基礎知識

金融リテラシーを身につけるにはどうすればいい?金融リテラシーが必要な理由や勉強法を解説します

金融リテラシーを身につける

お金と賢く付き合う力、すなわち「金融リテラシー」を身につけるには、どうすれば良いのでしょうか。

金融リテラシーの習得は安心して経済活動を営む上で不可欠です。

金融商品への投資から日々のキャッシュレス決済に至るまで、私たちの暮らしは金融サービスと切っても切れない関係にあります。

そのため、金融リテラシーを身につけるのは経済的に自立し豊かな生活を送るために欠かせません。

私たちは日常生活において、「商品を購入する」「給与を得る」「貯蓄を行う」「ローンを利用する」といった形で金融に触れ続けています。

こうした一見単純な行動の背後には、さまざまな金融リテラシーが必要で、正しい判断が必要です。

今回の記事では、金融リテラシーを身につけるにはどうすれば良いのか、そもそもなぜ金融リテラシーが必要なのかといった点に焦点を当てて詳しく解説します。

最後まで目を通して、ぜひ金融リテラシーを身につけるきっかけにしてください。

※当記事は2024年現在の情報になります。

※本ページにはPRが含まれます。

そもそも金融リテラシーとは?

そもそも金融リテラシーとは何を指すのでしょうか。

金融リテラシーとは、お金に関する知識や判断力の総称であり、経済的自立と充実した生活を送るために不可欠な知識です。

金融リテラシーは子供の頃のお小遣いの管理から、成人して直面する住宅ローンや保険の選択まで、生活のさまざまな局面で要求されます。

キャッシュレス決済の利用法や子供の教育費の計画など、日々の疑問に対応する能力も含まれます。

金融リテラシーの核心は単なる知識だけでなく、収集した情報を理解したうえで、適切な判断を下す力です。

日常的に直面する金融に関連する決定は多岐にわたりますが、適切な判断を下すには、情報の精査とそれに基づく決断力が求められます。

金融庁も「最低限身に付けておくべき金融リテラシー」として、外部の専門知識を活用しながらも、最終的な意思決定は自分自身で下す重要性を強調しています。

金融リテラシーは単なるスキル以上のものであり、身につけることで自分自身の人生を豊かにナビゲートする基盤となる、大切な知識です。

もちろん、大人だけでなく子どもたちも金融リテラシーを身につけるべきです。

こちらの記事も参考にしてください。

金融リテラシーを身につけるべき理由4選

では、金融リテラシーを身につけるべき背景には、どのような理由があるのでしょうか。

金融リテラシーを身につけるべき理由はさまざまありますが、今回はそのなかでも特に重要な理由として、以下の4点を挙げました。

金融リテラシーを身につけるべき理由4選

  1. 経済的な自立と確かな暮らしを実現するため
  2. 資産形成の知識が身につくため
  3. 賢い金融商品・サービスを選べるようになるため
  4. 金融トラブルに遭いにくくなるため

①経済的な自立と確かな暮らしを実現するため

経済的な自立と確かな暮らしを実現するためには、金融リテラシーの向上が必須といえます。

これは、大学卒業後の社会人として、さまざまな生活の節目で直面する経済的課題に対処するための手段です。

家計を管理する能力は、収入を基に支出を抑え、必要に応じて収支を改善する技術となります。

学生時代の教育ではこれらの能力はほとんど教えられていないため、若手社会人にとっては新たな挑戦といえます。

自らの趣味やスキルアップに向けた支出を含め、計画的な収支管理を目指すべきです。

この過程で、収入と支出のバランスを考慮し、時にはアルバイトで収入を増やしながら、支出をコントロールしなければなりません。

さらに家計の維持だけでなく、将来に向けた資産形成も視野に入れる必要があります。

経済的自立とは、短期的な収支の管理だけでなく、中長期的な経済計画を含めた総合的な能力です。

金融リテラシーを身につけるのは、ライフステージが変わるごとに直面する経済的な課題に自信を持って対応するための重要なステップとなります。

②資産形成の知識が身につくため

資産形成の知識が身につくためには、現代の金融環境の理解が不可欠です。

長く続く低金利のもとで、預貯金に頼った資産運用ではインフレによる購買力の低下への対処が難しくなっています。

このため、リスクを恐れずに、株式や債券などのリスク資産に目を向けなければなりません。

リスクを取り入れた分散投資に目を向けることで、長期的に見て安定した収益が期待できます。

金融リテラシーは、こうした投資の仕組みを理解し、自分に適した金融商品を選び、賢く活用するための基盤となります。

投資に関する恐怖は知識不足から来るものが大きいため、金融教育を受けることで、こうした不安を解消しやすいです。

さらに、「人生100年時代」とも呼ばれる現在、長期にわたって自分や家族の生活を支える資産形成は必須です。

銀行預金は安全性が高いものの、資産形成の一つの手段に過ぎず、多角的なアプローチが求められます。

適切な資金計画を立て、投資を含めた資産運用を行うことで、将来の経済的不安から解放される道を拓けます。

金融リテラシーを身につけ資産形成の知識を深められれば、長い人生の質を高め、経済的に豊かな生活を送るための鍵となります。

③賢い金融商品・サービスを選べるようになるため

インターネットとIT技術の進展、金融規制の緩和により、さまざまな金融商品・サービスが登場しました。

急成長を遂げたキャッシュレス決済やNISA・iDeCoなどの非課税投資制度もその例です。

こうした環境は、消費者に多様な選択肢をもたらした一方で、選ぶ質も問われるようになりました。

利用者が賢い選択をするためには、金融リテラシーの向上が不可欠です。

金融リテラシーを身につけることで、数多くある金融商品・サービスから、自分にとって最適なものを選び出せるようになります

さらに、十分な金融リテラシーを身につけた消費者は、質の悪い商品や業者を活動しにくくする力があるため、次で詳しく解説するように、悪質な金融詐欺に巻き込まれるリスクも低減できます。

資産形成は「将来に備えてお金を準備する」という広義の概念です。

リスクとリターンのバランスを理解し、分散投資や長期投資の上手な利用が賢い資産形成の手段です。

④金融トラブルに遭いにくくなるため

金融トラブルは多岐にわたりますが、特に近年ではSNSやフィッシング詐欺の手口が巧妙化しており、より一層の注意が必要です。

これらの詐欺には、偽メールや偽サイトを通じて個人情報を騙し取る手法も含まれます。

新しい決済手段や暗号資産の普及に伴い、現金を直接使わない取引が増え、金融リテラシーの重要性はさらに増しています。

金融トラブルを避けるためには、複雑な用語などに惑わされないよう、基本的な金融リテラシーを身につけなければなりません。

投資勧誘に際しても、提供される情報の真偽を見極められる能力が不可欠で、詐欺的な勧誘や不透明な取引には、特に警戒が必要です。

消費者庁への相談事例が増加している現状を踏まえ、若者から高齢者に至るまで、金融リテラシーの習得はあらゆる年齢層において、個人の資産を守るために欠かせません。

複雑な金融商品やサービス、次々に登場する新手の詐欺て口などに惑わされず、自らの判断で賢明な決断を下せるように、常に最新の情報に触れ、知識を更新し続ける必要があります。

また、怪しいと感じた際には、専門家や関連機関への相談も積極的におこなうべきです。

金融リテラシーの効果的な身につけ方4選

上での解説で、金融リテラシーを身につける重要性がお分かりいただけたでしょうか。

金融リテラシーは、年齢や性別などに関わらず、多くの人が身につけるべき大切な知識です。

では、そんな金融リテラシーを上手に身につけるにはどのような方法があるのでしょうか。

今回は特におすすめの方法として、以下の4点を解説します。

金融リテラシーの効果的な身につけ方4選

  1. 家計管理を習慣化する
  2. 具体的な生活設計を立てる
  3. 投資にチャレンジする
  4. 専門家や専門機関を活用する
  5. 経済ニュースをみる

①家計管理を習慣化する

家計管理の習慣化は、金融リテラシーを身につける上で不可欠なプロセスとなります。

まずは日々の収入と支出を記録する習慣をつけましょう。

家計簿アプリやExcel、あるいは紙の家計簿を用いて、自分に合った方法で記録を始めてください。

次に、これらの記録から収支の概況を把握し、お金の流れを明確にする必要があります。

この段階で問題点を見極め、どのように改善していくべきかを検討します。

支出が収入を上回る傾向にある場合、収入の増加を図るために副業や節税対策を考慮し、支出の面では、通信費や保険料などの固定費を見直すなどして節約を図りましょう。

食費や娯楽費などの可変費は見直しの対象にしやすいので、特に注意してください。

家計管理は、単に節約に留まらず、無駄な支出を省き賢い消費へと導くものです。

試行錯誤を繰り返しながら、家計を見直し、改善に繋げていきましょう。

家計管理を習慣化することで金融リテラシーの習得に役立つだけでなく、将来への備えや資産形成にも大きく寄与し、金融的な自立を実現する一歩となります。

家計管理が初めての方は、以下の記事も参考にしてください。

②具体的な生活設計を立てる

金融リテラシーを身につける上では、具体的な生活設計を立て、将来に備えた計画を考えるのもおすすめです。

まずは、結婚や出産、転職や住宅購入といったライフイベントのタイミングとそれに伴う費用の見積もりから始めます。

こうしたライフイベントは、家計の収支や資産状況に大きな影響を与えるため、事前に準備が必要です。

これらのイベントの一つ一つに対する計画を立て、必要な資金を洗い出します。

また、給与から一定額を自動的に貯蓄する方法や、定期積立の設定なども活用し、着実な資産形成を心がけてください。

さらにクレジットカードの利用にも注意し、不要な借入れを避け、利用した際の金利や返済計画を把握しましょう。

社会人としての知識も欠かせません。

給与明細を入念に確認し、手取り額や差し引かれる税金、社会保険料の詳細を理解することで、生活設計がより詳細になります。

③投資にチャレンジする

投資へのチャレンジは、金融リテラシーの習得と賢い資産運用と直結します。

まずは、株、債券、投資信託といった各種金融商品の特性とリスクを学び、自身の投資スタイルを見極めましょう。

金融書籍を読む、オンラインコースを受講するなど、多様な学習手段を駆使して知識を深めます

実践は、知識を体得する上で不可欠です。

初めは少額から始め、投資の経験を積み重ねることで、市場の動きや自己の感情管理について学べます。

もし失敗しても過度に落ち込んだり後悔する必要はありません。

投資は成功体験だけでなく、失敗体験からも学べるものがたくさんあります。

さらに、金融リテラシーが身につく資格取得を目指すのも手です。

FP技能検定やファイナンシャル・プランナー資格を取得すれば、より高度な金融知識を身につけられます。

投資は、ただ株を買うだけではなく、経済ニュースや市場の分析にも関心を寄せられるようになります。

その結果、新聞の経済欄がより理解しやすくなり、投資戦略についても深い洞察を得る機会が得やすいです。

④専門家や専門機関を活用する

専門家や専門機関の活用は、金融リテラシー習得の一環として重要です。

金融や経済の世界は複雑で変動が激しいため、自身で情報を集め、判断するだけでは対応しきれない場合もあります。

このような状況に直面した際は、ファイナンシャルプランナー(FP)や税理士、公認会計士といった専門家の意見を参考にしましょう。

こうした金融リテラシーのプロフェッショナルは、最新の情報に基づき適切なアドバイスを提供してくれます。

例えば、住宅ローンの組み方や退職金の最適な運用方法、税金の節税対策等、専門家は多岐にわたる問題に対応してくれます。

また、銀行や保険会社では、無料で利用できる金融相談サービスを提供しており、手軽に専門家の意見に触れられるので、ぜひ活用してください。

信頼できる専門家を見つけるには、実際に複数のプロフェッショナルに相談し、その中から自分と相性の良いアドバイザーを選ぶ意識が大切です。

専門家が提供する情報の質や提案の具体性を評価し、自分の価値観に合うかどうかを見極めましょう。

一人で解決が難しい金融の課題も、適切な専門家にアドバイスを求めることで、より良い解決策が見えやすいです。

⑤経済ニュースをみる

経済ニュースの日常的なチェックは、金融リテラシーの習得・向上に役立ちます。

市場の動き、経済指標の変動、政策発表など、ニュースには金融知識を深めるヒントが満載です。

「日経平均が上昇」というフレーズや「円安」という言葉を耳にするとき、それが自分の資産や消費生活にどのような影響を及ぼすのかを考えると、より効果的です。

例えば、円安は輸出企業にとって有利ですが、輸入商品の価格上昇をもたらす恐れもあります。

このような経済ニュースは、ただ情報を受け取るだけでなく、言葉の背景や意味の理解が大切です。

知らない用語や概念に出会った際は、その都度調べて解決するクセをつけてください。

インターネットや専門書を利用し、用語の定義だけでなく、なぜそのニュースが重要なのか、どのような影響を与えうるのかを把握する姿勢が重要です。

こうした習慣は、金融リテラシーを身につける上で有効です。

また、定期的に経済ニュースに目を通すことで、世界的な経済動向や国内の政策変更など、タイムリーな情報をキャッチアップでき、自己の投資戦略を練る際や将来の計画を立てる上で有益な判断材料を得やすいです。

身につけるべき金融リテラシーとは

金融リテラシーといっても、身につけるべき内容は多岐にわたります。

これらすべてを最初から身につけるのは至難の業です。

では、最低限身につけるべき金融リテラシーは、どのようなものなのでしょうか。

金融庁は、2013年に「最低限身につけるべき金融リテラシー」として、以下の4分野15項目を挙げています。

家計管理 黒字確保や赤字解消の習慣化
生活設計 人生設計の明確化
金融・経済の基礎知識と金融商品の選択スキル 【金融取引の基本】

  • 契約時の基本的なスキル(契約書や条件などのチェック)の習得
  • 常総先や契約業者の信頼性の確認
  • ネット取引のメリット・デメリットの理解

【金融分野に共通する知識】

  • 金利や為替などの金融・経済の基礎知識や金融商品の選び方への理解
  • 取引にかかるコストの重要性の把握

【保険商品に関する知識】

  • 自分に適した保険内容の把握
  • 万が一の際に必要な金額の算出

【ローンやクレジットに関する知識】

  • 住宅ローンの留意点の理解
  • カードローンやクレジットカードの計画的な利用の習慣化

【資産形成に関する知識】

  • ハイリスクハイリターンへの理解
  • 資産分散の効果への理解
  • 資産形成における長期運用の効果への理解
外部の意見の活用 外部の知見を活用する必要性への理解

これらの金融リテラシーを一度に全て身につけるのは難しいです。

まずはどれか一つに内容を絞って、順次習得していきましょう。

出典:金融庁 最低限身に付けるべき金融リテラシー

金融リテラシーを身につけるには「キッズ・マネー・ステーション」がイチオシ!

キッズ・マネー・ステーション,ロゴ

金融リテラシーを身につけるにはさまざまな方法がありますが、独学のみで充実した金融リテラシーを身につけるのは難しいです。

そこでイチオシなのがキッズ・マネー・ステーションです。

キッズ・マネー・ステーションでは、幼児から大学生を対象とした「マネー教育・キャリア教育・消費者教育」の講座を提供しています。

キッズ・マネー・ステーションの講師は、子育てや教育の現場での豊富な経験を持つプロフェッショナルです。

実体験を踏まえた具体的な指導をで、正しいお金の管理方法や効果的な投資戦略についてわかりやすく教えてくれます。

金融リテラシーは、子どもの内から身につける意識が大切です。

親子で金融リテラシーを身につけるには最適な場なので、ぜひ参加してください。

まとめ~金融リテラシーを身につけるにはキッズ・マネー・ステーションを受講しよう~

今回の記事では金融リテラシーを身につける重要性や、金融リテラシーを身につける上でおすすめの方法、最低限身につけるべき金融リテラシーなど、さまざまな情報を解説しました。

金融リテラシーを身につけるには、理論と実践の両方が不可欠です。

まずはどのような金融リテラシーがあるのかを理解し、学んだ内容を実際の投資などで活かしてください。

また、身につけるべき金融リテラシーの種類は膨大です。

一度に全ての金融リテラシーを身につけようとするのではなく、一つ一つ着実な習得を目指しましょう。

キッズ・マネー・ステーションの講座では、家計管理から投資の基礎まで、多様なカリキュラムを通じて、金融リテラシーの基本から応用までを体系的に身につけられます。

親子で金融リテラシーを身につける場としても最適なので、ぜひ受講を検討してください。

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