「親子だから金銭トラブルは起こらないだろう」と思っていませんか?
血がつながっている親子だからといって、金銭トラブルが起こらないわけではありません。
実際に、血がつながっている親子だからこそ起こりうる金銭トラブルもあるのです。
本記事では、親子の間で考えられる金銭トラブルの例を紹介します。
金銭トラブルを避ける方法や注意点なども合わせて解説していくので、ぜひ参考にしてください。
このページで分かること
- 親子の間で考えられる金銭トラブルの例
- 金銭トラブルを避ける際の注意点
- 金銭トラブルを避ける方法
- 親族関係調整調停とは
※当記事は2024年現在の情報になります。
※本ページにはPRが含まれます。
親子で起こり得る金銭トラブルの例
早速、親子で起こり得る金銭トラブルの例を見ていきましょう。
親子で起こり得る金銭トラブルの例
- 勝手に財布や口座からお金を取った
- 相続問題
- 親子間でのお金の貸し借り
- 仕送りや生活費
- お金をたかられた
勝手に財布や口座からお金を取った
親子とは言え、勝手に人の財布や口座からお金を取るのは立派な犯罪行為です。
これは信用問題にもつながる重大な犯罪行為であり、勝手にお金を取ったとバレれば、信頼を失ってしまうかもしれません。
相続問題
親子の間で相続に関する話し合いをする場合に、「勝手に殺すな」などと言われてスムーズに進まないことがあります。
近年では「終活」の言葉が広まりつつありますが、まだまだ高齢の方の年代においては縁起でもないと不快に思ってしまうのかもしれません。
しかし、万が一のことが起きた場合に困るのは残された家族です。
後から相続問題で揉めないためにも、事前に話し合っておくのは大切なことでしょう。
親子間でのお金の貸し借り
親子間でお金の貸し借りを行うこともあるでしょう。
特に子供が若い頃は、車や洋服などの購入で親からお金を借りるケースは少なくありません。
場合によってはまとまったお金を借りることもあるでしょう。
また、子育て夫婦であれば、親から養育費やマイホームの頭金をされている方も多く見られます。
しかし、その反対も然りです。
親が高齢の場合は介護士や施設費、治療費などを子供から借りることもあるでしょう。
生活上で必要なお金の貸し借りといっても、家族だからこそ「返さなくて大丈夫だろう」という気持ちが出てきて金銭トラブルに発展することもあります。
「お金を返して欲しい」といっても「子供なのに」「親なのに」と言って、返済を拒否されるケースもあります。
親子間とは言え、金銭の貸し借りはトラブルに発展しやすい傾向があるので注意しなければいけません。
仕送りや生活費
仕送りや生活費も親が払って当たり前だと思われると、親としては「それは違うだろ」と言いたくなるもの。
仕送りや生活費は無限に湧き出てくるわけではありません。
汗水流して稼いだお金なのに、「当たり前」と思われるのは心外ですよね。
子供の為なら頑張って働いて稼げるといえども、感謝の気持ちが欲しいもの。
お金をたかられた
中には成人した子供からお金をたかられた方もいます。
「買い物したいからお金をくれ」
「支払いが滞っているからお金をくれ」
このように、成人しても定職についていない場合は、様々な理由をつけて親にお金をたかろうとすることがあります。
「お金を貸してください」と誠意を見せてくれるのであればまだしも、「お金をくれないと暴力を振るうぞ」と脅しをかけられるケースもあるようです。
親子間で金銭トラブルが起きたときの対処法
親子間で金銭トラブルが起きるのはとても悲しいことです。
とは言え、しっかり対策しなければ親子の信頼関係を取り戻すのは難しいかもしれません。
大前提として、金銭トラブルが起きても親子の縁を切る方法はありません。
ドラマや漫画などでも「親子の縁を切った」という表現がありますが、実際は口頭での報告でしかないのです。
6歳以上の子供が結婚や養子縁組などで戸籍が変わっても、法律上の親子関係はそのままになっています。
また、経済的に余裕がある場合は、親が子供が生活困窮者になっていた場合扶養する必要があると民法で定められているのです。
もちろん、あくまでも経済的に余裕がある場合なので、「お金がありません」と言えば義務から解放されるケースもあります。
とは言え、余裕がある場合は義務に応じなければいけません。
さらに、親や子供の財布や口座から勝手にお金を盗んだ場合は一般的に言えば窃盗罪にあたるのですが、親子間の窃盗であれば刑法上刑罰の対象にならないのが現状です。
だからこそ、親子間の金銭トラブルは解決が難しいとされているのです。
しかし、対処方法はあります。
ここからは親子間の金銭トラブルに対処する方法をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
住民税に閲覧制限をかける
一定の被害が認められた場合のみになりますが、住民票に閲覧制限をかけられます。
住民票が閲覧できなければ、親や子供がどこに住んでいるのかがわからないため、引っ越しして逃げることが可能です。
逃げたからといって金銭トラブルの根本的な解決にはならないかもしれません。
しかし、これ以上親子間の関係を落としたくない、関わりたくないという場合は効果的な方法だと言えるでしょう。
親子間の窃盗の場合は民事で返還請求が可能
親子間の窃盗は、刑法上刑罰に課されないと上記でお伝えしました。
しかし、あくまでも刑事上の話であり、民事に持っていけば返還請求が可能です。
ただし、窃盗の事実が証明できなければ返還請求できないので、証拠集めから始める必要があります。
親の借金は相続放棄をすれば背負わなくて良い
親が多額の借金をして亡くなった場合や逃げてしまった場合は、相続放棄をすれば背負わなくて大丈夫です。
中には多額の借金で生活が困窮するまでに至っている子供も多くいます。
特に、親がなくなっているわけではない場合は、どうしても見捨てるわけにいかず、そのまま借金を背負っている子供も少なくないのです。
とは言え、親の借金のせいで自分の生活が脅かされるとなれば、適切な対応が必要です。
相続を放棄すれば、遺産などを相続することはできませんが、多額の借金を背負わなくても良くなります。
ただし、預金があったり、持ち家があったりする場合は、借金の返済を計算した上で相続を放棄するかどうかを考えましょう。
迷ったら弁護士に相談するのが重要
自分では対応が難しい、暴力を振るわれたなどの場合は、弁護士に相談するのがベストです。
訴えるつもりがないとしても、法律の専門家から最適なアドバイスがもらえるため、金銭トラブルを解決するためにサポートしてもらえるでしょう。
家庭裁判所には家族間のトラブルを解決するための「親族関係調整調停」という制度があります。
解決が難しい親子間の金銭トラブルでもお互いが納得して解決できるように、家庭裁判所の調停委員が間に入ってくれるものです。
親族関係調整調停を考えている場合も弁護士を通せばスムーズに起こせるので、気軽に相談してみると良いでしょう。
近年では初回の相談であれば無料の場合があります。
無料相談を利用してみて、本格的に力を貸してほしいと思った場合に契約をすると良いでしょう。
親族関係調整調停とは
ここからは、親族関係調整調停について詳しく見ていきましょう。
親族関係調整調停とは、親子間のトラブルを話し合いにより解決を促せる制度のことです。
家庭裁判所の調停委員が双方から詳しく事情を聞き取り、トラブルに発展した原因を探ったり、適切な解決方法を提案したりしてくれるのが特徴です。
親族関係調整調停は民事調停や裁判と比べてもリーズナブルな金額で済むため、気軽に利用しやすいでしょう。
ただし、お互いが出席しなければ調停は不成立となるので注意が必要です。
相手に親族関係調整調停に出席するよう、事前に伝えておかなければいけません。
親族関係調整調停に必要な書類と費用
親族関係調整調停で必要な書類と費用は以下の通りです。
親族関係調整調停に必要な書類と費用
- 家事調停申立書とその写し
- 1200円分の収入印紙
- 連絡用の切手
場合によっては、上記の他に用意しなければいけない書類があるかもしれません。
他に用意すべき書類がある場合は、「〇〇を提出してくださいと求められるので、必要書類を揃えた上で家庭裁判所に申し立てましょう。
暴行や強盗された場合はすぐに警察に通報する
お金をたかられたり、暴行されたりした場合はすぐに警察に通報することが大切です。
暴力でお金を奪われた場合は強盗罪に、怪我があれば強盗致傷罪に当たります。
強盗罪や強盗致傷罪の場合は親族相盗例の対象にならず、刑事事件となるのでしっかり罰せられます。
「自分が我慢すればいい」と思うのではなく、解決するためにも行動することが大切です。
金銭トラブルを回避したいならキッズ・マネー・ステーションの講座を受けてみよう
たとえ親子であっても、金銭トラブルが起きる可能性はあります。
金銭トラブルを避けるためにも、幼い頃からお金の大切さについて教育させることが大切です。
子供にお金の大切さを学ばせたいなら、キッズ・マネー・ステーションがおすすめ。
キッズ・マネー・ステーションは金融教育のパイオニアとして、これまで多数の実績を誇っています。
老舗でもあり、多くの生徒からの信頼も獲得しています。
親子で参加できる講座もあるため、子供が幼い頃から一緒にお金に関する勉強ができるでしょう。
お金の大切さを幼い頃から学ばせることで、お金を盗んだり、強盗したりなどのリスクを回避できる可能性が高いです。
キッズ・マネー・ステーションはオンラインでも受講可能なので、まずは気軽にお問い合わせしてみてください。
まとめ〜親子間の金銭トラブルでもしっかり対処することが大切〜
親子間の金銭トラブルの場合は、「自分が我慢すれば良いだろう」と解決を見送りがちです。
しかし、自分が我慢するだけでは何の解決にも至りません。
味をしめて要求がエスカレートする可能性もあるでしょう。
親子だからこそ心を鬼にしてしっかり対処することが大切なのです。