ネットでの買い物をした際にクレジットカード番号を盗まれることがあります。支払ができる情報を送信しているわけですから、不正利用されることは言うまでありません。
海外旅行ではそのリスクが更に高くなります。海外旅行の際には事前に現地の治安状況を確認することが大切ですが、持って行くカードの枚数は必要最低限にすることが鉄則です。
対策をしても盗難の被害を完全にゼロにはできません。では、クレジットカードの不正利用被害に合ったらどうすればいいのでしょうか。参考にしてみてくださいね。
2023年現在の情報になり、お申込みの際はご自身でご判断ください。
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不正利用被害に合ったら、まず信販会社に第一報
事情はともあれ、クレジットカードの不正利用は誰にでもありうることです。請求書を確認したら、自分が利用した覚えのない海外の利用があるという事は十分あり得ます。
最近はクレジットカード番号をゴッソリと小売店などから盗み取る犯罪が増えています。自分がどんなにガードを固くしても、情報漏えいされたらお手上げです。
このような不正利用の被害には、まず信販会社に第一報を入れることが大切です。盗難などの緊急事態は24時間体制で連絡を受け付けています。まず、信販会社に電話をしてどうすればいいかを聞きましょう。
警察に届け出を
信販会社の担当者は該当するカードの利用をすぐに止めます。その上で警察に届け出をするようにと依頼されます。
クレジットカードには不正利用の保険が必ずついています。ただ、保険の適用を受ける際には警察への届出が必要です。不正利用と偽って請求される危険を回避するためです。
警察に被害届を提出すると「事件番号」をもらえます。信販会社に盗難カードで不正利用があったと連絡すると必ずこの番号を聞かれます。警察に届け出をしても何もしてくれないと思っている人も多いでしょう。しかし、手続上必要なのです。
保険である以上、信販会社が契約をしている保険会社に「請求」をする必要があります。保険の請求をする際には、自動車事故と同様に警察に届出をしていることが必要なのです。
海外でも同様
これは海外で被害に合った際にも同様です。
最近のクレジットカードは海外にも日本人向けのコールセンターがあります。信販会社によって対応はマチマチですが、日本語ができる人が対応しているので安心です。
まず、第一報を入れて指示を確認することが一番です。ただし、海外の警察にどのようにして被害届を出せばいいのかわからないでしょう。翌日の昼間などに信販会社の駐在事務所などでフォームなどをもらってやり方を聞けばいいでしょう。
第一報を入れることでクレジットカードは停止されますから、被害が拡大することはありません。
ネットでの被害は原因を突き止めよう
一番始末が悪いのがネット上の被害です。原因がわからないとが多いので、実際に被害に合ったカードだけではなく、他のカードにも被害が及ぶ危険性が否定できません。
そのため、ネット通販などで利用したクレジットカードで不正利用があったら、そのカードをどこで最近利用したかを調べる必要があります。最近、ネット通販などで利用したことがわかればとりあえず被害はそのカードだけでしょう。
しかし、最近利用した覚えがないのに不正利用があったという事であれば、自分のパソコンなどの中にウィルスが入っている可能性があります。その場合、自分が持っているクレジットカードや預金口座の全てが危険に晒されている可能性があるのです。
クレジットカードを失くした場合
また、クレジットカードを入れた財布を落してしまったという場合もあります。この場合、すぐに信販会社に連絡をして、財布の中に入っているクレジットカードをすべて利用停止してもらう事をお勧めします。
警察に行くと紛失届とともにクレジットカード会社の連絡先一覧を見せてくれますので、すぐに連絡しましょう。
カバンの中に入っていないけど、家に帰ってから探そうかなと考えているうちに時間はドンドンと経ちます。その間に紛失した財布の中からクレジットカードを抜き出して不正利用されている可能性は否定できません。
最近のクレジットカード決済は「サインレス」が主流です。もともと日本の小売店はサインをしてもろくに確認していないことが多いです。海外旅行をすると、サインとカードの裏面をしっかり確認していることにびっくりするかもしれません。
そのため、盗難カードを利用することは全く難しくないのです。すぐに通報される可能性があるため、盗難後あっという間に利用されてしまいます。
「どこにあるかわからない」は紛失と同様
最近、あのカードを見ないなぁということはありませんか?休眠カードになっているようなカードだと、カードの存在すら忘れていることがあります。そのようなカードは紛失してもわからないことが少なくありません。
そのため「どこにあるかわからない」というようなクレジットカードは紛失したと考えたほうがいいです。つまり、すぐに紛失したと信販会社に連絡をするのです。信販会社に対して最近利用実績がなければ、一安心です。
ただし、利用していないようなクレジットカードであれば、その場で解約手続を取ったほうがいいでしょう。
早めの対応が結果を左右する
先ほど述べた通り、少額の買い物であれば「サインレス」の買い物ができます。サインも「それっぽく」書いていれば筆跡を細かく見るような店員はまずいません。つまり、カードを紛失することは、見知らぬ第三者にカード利用を自由にさせていることと同じなのです。
早めに対応して、カードの利用を停止することが被害を食い止める唯一の方法です。先ほど警察への連絡が必要だという話をしました。利用していないカードであれば、そのまま解約すればいいでしょう。
しかし、今後もそのカードを利用するのであれば再発行が必要です。面倒でも、早めに対応すべきでしょう。
カード会社への連絡が遅すぎると保証対象外
先ほど述べた通りクレジットカードの不正利用に付いては保険があります。きちんと対処することで自分が負担する金額がゼロになります。しかし、その届出には期限があります。
多くの場合、その期限は不正利用があってから60日です。つまり2か月です。
これは、不正利用があってから請求書を見てからすぐ連絡して欲しいという話です。先月の請求書が…と言われても相手にされません。
カード会社によって対応はまちまち
ただ、信販会社によって盗難の際にどのような対応をするかはマチマチです。残念ながら、「夜は留守番電話に」という対応だったり、こちらの心情を無視した言葉遣いの人が電話対応をしたりすることがあります。
どの信販会社も新規入会者への対応は最高にいいです。しかし、入会後に質問などをしても対応がズサンなことがあります。それどころか、コールセンターの電話が繋がらないこともあります。
その究極の姿が盗難などの対応です。盗難の連絡をした際に親切な応対をする信販会社は、一生付き合い続けて間違いありません。これに対し、面倒そうな対応をするような信販会社はすぐに解約すべきでしょう。
不正利用の際に真価がわかる
不正利用に対する対応は信販会社にとって一番面倒な処理です。自社の収益につながらないため、重視していないこともあります。しかし、顧客サービスでは最優先で対応すべきことは間違いありません。
ポイントやキャンペーンの質問に対する回答は翌日でも問題がない事が多いです。しかし、盗難などの対応は電話をした時にしないと被害がドンドンと拡大します。
ネット通販でカード番号等を盗まれた場合、即時に海外で不正利用されます。日本は夜でも、不正利用をしている場所は昼間だという事だって考えられます。
こんな緊急事態に満足な対応ができない信販会社は信用できないことは明白です。
有料カードは対応がいい
一概に言い切れませんが、年会費を徴収しているようなカードはこのような際に対応が早いです。海外利用に強いと言われるアメックスは、盗難があるとすぐに今までのカードを停止するとともに新しいカードを即時に再発行してくれます。
アメックスで一番年会費が安いグリーンカードの年会費は13,200円【税込)です。毎月千円の保険だと考えれば、海外旅行が多い人には「お得な年会費」と言えるのではないでしょうか。
年会費が高いプレミアムカードは、会員の利用額が半端ではありません。そんな利用ができるカードなので、万が一の際にはすぐ対応しないと被害も半端では済まされません。
セキュリティ対応で利用ストップはありがたいと思おう
今までほとんど利用したことがないクレジットカードで多額の買い物をすると決済が止まります。セキュリティの観点から利用を止めるのです。
余計なお世話だと言われるかもしれませんが、不正利用の防止が目的です。決済が止められるとビックリするでしょう。気分も良くありません。
しかし、盗難や紛失カードの不正利用を未然に防止するためには大切なことなのです。
不正利用の被害に合わないために
さて、このような被害に合わないためにはどうすればいいのでしょうか。
まずカードを紛失したり盗まれたりしないように自分自身で防御することが大切です。また、危険な場所でのクレジットカード利用は控えることも大切です。
海外でのカード利用は、場所によっては周囲がすべて泥棒か詐欺師だと考えて行動すべきです。また、ネット通販でカード払いにする際には、いくら便利でも自分のカード番号を登録しないことも大切です。
利用カードは最低限に
先ほど盗難だけではなく、紛失も危険だという話をしました。財布を紛失したような場合は別として、利用していないカードは紛失しても気が付かないことが多いです。
そのようなリスクを防ぐためには、自分が利用しているクレジットカードを最低限に留めることが大切です。つまり、休眠カードは解約すべきなのです。これがクレジットカードの不正利用を防止します。
ネット通販用のカードは分けよう
ネット通販で自分のカード番号を登録しないことは当然ですが、利用するカードも一工夫必要です。
ネット通販は相手がセキュリティを強化していても情報漏えいの可能性は、一般の店舗より高いです。送信途中でカード番号を盗み見される可能性も否定できないためです。
そのためネット通販に利用するクレジットカードは、通常利用しているメインカードとは別にすることをお勧めします。ポイント獲得のためには不利になりますが、セキュリティ対応という面では絶対お勧めです。
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海外旅行は新しいカードで
海外での利用は信販会社がポイント優遇などのメリットを提供することが多いです。しかし、先ほど述べた通り海外ではクレジットカードの不正利用が多いです。そのため自分のメインカードを持って行くことはやめた方が賢明です。
海外旅行に行く前に新しいカードを申し込み、海外旅行から戻ったらすぐに解約するのです。不正利用されたかどうかはわかりません。しかし、解約することで万が一自分の利用していたカード番号などが「流通」してしまっても、被害を受けることはありません。
いかがでしょうか?クレジットカードの不正利用を防ぐためにはやはり自分自身のセキュリティへの意識を高める必要がありますね。これからのカード社会においては当然のことと言えそうですね。