クレカ入門

クレジットカードのショッピング枠の「現金化」には注意!【クレカ入門】

クレジットカードの現金化には注意

お金に困ると藁にもすがる思いになりがちです。
でも、こんな時は詐欺被害に遭いやすいとも言えます。

最近はクレジットカードのショッピング枠でお金を借りることができると宣伝する業者が多くなりました。
ただ、その場しのぎにしかならず支払不能に陥ります。

今回は、クレジットカードのショッピング枠の現金化について詳しく解説します。

2024年現在の情報になり、お申込みの際はご自身でご判断ください。

※本ページにはPRが含まれます。

甘い言葉に要注意

クレジットカード現金化を活用しようというブログ記事が多くあります。
業者も多くあるため、効果的な借入の方法だと思っている人も少なくないようです。

しかし、とんでもない誤解です。一発で債務整理の餌食になります。

困ったときの救世主?

クレジットカード現金化は、お金に困ったときの救世主だと言われます。
しかし、何も救ってくれません。

救ってくれるのは最初の1か月から2か月程度です。
その期間を過ぎると、信じられないほどの負債を押し付けられます。

中には詐欺まがいの宣伝をすることで、暴利をむさぼろうとする悪徳業者もいます。

💡 キャッシュバックをすると言いながら、カード番号だけを聞き取り、振込をしない業者もいるのです。
ネット経由の取引がほとんどなので、やられたと気づいても相手を追いかけることはできません。

💡 クレジットカード現金化は救世主ではなく疫病神なのです。

  • クレジットカード現金化をしても何も救われない
  • 1か月から2か月程度だけ現金を手にできるだけ
  • それを過ぎると手にした現金以上の支払が必要
  • 詐欺師も多いが捕まらず泣き寝入り
審査が通りやすいカードは存在する
【審査が甘い・緩い】審査が通りやすいカードは存在する?作りやすいクレジットカードの特徴から審査を通過する方法を紹介

100円ショップで買えるものが10万円

現金化に悩む

💡 クレジットカード現金化の手法は、クレジットカードで買い物をして、その一部をキャッシュバックするというものです。

買うものは100円ショップで売っているようなものであり、現金化後に自宅へ郵送されてきます。
しかし、その値段は10万円単位です。

クレジットカード現金化をすると、10万円の買い物に対し7万円から7万5千円ほどの「キャッシュバック」があります。
言い方を変えれば、100円ショップで買えるものを2万5千円で購入しているようなものです。

もちろん、後でカード会社から請求されるのは10万円です。
支払できると思いますか?

  • クレジットカード現金化は100円ショップの商品をネット経由で購入する
  • その価格は10万円単位
  • キャッシュバックは10万円に対して7万円から7万5千円
  • 100円ショップの商品が2万5千円から3万円になる
  • カード会社からはキャッシュバック以上の金額が請求される

脱法行為です

クレジットカード現金化はショップピング枠を利用した資金化です。
カードの規約を見ていただければわかりますが、このような行為は禁止されています。
うまく逃れるために、商品購入という形式だけを整えているのです。

💡 カード会社にバレれば一発で利用停止と一括支払請求がされます。

  • クレジットカード現金化はショッピング枠を利用した資金化
  • 規約で禁止されているため形式だけ整えている
  • 信販会社にバレたら大変なことになる

請求書をみてびっくり

信販会社がクレジットカード現金化を止めている一つの理由は支払不能になる可能性が高いためです。
もともとお金に困っている人がすることですから、支払不能になるのは時間の問題と言えます。
手にした現金以上の請求をされても支払うことは不可能です。

年利150%から360%

クレジットカード現金化で手にした資金と請求額を比べてみると、恐ろしいことがわかります。
10万円の商品を購入して、7万5千円キャッシュバックを受けたとしましょう。
カードの支払日までは一番有利に考えて2か月と仮定します。
この場合、2か月で2万5千円の利息ですから、年間で換算すると15万円です。
つまり、年利150%という事になります。

最悪のパターンとしてキャッシュバックが7万円で、1か月で請求されたとしましょう。
この場合、同じ計算をすると年利360%という利率です。
ヤミ金も真っ青の高利率と言えるのではないでしょうか。

  • クレジットカード現金化の利率は年利150%から360%
  • 手にした資金よりはるかに多額の請求がされる

気が付いた時にはもう遅い

気付いた時には遅い

とはいえ、お金に困っている時は正常な判断力がなくなっています。
とりあえず当座の資金を確保できてホッとしているかもしれません。
しかし、2週間から1か月半後に届く請求書を見ると現実に引き戻されます。

クレジットカードの請求書が手元に届くのは支払日の半月ほど前です。
手にした現金の使途は事情がありマチマチでしょう。
しかし、そんな短期間で回収できるようなことはないはずです。

支払ができないと気付いた時には、もう遅いはずです。
中には別のクレジットカードを利用し、再度現金化を試みる人もいらっしゃるでしょう。

しかし、結論は変わりません。
それどころか傷口が広がるだけです。
断末魔の叫びが聞こえてくるようではないでしょうか。

  • お金に困っている時は正常な判断ができない
  • カード会社からの請求書が届くと現実に引き戻される
  • 支払ができないと気が付いた時にはもう遅い
  • 2回目の現金化は傷口を広げるだけ

リボ払いにしても支払は続く

💡 ここでちょっと機転が利く人はリボ払いに変更するかもしれません。

ショッピング枠なので、リボ手数料は年利15%とキャッシングより低いです。
しかし、支払が免除されるわけではありません。

資金繰りが悪いからクレジットカード現金化をしたのでしょう。
そのような人が長期間の支払を続けられるとは思えません。
支払不能になる時期を遅らせているだけです。

  • リボ払いにして支払を繰り延べることは可能
  • しかしそれは問題の先送りに過ぎない
  • どこかで支払不能になる

債務整理に陥ります

債務整理

クレジットカード現金化をした人の多くは、そのまま債務整理に陥ります。
しかし、どうせ債務整理をするなら、もっと早く決断した方が費用も手間も少なくなったはずです。
債務整理は弁護士さんに依頼することが多いですが、クレジットカード現金化をすると処理が面倒になります。

現金化の前に債務整理をしよう

ここまで述べた通り、クレジットカード現金化をしても意味がありません。
むしろ、しない方が好判断と言えることが圧倒的に多いです。
それならば、クレジットカード現金化をする前に債務整理を決断すべきでしょう。

💡 債務整理も多くの方法があります。
自己破産のようなハードランディング的な処理は、官報への掲載などのリスクがあります。
これに対し、ソフトランディング的な任意整理は信用情報機関に5年間登録されるだけです。
どちらの負担が少ないかは言うまでないでしょう。

早めの決断が吉と出ます。

  • クレジットカード現金化に意味はない
  • クレジットカード現金化の前に債務整理をした方が好判断
  • 自己破産より任意整理の方が低負担
  • 早めの決断が大切

傷口が広がるだけです

クレジットカード現金化は年利150%から360%という驚異的な金利でわかる通り、自分の負担を増やすだけです。
クレジットカード現金化をしなければ、負担の必要がなかったはずの支払をしなければいけません。
資金不足で支払ができない時に更に支払負担を増やしてどうなるのでしょうか。

  • クレジットカード現金化は支払負担を増やすだけ
  • 資金不足の際に支払負担をさらに増やすことは自殺行為

弁護士さんの処理も大変になります

クレジットカード現金化

債務整理をする際には弁護士さんに依頼することが多いです。
ただし、弁護士さんが債務整理をする際には、債権者であるカード会社に協力してもらう事が必要になります。

しかし、カード規約に違反した人の債務整理に協力してあげる必要はないとカード会社は判断するでしょう。
任意整理はソフトな債務整理の方法ですが、文字通り法律に基づかない「任意」の手続です。
協力してくれなければ成立しません。
場合によっては費用も負担も大きな自己破産に踏み切るしかなくなります。

  • 債務整理は弁護士さんに依頼することが多い
  • クレジットカード現金化による債務整理は信販会社が協力しない可能性がある
  • この場合、費用も負担も大きな自己破産を強いられる

クレジットカードの現金化はカード会社が禁止しています。
そのため、債務整理を始めても相手の対応は非常に冷たく、手続が進まないこともあります。

また、債務整理に陥らないとしても、実際に手にした現金よりかなり高額の支払が必要です。
こんな危険を冒すことは何の得にもなりません。

債務整理や自己破産後にクレジットカードを作成できるまで何年?
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