分に対応してもらえる余地はあります。

処分は許された財産である

ここで言う処分は許された財産とは、子供が自由に使えるお金のことをいいます。

つまりお小遣いの範囲内であれば、親の同意がなくても子供は自由にお金を利用できます。

そのため、未成年者取消権を主張するのは難しい場合もあります。

ゲーム会社は課金の取り消しを行いたくないからこそ、この点を強く主張してくることも考えられるでしょう。

しかし、実際はお小遣いの域を超えて課金した場合は、改めて親の同意が必要です。

親が同意していないとなれば、十分に取り消しの対象となるでしょう。

残念ながら数百円から数千円程度ではお小遣いの範囲内だとみなされるかもしれません。

年齢によって異なるものの、月に数万円以上の課金があった場合は、処分を許された財産とはみなされない可能性が高いです。

課金時に詐術がある

近年のオンラインゲームや課金アプリでは、プレイする前に年齢確認が行われます。

一定年齢以下の場合は課金に上限が設定されるケースも少なくありません。

しかし、子供が嘘をついて申告し、課金を行った場合は「詐術」とみなされて取り消しできない場合があります。

とは言え、経済通産省が公表した「電子商取引及び情報財取引等に関する準則」では、「詐術」に値するかどうかは以下の要素が考慮されるとなっています。

  • 実際の年齢
  • 取引した金額
  • 商品やサービスが、未成年者をターゲットにする可能性があると想定されているか
  • 確認画面の文面が未成年者に警告を認識させるものか
  • 未成年者が入りにくい年齢確認の仕組みになっているか

そのため、ただ単に年齢確認画面で「はい」を押したからといって、「詐術」には当たらない可能性が多いです。

未成年取消権を主張できる余地は十分にあるでしょう。

未成年取消権にはタイムリミットがある

未成年取消権にはタイムリミットがあります。

追認できる時期から5年間と期間が決められているため、高額な課金を見つけ次第すぐに行動しなければいけません。

タイムリミットを迎える前に、未成年取消権を主張し、課金した金額を取り戻す必要があります。

また、取り消しの意思表示を行う前に、課金した際の請求書や購入履歴、領収書などを準備しておくと良いでしょう。

上記の書類は事実関係を証明できるものでもあります。

子供が高額課金をした場合はどこに相談すればいいの?

子供が勝手に高額課金をした場合は、どのように行動すれば良いかわからず悩んでしまうでしょう。

そのような相談場所として適しているのが「消費者センター」です。

消費者センターでも子供が勝手に課金した場合の対処法についてアドバイスをしてくれます。

もし、金額が大きかったり、課金先が複数あったりした場合は弁護士に相談するのもおすすめです。

未成年者なので取消権を主張できますが、親権者としての監督責任を問われる可能性もゼロではありません。

監督責任を問われると課金相当額の損害賠償支払義務を課せられる場合もあるので、知識のあるプロに相談することが大切です。

子供が勝手に課金できないようにセキュリティー対策を行うのが必須

もう二度と子供が勝手に課金できないように、セキュリティー対策を万全に行っておく必要があります。

トラブルが起こりうる原因として、親や祖父母が子供に端末をそのまま渡して使わせていることが考えられます。

子供の学習能力は高く、端末をスムーズに使いこなせるようになるまでそんなに時間はかかりません。

また、親が課金している場合はその姿を見て学習することもあります。

まずはパスワードを設定して、勝手にクレジットカード決済やキャリア設定ができないように徹底することが大切です。

キャリア決済の上限を設定しておくのも良いでしょう。

課金について疑問があるなら、キッズ・マネー・ステーションに参加してみよう

キッズ・マネー・ステーション,ロゴ

「子供が勝手に課金しないか不安」「無断課金を避けたい」と、課金についてさまざまな不安や疑問を感じている方も多いでしょう。

子供の課金について不安や疑問があるならキッズ・マネー・ステーションへの参加がおすすめです。

キッズ・マネー・ステーションでは実際に子育ての経験がある講師から受講できます。

実体験をもとに指導してもらえる場合もあるため、実際の生活にも学んだことを役立てられるでしょう。

また、キッズ・マネー・ステーションでは親子で参加できる講座もあります。

小学生向け、中学生向け、高校生向けなど年齢に合わせた講座もあるため、親子でお金について一緒に学んでみるといいでしょう。

まとめ

今回は子供が勝手に課金してしまった場合の対処法について詳しくまとめていきました。

基本的に子供が未成年の場合は、「未成年取消権」を主張できるので、課金した金額を返金してもらえる可能性は高いです。

しかし、ゲーム会社はサービス提供会社との話し合いが長引いて、スムーズに進まないこともあります。

スムーズに話し合いを進めるためにも、今から未成年取消権について学んでおきましょう。

もっと詳しく知りたい、課金について不安があるという方はキッズ・マネー・ステーションで気軽に相談してみてくださいね。

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