保育所や小学校など、子供が同世代の友達と関わるようになると、出てきがちなのが「みんなが持ってるから欲しい」です。
自分の過去を振り返ってみても、親に「みんなが持ってるから私も欲しい」といった経験がある方も多いのではないでしょうか。
スマートフォンや携帯ゲーム機、文房具など、魅力的なものを友達が持っていると、ついつい欲しくなってきますよね。
購入するかしないかは家庭ごとの判断にはなりますが、経済状況が厳しいと買えないのが現状です。
このような時、子供にどのように対応するのがベストなのでしょうか?
本記事では、子供の「みんなが持ってるから欲しい」の対処法についてまとめていきます。
このページで分かること
- 子供の「みんなが持ってるから欲しい」の対処法
- 「みんなが持ってるから欲しい」は誰にでもある心理
- 「バンドワゴン効果」とは
- ものを欲しがる子供の心理
※当記事は2024年現在の情報になります。
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「みんなが持ってるから欲しい」は誰にでもある心理
子供が「みんなが持ってるから自分も欲しい」とせがんでくると、「よそはよそ、家は家」とつい言ってしまいがちですよね。
しかし、ご自身の過去を振り返ってみてください。
自分も親に「みんなが〇〇持ってるから自分も買って欲しい」とお願いした経験はありませんか?
「みんなが持ってるから欲しい」というのは、実は誰にでもある心理なのです。
実際に、アメリカの経済学者であるハーヴェイ・ライベンシュタインは、上記の心理状況を「バンドワゴン効果」と名づけました。
バンドワゴンとは、パレードやイベントなどで楽隊の先頭を走っている車のことです。
多くの人が音楽や演奏に惹かれて集まる様子を、商品購買意欲になぞらえたのがきっかけです。
今でも、行列ができているお店を魅力的に思ったり、「人気ナンバーワン」「〇〇個売れました」などの広告に関心を持ったりすることがあるでしょう。
特に子供時代は毎日同じメンバーと顔を合わせるため、友達が持っているものがより魅力的に見えてしまうのです。
とは言え、友達が持っているからといって何でもかんでも買い与えるわけにはいきません。
ものを欲しがる子供の心理を年齢ごとに解説
なぜみんなが持っているものを欲しがるのか、まずは子供の年齢ごとにその心理状況を見ていきましょう。
乳児
0〜2歳の時期は、友達が遊んでいるおもちゃを取ったり、人のものが気になったりしがちです。
しかしこの心理状況は、成長するにつれて自我が芽生えてきている証でもあります。
物事に関する好奇心の表れでもあるため、人のものを欲しがっているような行動をしても、成長している証なのでそこまで不安を感じなくても大丈夫です。
子供が成長しているんだと前向きに捉えましょう。
とは言え、だからといって他の子供のものを取ったり、何でも買ってあげたりするのはNGです。
幼児
3〜5歳頃になるといろいろな心理を持つようになります。
しかし、幼いからこそ、まだまだ自分の気持ちをコントロールできていないのです。
特に、幼児期は保育園や幼稚園に通うタイミングでもあり、多くの子供たちと関わることになります。
他の子供たちが何で遊んでいるのか、どのようなものを持っているのかを目にする機会が増えるため、どうしても人のものに目がいってしまいがちに…。
乳児期とは異なり、幼児期誰のものなのかは判別できる時期ではあるのですが、所有欲をコントロールできない時期でもあります。
所有欲がコントロールできないと、他の子供たちとトラブルになりやすいので、親としては思わず頭を抱えてしまうでしょう。
とは言え、トラブルを重ねていくことで、「これはダメなんだ」と学ぶことにもつながります。
子供を叱るだけではなく、過剰に干渉せず様子をみるのも1つの手です。
小学生
小学生になると徐々に所有欲がコントロールできるようになりますが、まだまだ不安定な時期でもあります。
精神的に不安なことがあったり、ストレスを感じたりすれば、所有欲をコントロールできずにトラブルを引き起こしてしまうこともあるでしょう。
また、お金の大切さがわからず、自分が欲しいと感じたら買ってもらえば良いと思っている子供も少なくありません。
これは、小さい頃から何でも買ってあげたことが原因に考えられます。
パパやママに頼めば何でも買ってもらえるという気持ちがあると、正しい金銭感覚を養えないかもしれません。
万が一金銭トラブルにあったとしても、親がなんとかするから大丈夫と思い込んでしまい、自立心を養えない可能性もあるのです。
小学生の頃はまだまだ精神のコントロールが難しい時期でもあるので、過剰な干渉を避けながらも一緒にお金について学んでいくことが大切です。
「みんなが持ってるから欲しい」の対処法
ここからは、「みんなが持ってるから欲しい」の適切な対処法について見ていきましょう。
同じメンバーと毎日顔を合わせるからこそ、友達が持っているものが魅力的に見えてしまうのも仕方ありません。
とは言え、経済状況を考えると何でもかんでも買い与えられないのが現実です。
子供に理解してもらうためにも、適切に対処しなければいけません。
では、どのように対応すれば子供は納得してくれるのでしょうか?
「みんな」が誰なのかを聞く
子供が言いがちなのは「みんなが持っているから」です。
この言葉を子供がいたら、「みんな持ってるって言うけど、誰と誰なの?」と聞いてみてください。
実際に子どもに聞いてみると、みんなに含まれているのはせいぜい2〜3人程度です。
たまたま自分の仲良しの友達や近くにいる子の持ち物を見て、衝動的にそのものに対して興味を持ったのでしょう。
その場合は、みんなが誰なのか聞くのが友好的です。
子供が言う「みんな」とは、学校やクラスにいる子供の8割以上を指しているわけではありません。
ほとんどの場合は、自分の身近にいる友達の数人程度です。
とは言え、人数が少ないからといってきっぱり切り捨てるのはあまり良くありません。
みんなとは誰なのかを聞いた上で、諭すように子供に買ってあげられない理由を伝えることが重要です。
例えば、「身の回りの友達は持っているかもしれないけど、〇〇君と〇〇君は持っていないんじゃない?」と言ったり、「ごめんね。買ってあげられる余裕がないの」と素直に話したりするのも効果的でしょう。
「みんなが持ってる」以外の欲しい理由を聞く
子供が「みんなが持ってるから欲しい」と言った場合は、それ以外の理由も聞いてみましょう。
「みんなが持っているから欲しいっていうけど、他にも欲しい理由はあるの?」と聞いてみてください。
大抵の場合は、言葉に詰まることがほとんどです。
皆が星以外の理由が見つからない場合は、そのものに対して子供があまり興味を持っていない可能性が高いです。
とにかくみんなが持っているから自分も欲しいと感じるのであって、みんなが持っていなければ興味がわかないものなのでしょう。
他の理由を聞いたときに、そのものに対する魅力を語ったり、欲しい理由を説明できたりするのであれば、子供が本当に欲しいと思っている可能性があります。
その場合は、買ってあげるのも1つの手でしょう。
「今はまだ必要ないんじゃない?」という
スマートフォンや携帯ゲーム機などには、適齢が決められています。
子供が小さい頃からスマートフォンや携帯ゲーム機などが欲しいと言った場合は、「今はまだ必要ないんじゃない?」と伝えるのも1つの手です。
ただし、必要ない理由をより詳しく伝えることがポイントです。
例えば、「スマートフォンを持ったら、毎月何千円も払わなければいけないの。友達とメッセージのやりとりをしたいだけなら、お金が厳しいから持たせられないの。ごめんね」と家庭の経済状況をもとに説明すると良いでしょう。
また、それで終わりではなく、いつ頃なら持たせられると希望を持たせるのも友好的です。
例えば、中学生に入って部活をするようになったら、中学生に入って塾に1人で行くようになったらなどですね。
買ってあげられる年齢を具体的に示すことで、子供も我慢してくれるかもしれません。
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まとめ〜「みんなが持っているから欲しい」には適切な返答が大切〜
誰もが通る道であろう「みんなが持ってるから欲しい」。
自分も振り返ってみると、「〇〇ちゃんが持ってるから欲しい」と親にねだったことがある方も多いでしょう。
しかし、いざ自分が親の立場になると、どのように対応すればよいか迷ってしまいますよね。
経済状況を考えると、子供が欲しいものを全て買い与えるのは難しい家庭も多くあります。
「みんなが持ってるから欲しい」には、「みんなとは誰なのか」「それ以外に欲しい理由があるのか」などを子供に質問することがポイントです。
その上で、なぜ買ってあげられないのかの理由も説明することで、子供も納得してくれるかもしれません。