将来の見通しを立てるためにも、高校や大学でこれからどのくらいお金がかかるのか気になりますよね。
予想外の出費もあるので、何にどれくらいかかるのか知っておくことが必要です。
公立と私立の学習費総額の違いや、部活や受験にかかるお金、また授業料無償化制度や高校生等奨学給付金制度について解説します。
※当記事は2024年現在の情報になります。
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高校生にかかるお金は3年間でどれくらい?学費・教育費用の目安
高校での学費は3年間でどれくらいかかるのでしょうか。
また公立高等学校と、私立高等学校ではどれくらい違うのでしょうか。
公立高校と私立高校にかかるお金の違いは以下の通りです。
【公立高校・私立高校の教育費用の違い】
公立高校(円) | 私立高校(円) | |
---|---|---|
学習費総額 | 512,971 | 1,054,444 |
うち学校教育費 | 309,261 | 750,362 |
うち学校外活動費 | 203,710 | 304,082 |
3年間合計 | 1,543,116 | 3,156,401 |
内訳を解説していきますね。
学習費総額
学習費総額とは、学校教育費、学校給食費及び学校外活動費の合計です。
私立は公立に比べて約2倍かかっています。
学校教育費
学校教育費とは、学校教育のために各家庭が支出した全経費。
学校が一律に徴収する経費(学校調査)及び必要に応じて各家庭が支出する経費(保護者調査)の合計額です。
学校外活動費
学校外活動費とは、補助学習費とその他の学校外活動費です。
下記でそれぞれを詳しく解説します。
補助学習費
補助学習費とは、予習・復習・補習などの学校教育に関係する学習をするために支出した経費です。
参考書や家庭教師、学習塾費などが入ります。
その他の学校外学習費
その他の学校外学習費とは、知識や技能を身につけ豊かな完成を培い、心とからだの健全な発達を目的としたけいごとや学習活動、スポーツ、文化活動などに要した経費です。
塾や家庭教師以外の習い事が分類されます。
すべての項目において私立の方が費用が高いということがわかります。
(出典:文部科学省『令和3年度子供の学習費調査』)
公立の高校生にかかるお金
公立高校では、3年間で1,543,116円かかります。
また、学習費総額は近年おおむね横ばいで推移しています。
学費の内訳の割合は以下の通りです。
授業料の割合は比較的小さく、教科外活動費や図書・学用品・実習材料費などが大きく割合を占めています。
授業料
授業料とは、授業料として徴収した経費のことです。
公立高校だと授業料の割合が比較的小さい項目でした。
修学旅行費等
修学旅行・遠足・見学をおこなうために徴収した経費です。
学校納付金等
学校納付金等とは保健衛生費、日本スポーツ振興センター共済金等の安全会掛金、後援会費、冷暖房費、学芸会費などです。公立高校での費用の割合が1番大きい項目でした。
図書・学用品・実習材料費等
図書・学用品・実習材料費等とは先生の指示などにより購入した必須図書等や、学校の各教科などでの授業で必要な裁縫用具・体育用品等の購入費などのことです。
教科外活動費
教科外活動費とは、クラブ活動(課外の部活動を含む)、学芸会・運動会・芸術鑑賞会、各教科以外の学級活動(ホームルーム活動)、児童会・生徒会、臨海・林間学校などのために、家庭が直接支出した経費です。
通学関係費
通学関係費とは、通学のための交通費・スクールバス代・自転車代やかばん・雨傘などです。
その他
その他とは、学校のバッジ、上履き、卒業記念写真・アルバムの代金などです。
(出典:文部科学省『令和3年度子供の学習費調査』)
私立の高校生にかかるお金
私立高校では3年間で3,156,401円で、公立の約2倍です。具体的な内訳は以下のとおりです。
私立高校の学費の内訳割合は、授業料、学校納付金等、通学関係費などが多くを占めています。
(出典:文部科学省『令和3年度子供の学習費調査』)
高校生の部活動にかかるお金
運動部は入部費、ユニフォームなどで約10万、文化部は0円から10万と言われています。
しかし、吹奏楽部は楽器の購入費がかかったり、写真部はカメラを買うお金がかかるなど、入る部活によっても全然違います。
そのため、小学生のうちから入りたい部活を話し合いながら予算を立てることをおすすめします。
高校受験・大学受験にかかるお金
授業料だけではなく、受験するだけでもお金がかかります。
また複数の学校を受ける子どももいます。
子供の受けたい学校を受けさせてあげるためにも、一校いくらかかるのか知っておきたいですよね。
公立・私立高校、国公立・私立大学の受験料の違いをそれぞれご紹介します。
高校受験の費用
公立高校・私立高校では、受験料が約10倍違います。
公立高校の受験料 | 2,200円 |
---|---|
私立高校の受験料 | 20,000~30,000円 |
大学受験の費用
大学も、国公立大学・私立大学では受験料が違います。
また入学共通テストにもお金がかかります。
入学共通テスト | 1,8000円(3教科以上受験) |
---|---|
国公立大学の受験料 | 17,000円 |
私立大学の受験料 | 約40,000円 |
大学受験は複数受験することが一般的で、その場合、受ける数によって増えます。
例えば、国公立1校、私立3校を受けると、最低でも10万円はかかってしまいます。
(出典:独立行政法人大学入試センター「大学入学共通テストの仕組み・運営」)
高校生の授業料無償化制度(高等学校等就学支援金制度)とは?
高等学校等就学支援金(返還不要の授業料支援)の制度改正で、私立高校等に通う生徒への支援が手厚くなります。
授業科に充てるための就学支援金を支給することにより、高等学校等における教育に係る経済的負担の軽減を図ります。
受給資格
高等学校等就学支援金制度の、受験資格は下記の通りです。
- 在学要件
日本国内に在住し、高等学校等に在学する方が対象です。 - 所得要件
以下の方(いずれも上記※世帯で年収約910万円未満世帯の生徒)が対象です。
・保護者等の課税標準額(課税所得額)×6% ー市町村民税の調整控除額
↓
304,200円未満
(出典:文部科学省「高校生等への修学支援」)
受給に必要な手続き
入学時の4月に必要な書類を学校等に提出していただく必要があります。
オンラインでの申請が可能です。
詳しくは「高等学校等就学支援金オンライン申請システム e-Shien」をご覧ください。
高校生等奨学給付金制度とは?
高校生等奨学給付金は、平成26年4月1日に「公立高等学校に係る授業科の不徴収及び高等学校等就学支援金の支給に関する法律の一部を改正する法律(平成25年法律第90号)」が施行されていることに併せて開始された制度です。
教育を受けたい子供がうけられるよう、授業料以外の教育費負担を減らすため、高校生等がいる低所得世帯を対象に支援を行っています。
【家計別給付金】
公立高校年額(円) | 私立高校年額(円) | |
---|---|---|
生活保護受給世帯【全日制等・通信制】 | 32,300 | 52,600 |
非課税世帯【全日制等】(第一子) | 114,100 | 134,600 |
非課税世帯【全日制等】(第二子以降) | 143,700 | 152,000 |
非課税世帯【通信制・専攻科】 | 5,500 | 52,100 |
この制度により家庭環境に左右されることなく、誰もが教育を受けられるようになりました。
高校生奨学給付金制度の利用を考えてもいいと思います。
その他の就学支援策
その他の就学支援策としては、失職・倒産等による「家計急変への支援」や低所得世帯の専攻科に通う生徒に対しての支援も行っています。
家計急変への支援
家計急変により収入が減り、低所得となった家庭に、就学支援金の支給額に反映されるまでの間行われる制度です。
公立高校でも私立高校でも支援を行っているので、ぜひ以下のURLからご覧ください。
高等学校等の専攻科の生徒への支援
高等学校等の専攻科に通う低所得世帯の生徒に対して、授業料・授業料以外の教育費の支援を行っています。
全国各地に支援を行っている高校があるのでぜひ以下のURLからご覧ください。
(出典:文部科学省「高校生等奨学給付金」)
高校生は私生活でもお金がかかる!
高校生になると、友達との外食や、遊びにかかるお金が増えます。
他にも思いがけない出費もあるかもしれません。
何にお金が必要になるのかも考えておく必要があります。
その他の出費として例えばお小遣いがあります。
高校生におこづかいはいくらあげればいい?
友達と遊ぶためにもお小遣いが必要です。
平均は3,000円から5,000円といわれています。
高校生になると友達と外食に行ったり、外食をしたりする機会が増えます。
もしかしたらもっと必要になるかもしれません。
お小遣いの値段も今のうちに決めて、計画をたてていきましょう。
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【まとめ】子供の高校にかかるお金は早めに準備を始めよう!
高校でかかるお金についてご説明しました。
- 学費は公立高校・私立高校では、私立高校のほうが2倍かかる
- 学費以外でも、塾費・部費などもかかる
- 奨学金・授業料無償化制度もある
- 高校受験でも大学受験でも受験料がかかる
このように、学費以外でもお金がかかります。
予想外の出費もあるかもしれません。
いくらかかるのか詳細には予想できないので、多めに予算を立てておくことが大切だと思います。
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