「子供が知らぬ間に親の財布からお金を取っているかも…」
「もしお金を子供が勝手にとっていってしまった場合は、どうすればいいだろう」
家計簿をつけている時や、お金の管理をしている時に、お金の残金が合わないと驚きますよね。
親が買った覚えのないおもちゃを子供が持っていたり、子供の部屋や持ち物から親が渡した覚えのないお金がでてきたりすると、子供が親のお金を取っているかも、と疑わざるをえません。
また、どう子供と向き合って叱ればいいのか、子供の将来について不安を感じ、お悩みの方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、子供が親の財布からお金を取る心理について解説します。
記事の後半では、子供との向き合い方やお金についての教育のヒントについて紹介しますので、お困りの方は参考にしてください。
※当記事は2024年現在の情報になります。
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親の財布からお金を取る心理や背景のポイント4つ
子供が親の財布からお金を取る心理として、要因は1つではないようです。
小学校にあがってからの子供の環境や人間関係は、どんどん複雑化します。
子供が置かれている状況や背景により、理由はさまざまです。
ここでは主な4つの心理要因について解説します。
- 親の財布からお金をとることを悪いと認識していない
- 友達からいじめ、恐喝、カツアゲにあっている
- 何らかの不満やストレスを抱えている
- 親の愛や関心がほしい
①親の財布からお金をとることを悪いと認識していない
子供が悪いことと認識せずに、親の財布からお金をとることがあります。
例えば、親との買い物の際に数千円という買い物を毎回目の前で見ると、「お金がたくさんある」と勘違いしてしまい、「これくらいの金額はどうってことない」と軽い気持ちでお金を取ってしまうのです。
これはお金の価値が理解しにくい、小学校低学年の子供に多く見受けられます。
お金がどこから入ってきて何のために使っているものなのかを理解できないと、お金を取ることで家族の生活が苦しくなる、ということが認識できません。
ですが、ちょっと高価なおもちゃやお菓子を購入することで優越感に浸っていたり、なかには親の財布からお金を取るスリルを味わっていたりする場合があります。
この場合は後ろめたさや罪悪感を持ちながらお金を取っていることになるので、今後万引きなどの犯罪に繋がらないよう、早期の対応が必要です。
②友達からいじめ、恐喝、カツアゲにあっている
友達や自分より高学年の子供からいじめや恐喝、カツアゲにあっていて、親の財布からお金を取ってしまうケースがあります。
この場合は、子供が親にいじめられていると相談すると事態を悪化させてしまうと思い、相談できないままお金を取ってしまったり、いじめている子から親には相談しないよう釘を刺されている場合があります。
前者の場合は、「親に迷惑をかけたくない」と子供が思い悩んでいる場合が多いです。
③何らかの不満やストレスを抱えている
子供が何らかの不満やストレスを自分の環境に感じ、発散のために親の財布からお金を取ってしまうことがあります。
お小遣いが少ないため買いたいものが買えないが親にも言えない、友達と自由に遊べない、という不満が溢れて行為に至ってしまう場合があります。
また、学校や家庭の規則、環境が子供にとってストレスとなり、発散のためにお金を取る行為に走ってしまう場合もあります。子供からのSOSを見逃さないようにしましょう。
④親の愛や関心がほしい
親からの愛情や関心がほしくて、子供がお金を取ってしまう場合があります。
子供自身も気づかないうちに親に気づいてほしい、自分のことを見てほしいと、親からの愛情を求めたり気を引いたりするためにお金を取ってしまうのです。
子供に寂しい思いをさせていないか、日頃のコミュニケーションはしっかりとれているか、愛情表現ができているかなど、普段の子供との向き合い方を見直してみる機会かもしれません。
親の財布からお金を取ったとわかったときは子供と向き合って話し合おう
親の財布から子供がお金を取ったとわかったときは、子供と真剣に向き合って話し合いましょう。
無断でお金を取ったということは、家族間のことであれ、立派な「窃盗」です。
ですが、早期に気づければ子供が抱える問題を早期に解決できるチャンスになります。
子供からなぜお金を取ったのか、何に使ったのか聞けたら、「なぜお金を取ることはいけないのか」という理由を、親がきちんと伝えて叱ることが大事です。
そして、解決策を親子で話し合いましょう。
家庭やお金を取ったケースごとにどうすべきかは異なりますが、まずは次にお金が必要になった場合は、必ず親に相談することを子供に約束させましょう。
取ったお金の返済方法について話し合おう
親の財布から子供が取ったお金の返済方法について、親子で決めておきましょう。
まず子供に正直に、今までに何回、総額でいくらお金をとったのか申告させましょう。
少額であれば月々のお小遣いから差し引いて返済してもらうなどします。数千円〜1万円を超える高額の場合は、お年玉から返済させる、お小遣いからの積立返済など、予めルールを決めましょう。
誓約書を書かせて守ってもらうことで、お金に対する責任感を持ってもらうのもいいかもしれません。
家庭により最適な対応は異なるので、親子で同意するまで話し合うことが大事です。
もし再度お金を取ってしまった場合にどうするか話し合おう
1度の発覚でお金を取らなくなった場合は良いですが、また同じように子供が無断でお金を取ってしまう可能性も捨てきれません。
その場合はどう対応するのかを、親子で決めておきましょう。
何度も続く場合は、何かほかに原因があるかもしれません。
家庭内窃盗や盗みを専門としている病院へかかる可能性もあることも視野に入れて、子供と話し合いましょう。
親の財布からお金を取ったとわかったときに子供にしてはいけないこと
子供がお金を取ったとわかった時に、どうしても親が感情的になってしまうこともあるでしょう。
「まさか自分の子供が…」と親がショックを受けることも当然です。
子供がお金を取ったとわかったときに、親がすべきではない行動について解説します。
- 親が気づかないフリをする
- 理由を聞かずに怒る
- 子供におこづかいを渡さない
親が気づかないフリをする
子供がお金を取ったことに、親が気づかないフリをしてはいけません。
子供が気づかれていないと思い、更にお金を取ってしまう可能性があります。
また、気づいていても叱られないと勘違いしてしまい、親子関係が逆転してしまう可能性もあります。家庭内で味をしめて、後に犯罪に繋がってしまうこともあるでしょう。
現実を受け入れがたい、という気持ちも親ならば持って当然ですが、向き合うことを怖がらずに、気づいた時点で子供を叱ることが重要です。
理由も聞かずに怒る
お金を取った理由も聞かずに、親が子供に頭ごなしに怒ることは絶対にやめましょう。
何か問題を抱えてお金を取ってしまった場合、「話を聞いてくれない」「自分を守ってくれない」と子供が心を閉ざしてしまう場合があります。
また、暴力を振るったり、子供の人格を否定するような言葉を投げかけることは論外です。
叱る場合は「行為」を否定するようにし、「子供自身」を否定したり変に傷つけたりしないようにしましょう。
感情的な態度を取ってしまった場合は、子供に今親がどんな気持ちでいるのかを伝えて、落ち着いてから話し合うよう心掛けましょう。
子供におこづかいを渡さない
子供が親の財布からお金を取ってしまった後に、全く子供におこづかいを渡さなくするというのも避けましょう。
学校での友人関係が理由でお金を取っていた場合は特に、おこづかいを与えないことで友人関係に支障をきたす場合もあります。
また、お金を自由に使えないことで子供が劣等感を抱え、今度は家庭外でトラブルを生んでしまう可能性も捨てきれません。
おこづかいの金額をどうするか、子供の年齢や状況に合った対応をとるようにしましょう。
子供には日頃からお金の大切さを教えよう
子供が親の財布からお金を取ってしまう前に、日頃からお金の大切さを教えることで行為の予防が期待できます。
- お金は有限である
- お金は働いて手に入れるものである
お金は有限で、無限に生まれるものではありません。
自分が家で見ているお金は、自分の家族が生活していくために必要な大事な費用です。
自分がお金を取ることで家族の生活を圧迫し、巡り巡って自分に還ってきます。
家のお金は「親が使うためのお金」ではなく、「家族のお金であり、自分のためのお金でもある」ということを理解させましょう。
また、お金は親が一生懸命働いて手に入れたものです。
お金がどうやって生まれて生活をしているのか、お金の作られ方や在り方を子供に見えるようにしましょう。また、買い物の優先順位等、お金の使い方についても普段のコミュニケーションのなかで教えられるといいですね。
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【まとめ】子供の心理に寄り添い子供が抱えるトラブルを解決しよう
この記事では、子供が親の財布からお金を取る心理や背景、対応方法について解説しました。
子供の状況や環境もさまざまですが、子供が抱えている問題を親がすくい上げることで再発防止が期待できます。
子供が親の財布からお金を取る心理や対応方法を、改めて確認しておきましょう。
- 子供が何かを問題を抱えて、お金を取っている可能性が高い
- お金を取ったことが発覚した場合は、頭ごなしに怒らず、冷静に子供と話し合う
- 取ったお金の返済方法やルールを決めて守らせる
- 日頃からお金の大切さを教育し、無断でお金を取る行為を未然に防ぐ
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