中学・高校に進学したら、部活に入って青春を謳歌したいと思う人も多いでしょう。
入りたい部活を決めるのは楽しいですが、同時に部活にかかる費用がいくらなのかを調べておくことをおすすめします。
いざ憧れの部活に入部しようとした時に、費用が思っていたより高額で諦めざるを得ないということもありえますよ。
そこで今回は、中学・高校の部活にかかる費用はいくらなのか、どんな道具を揃える必要があるのかをまとめました。
費用が高い部活や、部活にかけられるお金が足りない場合の対処方法なども紹介していきます。
資金調達に困っている方や、貯金のコツが知りたい方はぜひ参考にしてくださいね。
※当記事は2024年現在の情報になります。※本ページにはPRが含まれます。
部活にかかる費用はいくら?
部活にかかる費用がいくらかかるのかを調査しました。
文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査の結果について」によると、部活動などにかかる教科外活動費は以下の通りです。
ただし「教科外活動費」は「クラブ活動・学芸会・運動会・芸術鑑賞会・臨海・林間学校等のために家計が支出した経費」であるため、あくまで目安として確認してくださいね。
教科外活動費 (※クラブ活動,学芸会・運動会・芸術鑑賞会,臨海・林間学校等のために家計が支出した経費) |
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中学校 | 高校 | ||
公立 | 私立 | 公立 | 私立 |
24,172円 | 37,172円 | 39,395円 | 47,013円 |
平均:30,672円 | 平均:43,204円 |
出典:「令和3年度子供の学習費調査の結果について」(文部科学省)
中学校の部活にかかる平均費用
中学校の部活にかかる費用は、公立は24,172円、私立は37,172円です。
私立中学校は設備が充実しており行事も多いため、公立中学と比べると13,000円の差があります。
中学の部活にかかる平均費用は30,672円となります。
高校の部活にかかる平均費用
高校の部活は、中学校と比べると1万円以上高くなっています。
中学校よりも本格的な活動ができる部活も増え、行事も多くなるためです。
高校の部活にかかる費用は、公立は39,395円、私立は47,013円となります。
よって、高校の部活にかかる平均費用は43,204円となりました。
運動系・文化系の部活の費用の違い
部活の種類によっても部活の費用がいくらかかるのかが変わってきます。
運動系・文化系の部活に分けて、部活で使うものや費用を調査しました。
運動系の部活
運動部の場合は、主に以下の道具を揃える必要があります。
- ユニフォーム
- 靴やバッグ
- スポーツで使う道具
- 試合にかかるコスト
- 合宿費用
- 交通費や場所を借りるためのお金
- 大会で使う水筒やタオルなどの小物
スポーツ中に身につけるものに加え、大会や試合、さらに合宿費用などがかかります。
また、スポーツ特有の道具も必要です。
例えばテニス部なら、ラケットに加えてガットの張替え費用なども考慮してくださいね。
運動部はユニフォームや靴にこだわると数万円することもあるため、費用が高額になることも多いです。
人気のあるサッカー部を例に上げると、部費だけで年間10万円以上もかかる場合もあるため注意してください。
文化系の部活
一方で文化部なら、部活にかかる費用も抑えられることが多いです。
例えばパソコン部や放送部など、学校の備品が使える部活であれば、高額な費用はかかりません。
- 部活で使う道具
- コンクールや発表会で使う衣装
- 合宿費用
ただし、入る部活によってはかなり高額になるケースもあります。
文化系でお金がかかりやすいのは、楽器を使う部活です。
楽器を使う部活はコンクールや発表会があるため、参加費や合宿費用がかかります。
軽音楽部なら外部で場所を借りることも多く、楽器代に加えて場所代が高額になることもあります。
文化部を希望する場合でも、意外と高額になる可能性も高いため、仮入部の際にどれくらい費用がかかるか聞いておきましょう。
かかる費用が高い部活は?
部費が高額になる部活は、事前に準備しておかないとお金が払えなくなることもあります。
では、費用が高額な部活はどんなものがあるのか、例を挙げて紹介していきます。
かかる費用が高い部活は?
- 球技の部活
- 剣道部
- 楽器を使う部活
- 美術部
一般的に運動部は高額になりやすいですが、文化部でも部費が高額になる場合があります。
上記の部活に入ろうと思っている場合は、部活の費用がいくらくらいになりそうか概算してみましょう。
球技の部活
球技の部活は、費用が高額になる場合がほとんどです。
【球技の部活一例】
- サッカー部
- テニス部
- ソフトテニス部
- 野球部
- バスケ部
- バレーボール部
いずれの部活でもユニフォームや道具を揃える必要があるため、どうしてもお金がかかります。
好きなスポーツブランドで道具を揃えれば、高額になってしまいますよ。
初期費用の高さに加えて、遠征費や合宿費も追加でかかってくるので注意が必要です。
剣道部
剣道部は、揃える道具がかなり多いので初期費用が高くなります。
【剣道用品】
- 剣道着
- 袴
- 竹刀(一般的には1人3本程度)
- 竹刀を入れる袋
- 防具(面・小手・胴・垂)
- 防具袋(防具・剣道着・袴を入れる)
- 名札
- 手ぬぐい(面タオル)
防具一式を揃える費用はもちろん、名札だけでも3,000円程度かかります。
剣道は面を被るため、名前が大きくプリントされた名札は必須です。
名札の布には、自分の名前を機械で印刷してもらう必要があるため、送料もかかります。
全部揃えると8~10万円程度になるので、部活に入る前にまとまったお金を用意しておきましょう。
楽器を使う部活
音楽系の部活の中でも、楽器を使う部活に入りたい場合は段々と費用が高額になっていく可能性が高いです。
楽器のメンテナンスにかかる費用が高額になります。
【楽器を使う部活】
- 吹奏楽部
- 管弦楽部
- 軽音部
- 箏曲部
吹奏楽部を例に挙げると、はじめは学校の備品を使うので初期費用はかかりません。
ただし子供がマイ楽器を欲しがった場合は、安くても10万円以上はかかります。
質の良い楽器を買う場合や、担当している楽器が繊細な場合は100万円以上する可能性もありますよ。
また、楽器のメンテナンスは必須なので、品質を維持するための道具も定期的に買い足す必要があります。
本格的に楽器を練習するために、個別レッスンに通えばさらに高額になります。
大規模な部活なら学校の楽器を借りられるものの、小規模の部活は学校のサポートも少ないので要注意です。
小規模な軽音部などは楽器を自分で用意する必要もあり、初期費用もかさみやすいですよ。
美術部
美術部はそこまで費用がかからなそうに思えますが、場合によっては高額になります。
画材は消耗品が多いため、全て自腹で払わなければならない場合が多いからです。
絵の具などを大量に使う場合は定期的に出費がありますし、展示会に出す時には額縁なども用意しなければならないこともあります。
大がかりな立体作品を作りたい場合も、高額になる可能性が高いので注意してください。
部活の費用が払えない場合の対処方法
部活にかかる費用を調べずに入部してしまい、思った以上に出費が高額だったという場合も多いです。
「入部済みなのでやめることも難しい、でも部費が払えない」という状況に陥った方向けに、対処方法をまとめました。
部活の費用が払えない場合の対処方法
- なるべく安いものを買う
- お下がりをもらう
- 収入を増やす
- 家計のムダがないかチェック
- 分割で払う
- 教育ローンを活用
なるべく安いものを買う
部活に必要な用具やウェアは高価なものが多いですが、必ずしも高いものを揃える必要はありません。
部活に入って間もない頃であれば、はじめは安いものを選びましょう。
活動しているうちに高いものが欲しくなったら、必要に応じて買い替えると失敗も少ないです。
リサイクルショップやフリマアプリで買えば、かなり費用を抑えられますよ。
お下がりをもらう
先輩からお下がりをもらうのも一つの方法です。
ユニフォームやシューズ、ウェアなど、部活で必要なものは、お下がりで十分に代用できるものもあります。
学校の備品で余っているものを借りることはできないか、聞いてみるのもおすすめです。
収入を増やす
学生であればアルバイト、親であればパートや内職をして収入を増やすという手もあります。
部活がオフの日に単発のバイトをするのがおすすめです。
ただし、毎日練習がある部活の場合は無理をせず、学業に支障が出ない程度で働きましょう。
家計のムダがないかチェック
毎月の支出をチェックし、不必要な出費を削減する方法も有効ですよ。
普段から家計簿をつけて、どこにムダな出費があるのかをチェックしましょう。
家計簿アプリを活用すれば、簡単に記録がつけられて後で見返しやすいのでおすすめですよ。
家計で減らしやすい出費の一例は、以下の通りです。
- 光熱費
- 通信費
- 食費(主に外食)
スマホの通信費はキャリア端末であれば高額になりやすいですが、格安SIMに変えれば毎月の支払いがグッと減らせます。
現在は質の良い格安SIMもたくさんあり、月々3,000円もかからないものもありますよ。
また、食費も削減できる場合があります。
成長期の子供がいる家庭で食費を減らすのは難しいですが、外食を少し減らすだけでもかなり節約できます。
毎週末に外食をしている家庭なら、月に1~2回減らしてみてください。
分割で払う
高額な道具を買う場合などは、分割払いで支払うと月々の負担を減らせますよ。
クレジットカード払いが可能なお店なら、大抵は分割で支払えるようになっています。
ただし分割数が多いと手数料が高額になるため気をつけてください。
教育ローンを活用
教育ローンは、学費だけでなく部活の費用に充てられる場合があります。
低金利で借り入れが可能な場合も多いので、どうしてもお金が足りない場合は教育ローンを活用してみても良いでしょう。
ただしお金を借りることになるため、利息を含めた返済が必要になります。
きちんと返済ができるかシミュレーションしてから利用しましょう。
部活の費用に不安があるならキッズ・マネー・ステーションを活用しよう
部活にかかる費用について考える際には、部費だけではなく長期的な教育資金の貯金について考えるのも大切ですよ。
そんな時に利用したいのが、金融教育のエキスパートである「キッズ・マネー・ステーション」です。
キッズ・マネー・ステーションでは、子供のお小遣い管理から資産形成まで、お金に関する全般的な教育を行っています。
子供の年齢に合わせたプログラムが用意されていて、親子で参加できる講座も多いですよ。
多彩な講座に参加でき、家族みんなで学べるのがメリットです。
さらに、オンライン講座も開催されているため、忙しい日常を送っている方でも気軽に参加できて便利ですよ。
しっかりとした金融教育を受け、家庭全体でのお金の流れを考えることで将来の安心に繋がるでしょう。
まとめ:部活費用がいくらかかるか概算しておこう
部活にかかる費用は中学校で年間平均30,672円、高校で年間平均43,204円です。
運動系の部活は、文化系の部活に比べて費用が高くなる傾向があります。
しかしながら、文化系でも楽器を使う部活などは費用が高額になるため注意が必要です。
部活の費用が払えない場合は、以下のような対処で乗り切りましょう。
- なるべく安いものを買う
- お下がりをもらう
- 収入を増やす
- 家計のムダがないかチェック
- 分割で払う
- 教育ローンを活用
ただし、学業や生活に支障が出る方法は避けてください。
部活の費用が足りないと分かったら、家族でよく話し合って無理のない方法で解決しましょう。