子どもにおねだりをされた時、親がやってしまいがちなのが、「うちにはそんなお金の余裕はないの!」と言ってしまうことです。
実際に家計を考えれば、子どもが欲しいものを何でも買ってあげられる訳ではありません。
しかし、家庭にお金がないと伝えることで、子どもの心理状態に影響を及ぼす可能性もあります。
実際に、どのような影響があるのか、また、子どもに買って欲しいとせがまれた場合、どのような言い方をするのが最適なのか解説していきます。
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※当記事は2024年現在の情報になります。
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「うちにはお金がない」と子供に伝えた時の影響
「うちにはお金がない」と小さい頃から伝えた時、子供はどのように解釈をして、どのように育つのでしょうか。
特に、お金がないと何度も子供に伝えた時の影響を解説します。
お金に対する劣等感を抱く
「お金がない」という言葉を何度も聞くと、そのまま受け取り、お金に関して劣等感を抱きがちです。
これは子供が大人になってからも影響を及ぼし、節約に対する過度のこだわりや、逆に物欲への執着へとつながることがあります。
家庭に対するマイナスの解釈
「うちはお金がない」という表現は、お金がある家庭と比較してマイナスであるという表現に他なりません。
言われた子供も家庭に対してマイナスの感情を抱くようになる可能性があります。
この感情は単なる金銭面だけでなく、将来的にあらゆる場面で表出する恐れがあります。
やりたいことを我慢するようになる
単に「うちはお金がない」と言われても、どれくらいお金がないのか、どれくらいの金額のものを買うお金がないのかなどは、子供にはわかりません。
あまりに頻繁に言われると、少額の買い物でも家計にマイナスの影響があるのではないかと心配し、なかなか欲しいものや、やりたいことを親に伝えられなくなってしまいます。
子供に対して経済的に見栄を張る必要はない
「うちにはお金がない」と伝えるのは子供にとって悪影響の可能性があります。
しかし、だからといって実際に家計が苦しいのに、我慢して子供の欲しいものを買わせるのも良いことではありません。
それによって将来の子供にかかる教育費などが削られてしまったら、子供自身のためにもならないからです。
お金がないと伝えるかどうかは良く考えた方がよいことですが、だからといって子供に対して見栄を張ることはありません。
お金がないことを子供に上手く伝えるポイント
我慢する大切さを伝える
単純にお金がないから我慢をするのではなく、我慢を覚えることが将来のためになるという伝え方をするのも一つの手です。
我慢を覚えることで、粘り強さや自律心が芽生えるきっかけにもなります。
ただし、前述の通り、欲しいものや本音を何でも我慢するようになってしまうのは、子供の成長にとってマイナスです。
親はこの違いを上手く見極めていく必要があります。
将来のために節約する大切さを伝える
お金がないから我慢するのではなく、将来のために節約しているのだと伝えるだけでも、子供の感じ方は大きく変わります。
例えば、子供自身の将来のためや、家族が病気になった時のため、楽しかった家族旅行にまた行くためなど…、今買い物を我慢するポジティブな理由を伝えてあげましょう。
こうした伝え方をすることで、節約の重要さに気づくきっかけ作りにもなります。
お金を使う優先度を伝える
子供に「使えるお金には限りがあり、将来のことを考えて大切に使わなければならない」と教えることは重要です。これにより、子供はお金の価値と賢い使い方について学ぶことができます。
お金を使うのは良いことだけど、無駄遣いは許さないというスタンスを親がとり、かつお金を使う優先度も共有することで、子供に家族の価値観も伝えていくことができます。
子供にも節約に協力してもらいたい時は家計状況を共有すべき?
ただ、家計の状況によっては、少しずつお金の大切さを教育するだけではなく、家族の一員として節約に協力して欲しいと強く伝えたい場合もあるでしょう。
この場合は、家計の状況を伝えて協力してもらうのも一つの手です。
子供に不満や疑いの感情を抱かせない
安定していた家計も、急なリストラや入院などで、いつ不安定になるか分かりません。
こうしたときに子供に隠そうと思っても、どこかの拍子に察知をされたら、親に対して不満や疑いの感情を抱く可能性が高いです。
親子の信頼関係を揺るがさないためにも、家計が不安定な状況にあるとき、子どもに家計の現状を正直に伝えることは重要です。
家計の改善を子供と一緒に考える
子どもは家族の重要な一員です。彼らは親が思っている以上にお金に関心を持ち、家計を改善するために役立つアイデアを持っていることもあります。
家族会議などと称して子供も一緒に、お金について話す機会を積極的に設けましょう。
家計が苦しい時こそ、家族全員で足並みをそろえることが重要です。また、こうした機会が子供にとって家族の大切さを再認識することにも繋がります。
子供にお金の教育をするなら「キッズ・マネー・ステーション」を活用しよう
キッズ・マネー・ステーションは、子供から大人まで対象とした金融教育の機関です。
幼稚園児から大学生、さらにはその親も参加可能なプログラムが用意されています。
親子で参加できるプログラムに参加すれば、家庭内での金銭教育に役立つヒントが得られるでしょう。
講師陣には、子育ての現場での体験を持つプロも在籍しています。
そのため、子供に対する金銭トラブルや疑問に対し、リアルなアドバイスが期待できますよ。
また、場所や時間に縛られずに参加できるオンライン講座も用意されています。
日々の生活が忙しい親子でも、気軽に参加できるのがメリットです。
興味がある方は、キッズ・マネー・ステーションの講座を調べてみることをおすすめします。
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家計の状況の伝え方のポイントをおさらい
「うちにはお金がない」と子供に伝えるべき?
「うちにはお金がない」と子供に伝えることは、彼らの心理や将来の金銭観に大きく影響を及ぼします。
この言葉によって、子供はお金に対して劣等感を抱く可能性があり、家庭に対してもネガティブな感情を持つことがあるでしょう。
また、経済的な制約を理解していない子供は、自分の欲求を我慢する傾向になり、これが自制心の発達につながることもあります。
しかし、適切に伝えられた場合、これは家計に対する理解を深め、家族としての協力や絆を強める機会にもなります。
無駄遣いを我慢して欲しい時はどう伝える?
お金がない状況を子供に伝える際、重要なのは単に我慢を強いるのではなく、我慢の背後にある価値を理解させることです。
我慢が将来に向けた自律心や粘り強さを育むきっかけになると説明することが大切です。
また、単にお金が不足しているからという理由でなく、将来のため、家族のため、楽しみのためといったポジティブな目的を持って節約することの重要性を伝えましょう。
さらに、お金を使う際の優先度を子供に理解させることで、財政的な判断力と価値観を育むことに繋がります。