教育費を考える

教育費のうち塾代(小・中・高)はいくら?失敗しない選び方も解説

教育費のうち塾代(小・中・高)はいくら?失敗しない選び方も解説

「教育費のうち塾代はいくら必要?」
「塾代を安く抑える方法を知りたい!」
「そもそも、子供は本当に塾に行かせるべき…?」

子供の教育費のうち、塾代に頭を悩ませる子育て世代は多いです。

子供の将来を考えるときちんと塾に通わせたいけれども、塾代が家計への負担となり生活が苦しくならないか気になるところですよね。

このページでは小学校~高校までにかかる塾代の平均や、集団指導・個別指導など指導方式によって異なる塾代を解説していきます。

子供の教育費のうち必要な塾代を事前に把握しておいて、費用確保のための資金計画を立てる参考にしてください。

記事後半では失敗しない塾の選び方、塾代を安く抑える秘訣を解説しています。

ぜひ最後まで読んで、予定外の出費に慌てないよう備えておきましょう!

※当記事は2023年現在の情報になります。

※本ページにはPRが含まれます。

子供の教育費のうち塾代などの総額(15年間)はいくら?

教育費の塾代-20230117

子供の豊かな将来のためにも、なるべく良い高校・大学に進学させたいと考える親は多いですよね。

しかしそのためは塾や家庭教師などにかかる教育費で、家計が圧迫されるリスクが…。

子供が学びたい進学先にすすめるようサポートしたり、急な出費で慌てないためにも塾代や家庭教師費などの教育費を事前に把握しておきましょう!

小学校~高校までの15年間で子供の塾代などにかかる総額を、文部科学省の調査をもとに下記表にまとめたのでご覧ください。

小・中・高
塾などにかかる費用(総額/年間平均)
総額
(15年間)
小学校
(年間平均)
中学校
(年間平均)
高校
(年間平均)
公立 約213.7万円 約12万円 約30万円 約51万円
私立 約380.7万円 約38万円 約26万円 約25万円

参照元:文部科学省『令和3年度子供の学習費調査』

塾などにかかる費用の平均総額は私立が公立を上回り、公立が約213.7万円・私立は約380.7万円という結果でした。

月額に概算すると公立が約1.2万円/月、私立が2.1万円/月となります。

しかし中学校・高校で年間平均を比較すると、どちらも公立のほうが塾代などに費用をかけていることが分かりますね。

また公立では学年があがるにつれて費用負担が大きくなりますが、私立では小学校での費用が最も高いです。

小学校~高校までに詳細な塾代や家庭教師費などは、後述で詳しく解説するので要チェックですよ。

なお上記表の金額は、教育費のうち塾代などの下記費用を指します。

  • 塾代(入会金・授業料・参考書代など)
  • 家庭内学習費(教材費など)
  • 通信教育・家庭教師費(月謝・教材費・通信教育費など)
  • その他(模擬テスト代・学習のための交通費など)

小学校~高校の塾代の平均

塾代などは学年が上がるにつれて増える傾向にあるといわれますが、実際のところはどうなのでしょうか。

小学校・中学校・高校にかかる塾代などをまとめたので、詳しく見ていきましょう。

小学校~高校の塾代の平均

  • 小学校の塾代などの平均
  • 中学校の塾代などの平均
  • 高校の塾代などの平均

文部科学省の調査結果に基づいて解説するので、資金計画の参考にしてくださいね。

参照元:文部科学省『令和3年度子供の学習費調査』

小学校の塾代の平均

小学校 年間平均 総額(6年間)
公立 120,499円 837,817円
私立 377,663円 2,653,272円

塾代などの年間平均は公立小学校で約12万円、私立小学校で約37.7万円です。

総額にすると公立小学校で約83万円、私立小学校は約265万円という結果でした。

私立は公立の約3倍ほど、塾代などにお金をかけていますね。

なお、私立小学校では塾代などを支払っている家庭は全体の約70%を占めますが、公立小学校では約40%にとどまっています。

学年別(1年生~6年生)の平均額は、下記の通りです。

小学校 年間平均 1年生 2年生 3年生 4年生 5年生 6年生
公立 120,499円 81,474円 67,135円 88,450円 116,525円 166,695円 197,039円
私立 377,663円 290,501円 202,710円 290,089円 396,777円 536,696円 558,836円

学年別に見た場合、4年生から塾代などの費用が増えていますね。

小学校4年生から通塾を始めるなど、中学受験に備えて準備を始める家庭が多いと考えられます。

小学校では、私立の方が圧倒的にコストをかけているのが分かりましたね。

中学校の塾代の平均

中学校3年間の塾代の平均は、下記をご覧ください。

中学校 年間平均 1年生 2年生 3年生
公立 303,136円 203,831円 253,883円 450,812円
私立 262,322円 234,241円 260,157円 293,388円

公立中学の方が年間平均約30万円と、私立の約26万円を上回っていますね。

特に公立中学では学年が上がるにつれて、塾代が顕著に増えていっています。

高校受験に備えて、塾に通う子供が増えると考えられるからです。

私立中学は内部進学する場合もあるので、公立より塾代が抑えられています。

中学受験をしておくべきか高校受験まで待つか、一長一短ですね。

高校の塾代の平均

高校3年間の塾代の平均は下記の通りです。

高校 年間平均 1年生 2年生 3年生
公立 171,377円 129,480円 149,104円 233,340円
私立 246,639円 181,168円 237,261円 324,521円

年間平均は公立高校が約17万円で、私立高校が約24万円です。

私立高校がやや上回っていますが、小学校と比べた時ほど大きな差はありませんね。

高校では補習や受験対策講座を実施するところもあるので、塾に通わない子供が増える傾向にあります。

指導方式3パターンの塾代の違い

教育費の塾代②-20230117

塾代は指導方式によっても費用が異なるので、詳しく解説していきます。

指導方式には主に下記の3パターンがあります。

指導方式3パターンの塾代

  1. 学習塾の塾代
    ・集団指導
    ・個人指導
    ・夏期講習・冬期講習・春期講習の塾代
  2. オンライン指導の塾代
  3. 家庭教師費

どの塾に通うべきか迷っている人は、それぞれの塾代を参考にしてください。

参照:文部科学省『令和3年度子供の学習費調査』

子供の性格や学力と相性と良い指導方式を選んで、費用対効果が高くなるよう意識すると良いですね。

①学習塾の塾代(集団指導・個人指導)

小学校~高校までの塾代の平均を、公立・私立に分けて下記グラフにまとめました。

 

塾代の図解①-20230117

私立では小学校高学年がピークで高くなっていますね。

公立は中学3年時が最も塾代が高く、高校進学のために通塾する子供が増えることが分かります。

学習塾には、下記3種類があります。

  • 集団指導塾
  • 個別指導塾
  • 夏期講習・冬期講習・春期講習

子供と話し合ったり体験入学を利用しながら、指導方式が適しているものを選びましょう。

集団指導塾

集団指導塾では講師一人に対して複数の生徒を相手に、講義形式で授業をすすめていきます。

身近にライバルがいるので、周囲と切磋琢磨しながら学力を伸ばしていけるのがメリット

しかし講師に対して生徒の人数が多いので、指導が行き届かない可能性があります。

個別指導塾

子供によってマイペースに学習をすすめたいという場合、個別指導塾が適しています。

個人のレベル・目標・苦手分野などに合わせて、学習計画を最適化できるのがメリットですね。

ただしマンツーマン指導になるので、講師との相性が合わない場合は担当変更してもらった方が良い場合があります。

個別指導塾を選ぶ際は、講師の人材が揃っているかを確認しておくと良いですよ。

ただし集団指導塾と比較して、費用が高いので予算には余裕を持っておきましょう。

夏期講習・冬期講習・春期講習

長期休暇を利用して、塾の夏期講習・冬期講習・春期講習を受ける場合もあるでしょう。

すでに通っている塾の講習を受ける場合、授業料とは別に講習費を支払う場合が多いです。

夏季講習の相場は3万円~10万円、冬期講習の相場は2万円~7万円となります。

春期講習は塾によって実施していないところもありますよ。

塾によっては通常の授業料に含まれている場合もあるので、講習費用についてを塾選びのポイントにしておくと良いですね。

塾選びをする時は授業料だけでなく、入学金・講習費などの内訳も確認しておきましょう!

②オンライン形式の塾代

近年利用者が急増した、オンライン形式の塾代についても解説していきます。

小学校~高校(公立・私立)の平均は、下記グラフをご覧ください。

塾代の図解②-20230117

学習塾に比べて、全体の平均額は低めになっています。

ただし私立小学6年生では、約10万円と費用が飛びぬけて高いですね。

理由は、中学受験に備える家庭が多いためだと考えられます。

③家庭教師費

塾代の図解③-20230117

上記は家庭教師費の平均を、グラフにまとめたものです。

生徒と教師のマンツーマン指導となるので、費用は高額になる傾向にあります。

場合によっては、授業料だけでなく交通費を負担する場合も…。

しかし子供の学力・学習状況にあわせて指導していくので、効率的に勉強がすすめられるのがメリットですね。

失敗しない塾の選び方6選

教育費の塾代③-20230117

決して安くはない塾代を有効活用するためにも、失敗しない塾の選び方を押さえておきましょう!

下記6つのポイントを参考にして、塾代を無駄にしないようにしてください。

失敗しない塾の選び方6選

  1. 通塾の目的を明確にする
  2. 合格実績・講師陣を確認する
  3. 費用をチェックする
  4. 勉強環境が整っているか
  5. 自宅からの通いやすさ
  6. 友人も通っているのか

①通塾の目的を明確にする

なぜ塾に通う必要があるのか、子供としっかり話し合いましょう。

進学目的であれば、受験対策コースがある塾がおすすめ。

学力向上のためであれば、必要な授業内容・科目を選ぶと良いですね。

安易に塾選びをしてしまうと、子供が授業についていけなくなり途中でやめてしまう可能性が…。

親子でしっかりコミュニケーションを取って、子供の学力や学習目的に合った塾を選ぶよう心がけましょう。

子供も納得したうえで塾を選んだほうがモチベーションが上がり、継続して通ってくれるというメリットもありますよ。

②合格実績・講師陣を確認する

進学目的で塾を選びたい人は、進学したい大学の合格実績を確認しましょう。

合格実績は基本的に、塾のパンフレットやホームページなどから確認できますよ。

また講師陣についても、事前に確認しておきたいですね!

もちろんベテラン講師が揃っていれば学力向上に期待しやすいですが、講師と子供の相性も重要です。

講師の歴だけではなく、指導スタイルも含めて検討すると失敗しにくいですね。

とはいえ実際に通うのは子供なので、体験入学などを利用して事前に相性や雰囲気を把握しておくと安心ですよ。

③費用をチェックする

塾選びのポイントとして、費用のチェックは大切です。

塾代は授業料だけではなく、入学金や参考書代など多くの費用が発生します。

無理なく塾代を準備しておくためにも、下記の塾代の内訳を見てある程度の費用は把握しておきましょう。

  • 入学金
  • 授業料
  • 参考書代
  • そのほかの費用

入会金

ほとんどの塾で、入学金が発生するので覚えておきましょう。

入学金の相場は、1万円~2万円です。

入学金無料キャンペーンを実施している塾もあるので、費用をなるべく抑えたい人は複数の塾の情報をこまめにチェックしておくと良いですよ。

授業料

授業料は、塾や指導方式によってピンキリです。

集団指導塾であれば1回の授業で1万円~2万円、個人指導塾なら2万円~3万円が相場になります。

ただし費用を安く済ませようしすぎないよう、注意しましょう。

学習目的に適した科目や子供に合った指導方式を選んでおかないと、結果的に費用対効果が下がる場合もありますよ。

参考書代

学習塾では塾が用意した参考書を使用して、授業がすすみます。

参考書代は塾や科目数などによりますが、3,000円~5,000円を目安にしておきましょう。

塾によっては参考書代が無料のところもありますので、しっかり情報収集してください。

そのほかの費用

塾では教室維持費・通信費などの諸経費もかかります。

諸経費の基本的な相場は数千円です。

また夏休みなどの長期休暇を利用した夏季講習や冬期講習などに参加する場合は、その予算も必要となりますね。

各講習の相場は、上述の解説を参考にしてください。

④勉強環境が整っているか

自習室があるかやカリキュラムなど、勉強環境についても塾選びのポイントにしましょう。

実際に塾内で勉強しやすい雰囲気なのか、集中できる環境が整っているのか確認します。

最も簡単な確認方法として、体験入学がおすすめです。

⑤自宅からの通いやすさ

塾は継続することに意味があります。

そのためにも、どれだけ自宅から通いやすいかもポイントにしてください。

毎回親が送り迎えする必要があるのか、子供が自分で通塾できる距離にあるのかなどを含めて検討しましょう。

通塾で親に負担がかかったり交通費が発生する場合、さらに夜道に子供一人で帰ってくる危険性に対する不安もありますね。

自宅から無理なく通える範囲の塾を選ぶと、続けやすいし安心ですよ。

⑥友人も通っているのか

子供の友人が通っているかどうかも、塾選びのポイントにするのもアリですよ。

友人と同じ塾に通うことで、子供の学習意欲を維持しやすいメリットがあります。

ただし塾に通う目的に合うかどうかを優先しましょう。

塾代を抑える秘訣3選

教育費の塾代④-20230117

塾代をなるべく抑えられるよう、下記の秘訣3選を紹介していきます。

塾代の捻出に困っている人は、参考にしてみてください。

塾代を抑える秘訣3選

  1. オンライン指導の塾を選ぶ
  2. コマ数や受講科目を絞る
  3. 特待生制度があるところを選ぶ

できるだけ塾代を抑えつつも、費用効果を高めていきましょう!

①オンライン形式の塾を選ぶ

近年は対面式ではなく、オンライン形式で指導する塾も増えてきています。

オンライン形式は通信環境とデバイスがあれば、どこでも勉強しやすいのが特徴。

教室維持費などの諸経費などがオンラインなら抑えられるため、対面式の塾よりも費用を抑えやすいというメリットもあります。

ただし通塾と違って勉強環境や気持ちの切り替えは子供次第です。

一人学習が苦手な子供は、モチベーション維持が難しい場合がありますよ。

②コマ数や受講科目を絞る

塾によっては、自由にコマ数や科目を選べます。

必要最低限必要なコマ数を絞っておけば、授業料が抑えられますよ

数学や英語など、独学での習得が厳しい科目を選ぶと良いですね。

歴史など暗記系であれば、よっぽど苦手でない限り独学していきましょう。

③特待生制度があるところを選ぶ

塾によっては、特待生制度があります。

特待生制度とは成績が優秀な子供を特待生と認定し、塾代の全額または一部を免除する制度を指します。

偏差値や成績の順位など、塾によって認定基準が違うので事前にチェックしておきましょう。

学習意欲や学力は十分あっても経済的な理由で、通塾が難しい人もいるでしょう。
そんな人は特待生度についてチェックして、利用を検討してみてください!

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【まとめ】子供の教育費は塾代も考慮して早めに準備をしておこう!

このページでは子供の教育費のうち塾代を中心に、小学校・中学校・高校でかかる費用を詳しく解説していきました。

文部科学省の調査によると塾代の総額は公立が約213.7万円、私立は約380.7万円という結果でしたね。

塾代は決してやすくはありません。

なるべく早くから塾代も考慮した教育費を準備しておくと、子供が選んだ進学先にすすめるようサポートしやすくなりますよ。

せっかく捻出した塾代を無駄にしないよう、下記の失敗しない塾の選び方を改めて確認しておきましょう!

失敗しない塾の選び方6選

  1. 通塾の目的を明確にする
  2. 合格実績・講師陣を確認する
  3. 費用をチェックする
  4. 勉強環境が整っているか
  5. 自宅からの通いやすさ
  6. 友人も通っているのか

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