JCBカードWは、多くのメリットが注目される一方で、利用者によってはデメリットと感じる点も存在します。
特に、このカードは40歳以上で新規申し込みができないという年齢制限が設けられています。
また、ポイント還元率は基本1%ですが、特定の加盟店でしか高還元率が適用されないため、普段の買い物で利用する店舗が限られ、還元率の恩恵を受けにくい可能性があります。
【JCBカードWのデメリット】
- 支払いサイクルが変えられない
- インビテーションを受け取れない
- 国内旅行の保険が付帯していない
- 専用アプリが使いづらい
- WEB明細にしか対応していない
一方で、JCBカードWを効果的に利用すれば、例えば通販サイトや特定の飲食店での使用時には非常に高い還元率を享受できます。
また、ナンバーレスタイプのカードが提供され、カード番号を即時発行できる利便性や、ショッピングカード保険、海外旅行傷害保険の付帯など、安全かつ安心して利用できる点も大きな魅力です。
【JCBカードWのメリット】
- カード発行後は40歳以降も年会費無料で使用できる
- 常時1.0%のポイント還元率
- パートナー優待店なら最大21倍の還元率になる
- ナンバーレスタイプは最短5分でカード番号が発行される
- ショッピング保険や旅行保険など、各種保険が付帯している
これらの特性を考えると、JCBカードWは特にネットショッピングを頻繁に利用するユーザーや、ポイントを効率よく集めたいと考えている方に最適です。
この記事では、大人気のクレジットカード、JCBカードWのデメリットについて詳しく解説します。
また、注目すべきメリットやJCBカードWの特徴でもある高い還元率についても解説します。
このページで分かること
- JCBカードWのデメリット
- JCBカードWのメリット
- JCBカードWとJCBカードplus L との違い
- JCBカードWの審査難易度
- JCBカードWの申し込み・審査~カード発行までの流れ
※当記事は2024年現在の情報になります。
※本ページにはPRが含まれます。
JCBカードWのデメリット10選
まずは今回のテーマでもある、JCBカードWのデメリットについて切り込みましょう。
評判の良いJCBカードWですが、他の人気のクレジットカード同様にデメリットもあります。
今回は特に抑えておくべきデメリットとして、以下の10点をあげました。
JCBカードWのデメリット8選
- 40歳以上は申し込めない
- 支払いサイクルが変えられない
- インビテーションを受け取れない
- 国内旅行の保険が付帯していない
- 専用アプリが使いづらい
- 他の大手国際ブランドと比べると加盟店が少ない
- JCBスターメンバーズに加入できない
- ポイントの還元率が1.00%以下になる場合がある
- WEB明細にしか対応していない
- ポイントがもらえるのは1,000円単位
①40歳以上は申し込めない
まず注意しなければならないのが、申し込み条件です。
申し込み条件の1つとして「高校生を除く18歳以上から39歳までの方」と定められています。
そのため、40歳以上の方はJCBカードWに申し込めません。
JCBカードWはどちらかというと若年層をターゲットにしたクレジットカードの為、40歳以上の方の申し込みを受け付けていないと考えられます。
40歳を迎える前に申し込み手続きを済ませてカードを発行すれば、40歳を過ぎた後でも変わらずカードの利用が続けられるので、早めに申し込みましょう。
40歳を過ぎてしまった方は、年齢上限がないクレジットカードを選んでください。
40歳以上でも申し込めるJCBカードの例
JCB一般カード・・・高校生を除く18歳以上
JCBゴールド・・・20歳以上
JCBプラチナ・・・25歳以上
②支払いサイクルが変えられない
続いてのデメリットは、支払いサイクルが変えられない点です。
JCBカードWに限らず、JCBが発行しているクレジットカードは、原則として当月の15日締め、翌月10日払い、口座引き落としです。
これらのサイクルや引き落とし方法以外は選べず、個人の希望で変更はできません。
クレジットカードはもともとこうした方式が普通でしたが、他者との差別化を図るために、ある程度自由な支払いサイクルや融通のきく支払い方法などを設定するクレジットカード会社が増えてきました。
こうした変化に慣れてしまっている方の場合、支払いサイクルの変更ができないJCBカードWに、不便さを感じる場合があります。
③インビテーションを受け取れない
インビテーションを受け取らない点にも注意が必要です。
インビテーションとは、クレジットカードの利用状況が優良な利用者に対し、クレジットカード会社がゴールドカードやプラチナカードなどの上位カードへの切り替えを打診するシステムです。
ハイクラスなクレジットカードを持ちたいと考えている方にとって、インビテーションが受け取れない点は不満が残る場合があります。
インビテーションの詳しい条件は公表されていないケースがほとんどですが「高い年会費の長期的・継続的な支払いができるかどうか」といった点は多くのインビテーションで考慮されます。
しかし、後ほど解説するようにJCBカードWは年会費が永年無料のため、クレジットカード会社は年会費の支払い能力を見極められません。
こうした背景もあって、JCBカードWはインビテーションに対応していないです。
とはいえ、ハイクラスカードに興味のない方にとっては、大きなデメリットにはなりません。
➃国内旅行の保険が付帯していない
旅行が趣味の方にとって注意したいメリットが、国内旅行の保険が付帯していない点です。
JCBカードWには、最大2,000万円までの海外旅行保険が利用付帯されていますが、国内旅行の保険は対応していません。
海外旅行よりも国内旅行へ出かける場合が多い方は、不便に感じる場合があります。
また、海外旅行保険は「利用付帯」です。
旅行費用の決済をJCBカードWでしなければ、保険は適用されません。
とはいえ、年会費が永年無料のクレジットカードで最大2,000万円までの海外旅行保険が付帯している点は優秀とも言えます。
もちろん「旅行は海外旅行がほとんど」という方にとっては、国内旅行の保険が付帯していない点はデメリットになりにくいです。
⑤専用アプリが使いづらい
JCBは、自社の会員に向けて専用アプリ「MyJCBアプリ」やWebサービス「MyJCB」などを展開していますが、こうしたサービスの使い勝手に不満を抱く利用者も目立ちます。
利用した金額や貯まったポイントなどの確認に複数の操作を求められるため、素早い利用ができないという声も多く聞かれます。
JCBカードWはどちらかというと若年層をターゲットにしているため、多くのシステムやアプリに慣れ親しみ、機械の操作に抵抗がない若年層にとって、今一つ使い勝手が良くないという印象が抱かれるケースもしばしばです。
ただし、2023年現在も修正は繰り返しおこなわれており、徐々に改善が進んでいます。
⑥他の大手国際ブランドと比べると加盟店が少ない
特に海外旅行での利用を考えた場合に注意したいデメリットが、他の大手国際ブランドと比較すると、加盟店が少ないという点です。
JCBは日本のクレジットカード会社で、国内には全国に数多くの加盟店があるものの、海外に目を向けるとVISAやMasterCardなどの大手国際ブランドと比較すると、加盟店の数は少ないです。
もちろん、台湾やハワイ、グアムなど、人気の観光スポットにはJCBが利用できるお店はたくさんありますが、上であげたような大手国際ブランドよりも、決済力は低いと言わざるを得ません。
海外旅行にJCBカードWをもっていく場合、念のためVISAやMasterCardなど、普及率の高い国際ブランドのクレジットカードを合わせて持っていくと安心です。
➆JCBスターメンバーズに加入できない
JCBスターメンバーズの対象外である点も、デメリットといえます。
JCBスターメンバーズとは、年間一定金額以上を利用したクライアントに対し、ポイント還元率が最大1.70パーセントになったり、JCBが指定するキャンペーンの抽選チャンスが多くなったりといった特典を受けられるサービスです。
JCBカードWはスターメンバーズの対象外であるため、年間にどれだけ多く利用しても、加入できません。
ただし、JCBスターメンバーズに対応しているクレジットカードの還元率は、基本的に5.00%です.
JCBカードWは1.00%なので、これらのカードよりもポイントが稼ぎやすいです。
⑧ポイントの還元率が1.00%以下になる場合がある
JCBカードWは、ポイントの還元率が高いクレジットカードとして知られています。
しかし、ポイントの交換先によっては還元率が1パーセント以下になってしまう場合があります。
JCBカードWで1,000円(税込)の決済をした場合、2ポイントが獲得できるため、還元率は1.00%です。
しかし、実質的な還元率はポイントを利用した時に決まります。
1,000円(税込)の決済に対して2ポイントを獲得し、なおかつ還元率が1.00%の場合、1ポイント当たりの価値は5円に相当します。
もしポイントの交換先が1ポイント5円以下の場合、実質的な還元率は1.00%以下です。
いくつかポイントの交換先の例を見てみましょう。
ポイント交換の例 | 1ポイント当たりの価値 | 実質的な還元率 |
nanacoポイント | 5円相当 | 1.00% |
JCBプレモカード | 5円相当 | 1.00% |
公益財団法人日本ユニセフ協会 | 5円相当 | 1.00% |
スターバックスカード入金 | 4円相当 | 0.80% |
Amazonでの買い物 | 3.5円相当 | 0.70% |
楽天ポイント | 3円相当 | 0.60% |
JALマイル | 3円相当 | 0.60% |
ANAマイル | 3円相当 | 0.60% |
上の表を見てもわかる通り、実質的な還元率が1.00%を下回るポイントの交換先はたくさんあります。
とくに、JALやANAのマイルと交換すると実質的な還元率は、0.60%にまでなります。
一方でnanacoポイントの場合、1ポイント当たりの交換率は5円相当、還元率も変わらず1.00%とお得です。
ポイントの交換先を賢く選んで、JCBカードWの還元率の高さを最大限に生かす工夫が必要です。
➈WEB明細にしか対応していない
JCBカードWは、Web明細の発行にしか対応していません。
手書きの家計簿などをつけていたり、月々の明細をファイリングしていたりする方にとっては、不便な点です。
⑩ポイントがもらえるのは1,000円単位
ポイント還元率がたかいJCBカードWですが、ポイントがもらえるのは1,000円単位である点に注意が必要です。
JCBカードWの決済では、1,000円の買い物につき2ポイントがもらえます。
しかし、1,900円の買い物をした場合でも、もらえるポイントは2ポイントなので、端数の900円分のポイントはもらえない計算です。
金額に気をつけて買い物をすれば防ぎやすいデメリットですが、覚えておくべき点といえます。
とはいえ、買い物ごとにポイントが貯まる一般的なクレジットカードと違い、JCBカードWは月々の合計利用金額に応じたポイントがもらえるため、端数が出にくい点も覚えておきましょう。
というのも「買い物ごとにポイントが貯まる」ということは、逆に考えれば「買い物をするたびに端数が出る」ということでもあるからです。
1,000円の買い物ごとに2ポイントが貯まる場合、千数百円の買い物を10回しても、そのたびに端数が無駄になります。
一方月々の合計利用金額に対してポイントが付与されるJCBカードWであれば、端数は最大でも999円で済みます。
JCBカードWのメリット9選
JCBカードWは、上で解説したように抑えておきたいデメリットもいくつかあります。
一方で、価格ドットコムのランキングで2期連続1位を獲得しているほどの人気の背景には、見逃せないメリットも多いです。
デメリットのチェックは大切ですが、それだけに目を向けていては、せっかくの良いカードも意味がありません。
メリット・デメリットの両方をチェックして、カードへの理解を深めましょう。
今回の記事では、数あるメリットの中から以下の9項目を厳選し、詳しく解説します。
JCBカードWのメリット9選
- ポイント還元率が高い
- 年会費が永年無料
- モバ即での申し込みで最短5分で発行できる
- Oki Dokiランドや優待店の利用で還元率が高くなる
- 追加カードも無料で持てる
- 入会さえすれば年齢上限がない
- スキップ払いでやりくりがしやすい
- 海外旅行保険が利用付帯されている
- セキュリティ対策が手厚い
①ポイント還元率が高い
何といってもポイント還元率の高さは見逃せません。
一般的なクレジットカードの還元率は、0.50%程度に設定されているケースが多いです。
JCBが発行するカードでも還元率0.50%のクレジットカードが多いなかで、JCBカードWのポイント還元率は常に1.00%です。
JCBカードW以外にも還元率が1.00%のクレジットカードもありますが、JCBカードWは国際ブランドとして認知度や信頼度、普及率などが高いJCBが発行しているクレジットカードとして、人気を集めています。
1,000円(税込)で2ポイントが獲得できるので、かしこく活用すれば多くのポイントを素早く貯められます。
②年会費が永年無料
年会費がかからない点もメリットです。
年会費が永年無料なクレジットカードはたくさんあるものの、サービスが充実していたり還元率が高かったりするクレジットカードの中には、未だに年会費が発生するものもたくさんあります。
特にJCBが発行しているクレジットカードには年会費が発生するものも少なくありません。
年会費が無料の場合でも「初年度無料」や「条件付きで翌年度無料」といったケースも多いです。
そんななか、JCBカードWは1.00%という高い還元率でありながら年会費が永年無料です。
クレジットカードを発行した後に思いのほか利用頻度が低かった場合でも年会費を払い続けるのは嫌ですよね。
利用額にかかわらず維持費が一切発生しないのは、JCBカードWの大きなメリットといえます。
③モバ即での申し込みで最短5分で発行できる
少しでも早くクレジットカードを使い始めたい方が注目すべきメリットとして、モバ即でJCBカードWに申し込んだ場合、最短5分で審査が完了し申し込んだ当日からカードの利用が始められるという点があります。
「モバ即」とは「モバイル即時入会サービス」の略で、2022年からJCBが展開しているサービスです。
モバ即を利用すれば、順調に審査が進めば5分程度でクレジットカード番号が発行されます。
実物のJCBカードWは、後日申し込み時に登録した住所に送付されます。
実物が手に入るまでは、発行されたクレジットカード番号をApplePayやGooglePayに登録すれば、実物のクレジットカードが入って手元にない状態でも決済できるので、急いでクレジットカードを手に入れたい方にピッタリです。
➃Oki Dokiランドや優待店の利用で還元率が高くなる
普通に利用していても還元率が高いJCBカードWですが、Oki Dokiランドや優待店での利用で、還元率がさらに高くなります。
それぞれの例をみてみましょう。
優待店での利用
JCBが発行するクレジットカードには、「JCB ORIGINAL SERIESパートナー」という優待店があります。
これらの優待店を活用すれば、通常の還元率1.00%以上にポイントがもらえるので、ぜひ活用しましょう。
日々の買い物をこうした優待店に変えれば、さらに効率的にポイントが貯められます。
以下に優待店の一例を見てみましょう。
店名 | ポイント倍率 |
---|---|
スターバックスコーヒー | 13倍~20倍 |
JCBトラベル | 10倍 |
洋服の青山 | 5倍 |
AOKI | 5倍 |
Amazon | 4倍 |
ごらんの通り、スターバックスを利用した際の倍率が特に高く、13倍から20倍ものポイントを獲得できます。
スターバックスをよく利用する方であれば、積極的に使っていきたいところです。
また、海外旅行をJCBトラベルで計画し、決済もJCBカードWでおこなえば、海外旅行保険が利用できるだけでなく、10倍ものポイントを獲得できます。
このように、優待店を上手に活用すれば高いポイント還元率をさらにあげられます。
Oki Dokiランド
Oki Dokiランドは、JCBが展開しているポイント優待サイトで、対象のECサイト(ネットショッピングサイトなど)を利用する前にOki Dokiランドを経由することで、通常よりも多くのポイントを獲得できます。
Oki Dokiランドの対象店をいくつか見てみましょう。
Oki Dokiランド対象店 | ポイント倍率 |
Amazon | 2倍~9倍 |
さとふる | 3倍 |
じゃらんnet | 2倍 |
ビックカメラ.com | 2倍 |
ふるさとチョイス | 2倍 |
Amazonでは最大9倍ものポイントを獲得できるので、利用の際には忘れずにOki Dokiランドを経由しましょう。
⑤追加カードも無料で持てる
追加カードが無料で発行できるのも嬉しい点です。
追加カードとは「家族カード」や「ETCカード」など、クレジットカードの本会員が追加で発行する便利なカードをいいます。
追加カードの例
家族カード・・・本会員の家族が、本会員と同じように使える追加のクレジットカード。
ETCカード・・・ 高速道路での料金支払いをキャッシュレスで済ませられるカード。
クレジットカードのなかには、家族カードやETCカードの発行にあたって、手数料や年会費などが発生するものも多いです。
一方JCBカードWは、追加カードの発行に当たっては年会費も手数料もかかりません。
余計な出費がかからないのは、嬉しいですね。
⑥入会さえすれば年齢上限がない
何度か触れている通り、JCBカードWに申し込めるのは高校生を除く18歳以上から39歳までの方です。
残念ながら、40歳を迎えてしまった方はJCBカードWに申し込めません。
しかし、40歳以前にカードが発行をしておけば40歳以降も変わらず利用し続けられます。
現在40歳以下の方は、ぜひ40歳までに手続きをしてください。
➆スキップ払いでやりくりがしやすい
さきほどデメリットのなかで、、支払いサイクルが変えられないと解説ししました。
サイクルに慣れるまではそれなりに時間がかかる恐れもあります。
なかには支払日をすっかり忘れてしまっていて、給料が手元に届く前に困ってしまうこともあるでしょう。
支払いが苦しくなってしまった場合に心強いシステムです。
スキップ支払いとは、一回払いを支払うタイミングを、最大で6ヶ月後までの間で自由に変更できるサービスです。
ボーナス払いと似た支払い方法にも思いますが、ボーナス払いと違って支払いをするタイミングを自由に変更できます。
その上、購入前だけでなく購入後の変更もできるため、突然の出費で支払いが苦しくなったり、急遽金額の大きい買い物をしなければならなくなったりといった場合に役立ちます。
⑧海外旅行保険が利用付帯されている
海外旅行保険も付帯されています。
利用付帯なので、旅行の費用をJCBカードWで決済する必要があるものの、最大で2,000万円までの補償をうけられるので、海外旅行流の万が一の事態も安心です。
年会費が永年無料にもかかわらず旅行保険が付帯しているのは心強いですね。
ただし、国内旅行保険には対応していません。
国内旅行の保険が欲しい場合は、JCB一般カードなど、国内旅行の補償に対応しているクレジットカードに申し込む必要があります。
➈セキュリティ対策が手厚い
JCBカードWは、セキュリティ対策も手厚いクレジットカードです。
クレジットカードの不正利用や紛失時などの万が一の事態に備え、JCBカードWにはさまざまなセキュリティ対策が施されています。
いくつか例を見てみましょう。
J/Secure™ | ネットショッピングの際の本人認証システム。 |
不正検知システム | 24時間体制で、不審なカード利用がないかがチェックされている。 万が一不正が疑われる利用を検知した場合、カード利用が一時的に停止される。 |
J/Secure™ワンタイムパスワード | 一度のみ有効なパスワードをスマートフォン専用アプリから発行し、不正利用を防止するシステム。 |
売上表にカード番号や有効期限を記載しない | 売上表の盗難や紛失に備え、売り上げ表情カード番号の一部や有効期限を記載しない工夫がされている。 |
ICカード | 原則として全てのカードに、セキュリティ機能の高いICチップを搭載している。 |
⑩セキュリティ性が高いナンバーレスカード
セキュリティ対策として見逃せないものに、ナンバーレスカードが選べる点があります。
ナンバーレスカードとは、本来カードに刻印されるはずのカード番号が刻印されないクレジットカードです。
これまでもナンバーレスカードは発行されていたものの、カード番号の確認に手間がかかったり、カード番号の控えを別途管理する必要があったりと、面倒も多いものでした。
一方JCBカードWは、カードの裏面に記載されているQRコードを読み取ることで簡単にカード番号の確認ができるため、手間が少ないうえに、スピーディです。
その上このQRコードは、JCBの会員専用アプリ「MyJCBアプリ」でのみ読み取り可能です。
MyJCBアプリは都度ログインが必要なので、仮に第三者がMyJCBアプリを使用してQRコードを読み取ったとしても、カード番号を見られる心配はありません。
ナンバーレスカードにするかどうかは自分で選べるので、必要に応じて選択してください。
「モバ即」からJCBカードWに申し込んだ場合は自動的にナンバーレスカード(片面)が発行されます。
JCBカードWと他社カードの比較
続いて、JCBカードWと他社が発行するクレジットカードとを比較して、それぞれの機能やサービス内容などをチェックしましょう。
他のクレジットカードと比較することで、自分にとってのメリットやデメリットがわかりやすくなります。
今回は人気の高いクレジットカードとして、以下の3枚と比較します。
クレジットカード名 | JCBカードW |
JCB一般カード |
dカード |
三井住友カード NL |
---|---|---|---|---|
還元率 | 1.00%~5.00% | 0.50%~5.00% | 1.00%~4.00% | 0.50%~5.00% |
年会費 | 永年無料 | 1,375円 ※初年度無料 ※年間合計50万円(税込)以上の利用で、翌年年会費が無料 |
永年無料 | 永年無料 |
ポイントの種類 | OkiDokiポイント | OkiDokiポイント | dポイント | Vポイント |
国際ブランド | JCB | JCB |
|
|
海外旅行保険 | 最大2,000万円 | 最大3,000万円 | 最大2,000万円(29歳以下の会員限定) | 最大2,000万円 |
国内旅行保険 | なし | 最大2,000万円 | 最大1,000万円(29歳以下の会員限定) | なし |
申し込める年齢 | 高校生を除く18歳~39歳 | 高校生を除く18歳以上 | 高校生を除く18歳以上 | 高校生を除く18歳以上 |
ごらんのように、NTTドコモが発行しているクレジットカード「dカード」も還元率が1.00%で年会費もかかりません。
また、海外旅行保険も付帯しているものの、利用できるのは29歳以下の会員限定な点に注意が必要です。
同じJCBが発行しているJCB一般カードは、JCBカードWと比較すると旅行保険が充実しているものの、年会費が発生したり、還元率がJCBカードWよりも低かったりと一長一短です。
三井住友カード NLは、JCBカードWと同じく年会費が永年無料なうえ、最大2,000万円の海外旅行保険も付帯しています。
ただし、還元率はJCBカードWと比べると、0.50%〜5.00%と低めです。
申し込める年齢についても考えましょう。
JCBカードWに申し込める年齢は、高校生を除く18歳から39歳までの方となっています。
一方今回紹介した他のクレジットカードは、年齢の上限が設けられていません。
40歳以上の方は、こうした年齢上限がないクレジットカードを中心にJCBカードW以外のカードを検討する必要があります。
ただし、40歳以下の時にJCBカードWを発行すれば、40歳を迎えた後でも今までと変わらずにJCBカードW利用し続けられるので、早めに申し込みましょう。
以下の記事では、40代の方におすすめしたいクレジットカードを厳選してご紹介しています。
あわせてチェックしてください。
JCBカードWとJCBカードplus Lは何が違うの?
年会費 | 本会員:永年無料 |
---|---|
還元率 | 1.0%~5.5% |
国際ブランド | JCB |
申し込み条件 | 18歳以上39歳以下で本人または配偶者に安定した継続収入のある方 または18歳以上39歳以下で学生の方(高校生を除く) |
旅行保険 | 海外旅行傷害保険:最高2,000万円(海外) ショッピングガード保険:最高100万円(海外) |
追加カード | ETCカード/QUICPay/家族カード |
設定可能な決済サービス | Apple Pay/Google Pay |
ポイント名 | OkiDokiポイント |
JCBカードWとよく似たクレジットカードに「JCBカードW plus L」があります。
JCBカードW plus Lは、通常のJCBカードWのスペックに加え、女性に嬉しい特典が追加されたクレジットカードです。
女性がJCBカードWを発行する場合、女性向けの特典が充実しているJCBカードW plus Lを発行したほうがお得といえます。
ここではJCBカードWと、JCBカードW plus Lの違いを見ていきましょう。
表を見てもわかるように、基本的なスペックは通常のJCBカードWと変わりません。
一方で、子宮がんや乳がんといった疾病に対する保険がお得に受けられます。
また、TOHOシネマズのチケットやさまざまな景品への応募権利など、通常のJCBカードWでは得られない特典が満載です。
JCBカードW plus Lだけのカードデザインも3種類あるので、女性の方はぜひチェックしてください。
JCBカードWの審査は厳しい?
JCBカードWの発行に当たって、審査の難易度が気になるという方は多いのではないでしょうか。
結論からいうと、JCBカードWの審査難易度は高いとも低いともいえません。
というのも、クレジットカードの審査内容はどのクレジットカード会社もトップシークレット級の機密として扱っています。
もちろんJCBカードWの審査についても同様です。
そのため、審査業務に直接関わっているクレジットカード会社のスタッフでもない限り、JCBカードWの審査難易度は判断できません。
ただし、審査通過の確率を上げるために押さえるべきポイントはあります。
以下に挙げるポイントを見てください。
今までのクレヒス(クレジットヒストリー)が良好であったり、十分な収入が確保できていたりすれば、審査に通る可能性は高くなります。
JCBカードWの審査に通過するためのポイント
- 虚偽の内容を申告しない
- クレジットヒストリーに傷をつけない
- 他クレジットカードでの借入がある場合は返済してから申し込む
- 他のクレジットカードに同時に申し込まない
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
①虚偽の内容を申告しない
クレジットカードの審査を少しでも有利に進めようと、年収や就業場所といった項目にウソをつくのはやめましょう。
クレジットカード会社は、審査にあたって職場への在籍確認などをおこない、申告された情報に虚偽がないか厳重にチェックします。
虚偽の内容を申告してもすぐにばれてしまうので、絶対にやめてください。
また万が一虚偽の内容で審査に通ったとしても、カード発行後に虚偽が発覚すれば、強制的に利用を停止されたり、法的な措置を取られたりといった大きなリスクが伴います。
さらに、次で詳しく解説するようにクレジットカードの利用状況や審査の結果などは信用情報機関に一定期間保管されます。
虚偽の内容で審査を受けた事実が保管されれば、しばらくは他のクレジットカードの申し込みも拒否される可能性が高いです。
少しでも審査を有利にしたい気持ちは分かりますが、虚偽の申告は百害あって一利なしです。
たとえ年収や勤続年数などに自信がなくても、正確な情報を申告してください。
また、故意ではないにせよ情報の記入漏れや書き間違いなどにも注意しましょう。
申請手続きを完了する前に、記入した内容に誤りがないかチェックし直してください。
②クレジットヒストリーに傷をつけない
クレジットヒストリーに傷をつけないという点も重要です。
例えば、過去にクレジットカードの支払いに滞納があったり、借入の返済を滞らせたりした場合、これらの情報が信用情報機関に保管されます。
クレジットカード会社が審査する際には、申込者の信用情報を信用情報機関に保管されている情報と参照して、信頼できる申し込み者かどうかを判断します。
もしクレジットヒストリーに傷がついている事実が発覚すれば、JCBカードWに限らず、審査に通るのは難しくなります。
もちろん、滞納の額が大きかったり、期間が長かったりするとその分審査に通りづらくなる場合が多いです。
常日頃からクレジットヒストリーに傷をつけないよう、十分に注意しながら利用をしてください。
③他クレジットカードでの借入がある場合は返済してから申し込む
他のクレジットカードでの借り入れがある場合、可能な限り返済を済ませてからJCBカードWに申し込んでください。
クレジットカード会社が最も気になる点は、申し込み者に確実な支払い能力があるかどうかです。
借入がある状態のままだと、返済能力に疑問を持たれて審査の難易度が上がる可能性が高いです。
たびたび触れている通り、クレジットカードの利用状況は信用情報機関に保管されています。
もちろん、借り入れ状況や返済状況なども詳細に保管されているため、クレジットカード会社は申し込み者の借り入れ状況を簡単にチェックできます。
逆にいえば、借り入れを返済した事実も証明できるので、たとえ完済ができなかったとしても、可能な限り返済をしてからJCBカードWに申し込むのがおすすめです。
➃他のクレジットカードに同時に申し込まない
「万が一審査に落ちてしまった時のことを考えて、滑り止めとして他のクレジットカードにも申し込んでおこう」と考える方もなかにはいます。
ただし、この作戦は全くの逆効果です。
先ほどから触れている信用情報機関には、クレジットカードの申し込み状況さえも保管されます。
クレジットカード会社は審査にあたって、他のクレジットカードと同時に申し込んでいないかどうかも簡単にチェックできます。
複数のクレジットカードに同時に申し込む行為は「多重申し込み」と呼ばれ、クレジットカード会社が嫌う行為です。
複数のクレジットカードに同時に申し込んでいると「資金繰りに困っているのではないか」「入会特典だけが目当ての申し込みではないか」と、あらぬ疑いをかけられかねません。
念には念を入れたい気持ちもわかりますが、多重申し込みは審査を通りづらくするだけです。
どうしても複数のクレジットカードに申し込みたい場合は、最低でもJCBカードWの審査に通ってから半年間は期間を空けましょう。
JCBカードWの発行手順
ここまでは主に、JCBカードWのデメリットやサービス内容、スペックなどに焦点を当てて解説しました。
次は、JCBカードWの具体的な発行手順を見ていきましょう。
注意しなければならないのは、JCBカードWはWebでの申し込みにしか対応していない点です。
書面の郵送や店舗での申し込みなどは受け付けていないので、気をつけましょう。
JCBカードWの発行手順
- 公式サイトの申し込みボタンをクリック
- 本人情報の記入
- 入力情報の確認
- 審査通過
- 発行
①公式サイトの申し込みボタンをクリック
まずはJCBカードWの公式サイトを訪問しましょう。
申し込みボタンをクリックすると、JCBカードWの利用規約が表示されるので、全てに目を通し同意できれば「同意のうえ、入力へ進む」をクリックします。
②本人情報の記入
続いて本人情報の記入に移ります。
住所や氏名、年齢など所定の情報に漏れなく記入してください。
【記入する情報】
- 氏名
- 生年月日
- 職業
- 年収
- 国籍
引き落としの口座も設定しなければならないので、引き落としに使う銀行口座の金融機関名や口座番号、支店名や支店コードなどがわかるキャッシュカードや通帳などを手元に用意しておきましょう。
先ほども解説したように、虚偽の内容を記入するのは厳禁です。
過失による記入漏れや書き間違いなどにも注意して入力して下さい。
③入力情報の確認
所定の項目に入力が終われば、入力内容の確認画面に移ります。
内容に間違いがないかよくチェックして、問題がなければ「次へ進む」をクリックしましょう。
その後は、入力した金融機関のサイトで本人確認などを設定します。
➃審査通過
申し込み手続きが終われば、次はクレジットカード会社の審査に移ります。
モバ即を利用すれば最短5分で審査が完了し、手元にJCBカードWが届く前に、クレジットカード番号が発行されます。
JCBカードWの実物が郵送される前でも買い物などで利用できるため、急いでいる方はモバ即の利用がおすすめです。
⑤発行
無事審査に通れば、申し込み手続きから1週間~2週間ほどで手元にカードが届きます。
モバ即を利用した場合、自動的に片面ナンバーレスのカードになるので覚えておきましょう。
また、実物のJCBカードWが手元に届いたら、すぐに裏面の署名欄に氏名を記入してください。
原則として、署名欄に記入のないクレジットカードは使用できない決まりです。
防犯上の観点からも直筆による記名は大切なので、忘れずに書きこんでください。
JCBカードWの利用がおすすめな方
ここまでの内容を踏まえ、JCBカードWの利用がおすすめな方を考えましょう。
JCBカードWの利用がおすすめな方
- 高還元率のクレジットカードが欲しい方
- ポイントを効率よく獲得するための工夫が好きな方
- スターバックスの利用頻度が高い方
- Amazonをよく使う方
- nanacoの利用頻度が高い方
- 年会費無料のクレジットカードが欲しい方
JCBカードWは、還元率が1.00%と高いです。
さらにスターバックスやAmazon、nanacoなどと相性がよく、ポイントが効率よく貯められるので、これらの利用頻度が高い方におすすめできます。
また、優待店がたくさんあるので、どのように効率的に買い物をすべきか考えるのが好きな方にもぴったりです。
特にスターバックスギフトカードのチャージやスターバックスに関連する決済で利用すると、1,000円につき最大21ポイントが獲得できるので、スターバックスをよく利用する方に向いています。
女性の場合、先ほど紹介したJCBカードW plus Lがおすすめです。
通常のJCBカードWに加え、女性に嬉しい特典がたくさんプラスされているので、ぜひ検討してください。
JCBカードWの利用がおすすめでない方
次に、JCBカードWの利用がおすすめでない方を考えましょう。
JCBカードWの利用がおすすめでない方
- スターバックスの利用頻度が低い方
- nanacoポイントを利用しない方
- 優待店を探すのが面倒な方
- インビテーションが欲しい方
JCBカードWは、スターバックスでの利用で、特に多くのポイントが獲得できるクレジットカードです。
普段スターバックスを使う機会が少ない方は、他の優待店を利用することで効率的にポイントをためる必要がありますが、最大限効率的にポイントを貯めようとすると、優待店選びやポイントの交換先の選択など、それなりに手間もかかります。
ポイントを貯めるための工夫が面倒な方にとって、こうした作業は苦痛になる恐れも無視できません。
また、ステータス性の高いクレジットカードの為にインビテーションを狙っている方にとっても不向きです。
JCBカードWはインビテーションに対応していないため、どれだけ利用額が多くても、インビテーションをもらえません。
ただし、自分からグレードアップの申請はできるので検討しましょう。
JCBカードWについてよくある質問
ここからは、JCBカードWについてよくある質問をまとめて紹介します。
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JCBカードWは40歳以降も使える?
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使えます。
40歳を迎える前に申し込み手続きを済ませて審査に合格し、JCBカードWが無事発行されれば、40歳以降も変わらずに使い続けられます。ただし、40歳を迎えてしまうと申し込み条件を満たせず、JCBカードWが発行できなくなってしまうので、早めに申し込んでおきましょう。年会費が無料なので、たとえ発行後に利用する機会が少なかったとしても、余分な費用は発生しません。 -
追加カードの発行にかかる費用は?
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無料です。
JCBカードWは「家族カード」や「ETCカード」などの追加カードが発行できますが、どちらも年会費、発行手数料ともに無料です。 -
JCBカードWの申し込みからカードが手元に届くまでの期間は?
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1週間~2週間程度見ておきましょう。
モバ即であれば最短5分で審査が完了し、クレジットカード番号が発行されます。すぐにでもJCBカードWを使い始めたい方は、モバ即での申し込みがおすすめです。ただし、モバ即で発行されたデジタルカードではキャッシングの利用ができません。キャッシングを利用したい場合は、実物のJCBカードWが手元に届くまで待つ必要があります。 -
JCBカードW plus Lは女性しか申し込めない?
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男性でも申し込めます。
JCBカードW plus Lは女性向けに作られたクレジットカードですが、男性でも申し込めます。女性向けの特典が充実しているクレジットカードではあるものの、女性専用のクレジットカードというわけではありません。 -
OkiDokiポイントの有効期限はどのくらい?
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ポイントを獲得した月から数えて24ヶ月です。
例えば2023年10月に獲得したポイントは、24ヶ月後(2年後)の2025年10月まで有効です。
JCBカードWはメリットだけでなくデメリットもいくつかある
この記事では、JCBカードWのデメリットについて解説しました。
人気のあるクレジットカードであるJCBカードWですが、メリットだけでなくデメリットもあります。
たとえば申し込み条件として「高校生を除く18歳から39歳まで」と定められているため、40歳以上の方は申し込めません。
また、支払いサイクルが自分の都合で変更できないといったデメリットもあります。
一方で、年会費が永年無料であったり、ポイント還元率が高かったりと、得られるメリットも多いです。
クレジットカードは、JCBカードW以外にもたくさんあります。
それぞれのメリットやデメリットを比較検討して、自分に合った1枚を見つけてください。