「おつかいができたらお駄賃をあげてもいいの?」
「お手伝いするたびにお駄賃をあげても大丈夫?」
このように考えている方もいるでしょう。
もちろんお手伝いができたらお駄賃をあげるのは子供のモチベーションアップにもつながるし、利点もあります。
しかし、反対にお金をあげなければ手伝わない子供に成長してしまうリスクもあるのです。
そこで本記事では、おつかいができたらお駄賃をあげても良いのか、お金をあげるときに注意すべきポイントについて解説していきます。
このページで分かること
- おつかいができたらお駄賃をあげても良いのか
- お金をあげるときに注意すべきポイント
- おつかいがうまくできたら子供にお駄賃をあげるメリット
- おつかいがうまくできたら子供にお駄賃をあげるデメリット
※当記事は2024年現在の情報になります。
※本ページにはPRが含まれます。
おつかいがうまくできたら子供にお駄賃をあげるメリット
まずは、お小遣いがうまくできたときに、子供にお駄賃をあげることでどのようなメリットが得られるのか見ていきましょう。
達成感を味わえる
お付き合いができたことに対してご褒美をもらえれば、子供は達成感を味わえるでしょう。
何か物事ができたら、ご褒美がもらえると今後お手伝いを積極的に行うモチベーションにつながるかもしれません。
特にお金がもらえるとなれば、子供はより喜ぶはず。
お金があればスーパーに買い物に行った時に自分の好きなお菓子やジュースが買えます。
中には、自分が頑張ったお金として貯金を楽しむ子もいるでしょう。
報酬としてお駄賃をもらえれば、自尊心を高めるきっかけにもなるかもしれません。
自分に自信がついて、積極的にいろいろなことに行動できるようになる可能性があります。
積極的にお手伝いするようになる
おつかいに限らず、お手伝いをすることにお駄賃をあげることで、子供が積極的に手伝うようになるでしょう。
自分が頑張ってお手伝いしたことの報酬として私がもらえれば、子供の意欲も高まっていくはず。
積極的にお手伝いをしてくれるようになれば、日常の家事や自分のことなどスムーズにできるようになるかもしれません。
今から家事を学んでおけば、学校で調理実習や家庭科などの授業があった時でも、思う存分スキルを発揮できるでしょう。
おつかいがうまくできたら子供にお駄賃をあげるデメリット
必ずしもお駄賃をあげることが子供にとってメリットになるわけではありません。
適切な金額を渡さなかったり、自分の身の回りのことをしただけでお駄賃をあげたりすると、逆に子供にとってデメリットになる可能性も。
ここからは、おつかいがうまくできたら子供にお駄賃をあげるデメリットについて見ていきましょう。
お金をもらわなければ手伝わなくなる
おつかいだけではなく、すべての手伝いにおいてお駄賃をあげている場合は、お金をもらわなければ手伝わなくなる可能性があります。
子供も悪気があるわけではありません。
小さい頃からの習慣で、「お手伝い=お金」が結びついてしまっているのです。
お金を払わないとおつかいに行かなくなると、「人助けの喜び」を子供から奪ってしまうかもしれません。
特に、自分の部屋を掃除したり、片付けたりしただけでもお駄賃をあげている方は注意が必要です。
自分の身の回りのことは自分でさせなければいけません。
自分の身の回りのことは決して「お手伝い」ではないのです。
おつかいがうまくいったときにお駄賃をあげるのはもちろん良いのですが、お駄賃をあげるお手伝いとあげない作業をしっかり見極めることが大切です。
おつかいでお駄賃をあげるときの注意点
次におつかいでお駄賃をあげるときの注意点を見ていきましょう。
おつかいでお駄賃をあげるデメリットもまとめましたが、あげてはダメだというわけではありません。
お金をあげるときの注意点さえ理解しておけば、問題はないでしょう。
では、具体的にどのような注意点があるのでしょうか。
金額を大きくしない
おつかいが終わった後どれくらいのお駄賃をあげれば良いか迷うところですよね。
しかし、お駄賃の金額は高く設定しないようにしましょう。
「おつかい=働く」でお金を稼ぐのは簡単なことではない、お金は価値ある大切なものだと知ってもらうことが大前提です。
おつかいだけではなく、どのようなお手伝いでも数十円程度が目安だと言えるでしょう。
お手伝いの大変度合いで金額を分けても構いませんが、100円以下に設定すると良いです。
お駄賃をあげる前に褒める
おつかいがうまくいっても失敗しても、とにかく褒めてあげることが大切です。
すぐにお駄賃をあげるのではなく、まずはどのようなところが良かったのか褒めてあげてください。
例えば「1人であのスーパーまで行けてすごかったね」「ちゃんと買い物できてえらいね」などです。
頼んだものとは違うものを買ってきても子供が1人でスーパーまで行って買い物をしてきたことが凄いことなのです。
たくさん褒めてあげることで、お駄賃をあげなくても子供の自尊心やモチベーションを高めるきっかけになります。
たくさん褒めた後、ついでのような感じでお駄賃を渡すことで、お金が全ての考え方にならずに済むでしょう。
特に子供は承認欲求が強い傾向にあるので、褒められたらやはり嬉しいもの。
自分だけではなく、父親や祖父母などにも褒めてあげるように促すと良いでしょう。
買い物のお釣りをお駄賃にしない
買い物で余ったお釣りをお駄賃にしないようにしましょう。
お釣りをお駄賃にすると、毎回の金額に差が出てきます。
どうにか多くお金をもらおうと、悪知恵を働かせてしまうこともあるかもしれません。
もちろん、多くお金をもらおうと、安い商品を選んだり、割引商品を選んだりなど、お金について学べる機会でもあります。
一概に悪いとは言えないのですが、やはりお駄賃は一律に留めておくのがおすすめ。
特に小さい頃は、お金の使い方を学ばせる目的としておつかいに行かせようと考えている方もいるでしょう。
まずはお金の使い方やお買い物の仕方を学ばせてから、お釣りをお駄賃にしても良いかもしれません。
お駄賃の金額を家族で共有する
お駄賃をあげる場合は、家族で金額を共有することが大切です。
例えば、母親が「10円」でおつかいを頼むのに、父親が「100円」でおつかいを頼んだ場合、子供はどう思うでしょう。
母親のお願いよりも父親のお願いを聞くようになるはずです。
同じおつかいの内容なのに、金額に差が出るのですから。
母親を甘く見てしまうことも出てくるかもしれません。
子供に誤った価値観を植え付けないためにも、お駄賃の金額は家族で一律で決めておくことが大切です。
特に注意が必要なのが、祖父母です。
かわいい孫がおつかいに行ってくれるのですから、どうしても高い金額をお駄賃としてあげようとしてしまうでしょう。
その気持ちはとてもわかるのですが、事前に祖父母にお駄賃の金額を伝えておくことが大切です。
お駄賃の金額が大きすぎると、子供は祖父母を「お金をくれる人」としかみなさなくなってしまいます。
孫と良好な関係を築いてもらうためにも、お駄賃の金額を変えないように事前に伝えておきましょう。
兄弟でおつかいに行ってもらった場合のお駄賃の金額は?
お駄賃をあげる上で迷ってしまうのが、兄弟でおつかいに行ってもらった場合ではないでしょうか。
兄弟で同じ金額をあげれば良いのか、それとも上のこの金額をあげれば良いのか迷ってしまいますよね。
兄弟の場合のお駄賃の金額は家庭の教育方針によって異なります。
一律の金額を渡している家庭もあれば、上の子だけ10円程度高く設定している家庭もあります。
迷うところではありますが、家族で話し合って決めるのが一番です。
おつかいを始めたタイミングが一緒であれば、一律の金額でも良いでしょう。
上の子が先におつかいを経験しているのであれば、お駄賃の金額を10円程度あげても良いかもしれません。
「お金持ち=偉い」と誤った認識をさせないことが大切
お小遣い制を取り入れたり、お駄賃をあげたりする上で注意しなければいけないのは、「お金持ち=偉い」という誤った認識をさせないことです。
見ていないようで、子供は意外と親の行動を見ています。
親がお金を持っている人やセレブな人をうらやましがったり、ねたんだりしているところをちゃんと見ています。
また、お金がない人やホームレスの人を蔑んでいるところも、子供はちゃんと見ているのです。
その結果、子供は「お金の有無」で人を判断するようになってしまうかもしれません。
そもそもお金を稼ぐことはそんなに簡単なことではありません。
「お金持ち=偉い」ではなく、お金の大切さや働いてお金を稼ぐことの大変さを学ばせることが大切です。
子供のお小遣いで迷ったらキッズ・マネー・ステーションに参加してみよう
子供のお小遣いに関して疑問がある、お金の大切さを学ばせたいと思う方は、キッズ・マネー・ステーションに参加してみると良いでしょう。
キッズ・マネー・ステーションでは実際に子育て経験のある講師が在籍しているので、お小遣いに関する経験もあります。
日常生活におけるアドバイスもしてもらえるでしょう。
また、難しく感じるお金のことも楽しく学べる幼児向けや小学生向けの講座も揃っています。
お金について楽しく学べるので、ぜひ一緒に参加してみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回はおつかいがうまくできたらお駄賃をあげても良いのかについてまとめていきました。
結論から言うと、お駄賃をあげても問題はありませんが、いくつかの注意点があります。
お駄賃の金額を大きくしないこと、家族で金額を共有することなど、注意しながらお駄賃をあげていきましょう。
また、すべてのお手伝いでお駄賃をあげるのはあまりおすすめしません。
全ての物事に対してお駄賃をあげると、お金をもらわなければ何も行動しない子供に育ってしまう可能性も。
お駄賃をあげるお手伝いとお駄賃をあげない身の回りの作業と、しっかり分別することが大切です。