クレジットカードの暗証番号は一種の「カギ」です。しかし、この暗証番号の重要性をわかっていない人も多いようです。同じ暗証番号を使い続けていると、犯罪者のターゲットになる可能性が高まります。定期的にクレジットカードの暗証番号は変更しましょう。
2023年現在の情報になり、お申込みの際はご自身でご判断ください。
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ICカードタイプは暗証番号変更に手間がかかります!
ICカードの場合、クレジットカードの暗証番号はICチップに記録されています。そのため、暗証番号を変更する際にはICチップの交換が必要です。
しかし、ICチップだけ交換することは不可能なのでクレジットカードの再発行が必要になります。
この場合「再発行」なので、再発行手数料がかかります。
JCBの場合1,000円必要ですが、ICカードはそれなりにコストがかかるため、やむを得ないでしょう。安全はお金に変えられません。
再発行を依頼しても今までのカードは継続して利用できます。しかし、再発行されたカードはカード番号が変わります。そのため、携帯電話のような定期的な支払をクレジットカード払いにしている場合は、こちらの手続も必要です。
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ICチップの交換が必要
ICチップ付きのクレジットカードを解約した際、カードをハサミで切り落とすことになります。その際、磁気部分の先端とICチップは確実に裁断することが大切です。
ICチップを裁断し、その断面を見ると黒い塊になっていることがわかります。これがICチップの断面です。ICチップは半導体なので、こんな色をしています。
チップのコストは大量生産をしていることから大きくないでしょうが、カード交換をすると番号を再度取り直す必要があります。VISAやMASTERのような国際決済ブランドがこの番号を管理していますから、その手数料が必要になるのです。
再発行期間は1週間程度
クレジットカードの申込をすると、平均的な信販会社は1週間ほどでカードを届けます。クレジットカードの再発行も同様で、1週間程度で自宅に新しいカードが届きます。
先ほど述べた通り、カード番号が変わるので、いろいろな手続が必要になります。通常クレジットカードが破損した場合の再発行は、同一番号のクレジットカードが送られます。紛失の場合は別として、同じ番号でも問題ないためです。
ただし、ICチップの場合は全く同じ内容でICチップを作ることができないのでしょう。面倒ですが、仕方ないですね。
銀行系はもっとかかる
最近は銀行のキャッシュカードとクレジットカードのコンビカードが増えています。利用者としては非常に便利なのですが、再発行はより一層手間がかかります。クレジットカードの再発行だけではなく、キャッシュカードの再発行手続も必要だからです。
そのため、コンビカードがICカードの場合は1週間では再発行されません。2週間から3週間程度かかります。口座番号は変わりませんが、クレジットカードの番号が変わる点は同じです。
銀行でできる場合も
ただし、最近ICチップの仕様が変更になったのか、ATMで情報の書き換えができるようになりました。つまり銀行やコンビニのATMで暗証番号の変更ができるようになったのです。
先ほど述べた通り、クレジットカードの再発行を依頼してしまうとカード番号が変わり、面倒なことになります。しかし、ICチップの情報を書き換えるだけですから、クレジットカード自体は変わりません。
ただ、仕様変更でできるようになったらしく、全てのICチップでできるわけではないようです。徐々に新仕様に移り変わるでしょうが、しばらくの間は我慢するしかないでしょう。
自分が持っているクレジットカードがどちらのタイプか、一度信販会社に確認してみるといいでしょう。
JCBはセブン銀行で可能
JCBのICチップ付きカードはセブン銀行ATMで書き換えができるようになりました。
これで暗証番号を定期的に変更することができます。また、ちょっとしたハプニングで「怪しい店」でカードを使ってしまった場合でも、その日のうちにカードの暗証番号を変えてしまうことが可能です。
セブン銀行のATMはご存知の通り、全国のセブンイレブンにあります。そのため、セブンイレブンに買い物に行った際に暗証番号の変更をすることができます。
とはいえ、全てのICカードが対応しているわけではないことは先ほど述べた通りです。
ネットショップ利用者はオンラインサービスの暗証番号変更が必要
ちなみにネットショップでの買い物にはICチップは関係ありません。カード番号と裏面のセキュリティコードが大切です。
ただ、大手通販業者はネット決済の際に信販会社のセキュリティチェックをしています。JCBであればMyJCBの暗証番号を入力しないと決済が終了しません。
このようなセキュリティサービスをすべてのネットショップがしているわけではありません。また、信販会社によってはこのようなシステムがない場合もあります。
ただ、このようなセキュリティサービスがある場合には、ICチップではなくオンラインサービスの暗証番号変更が必要です。
もちろん、この手続にカードの再発行は不要です。
定期的に変えたい人にピッタリ
このようにICチップの情報をATMで変更することができれば、定期的に暗証番号の変更ができます。カードの再発行は先ほど述べた通り手間がかかります。携帯電話などの変更手続も大変です。
できるだけICチップの書き換えができるクレジットカードを選びたいものです。
磁気カードは速い
これに対し、従来タイプの磁気カードのクレジットカードは暗証番号の変更が簡単です。これは、磁気ストライプの中に暗証番号が記録されておらず、信販会社が保管している番号との突合になるためです。
カードの磁気ストライプは読み出しを掛けることが簡単で、従来は暗証番号の記録場所も一定だったため盗難カードが使い放題だったのです。しかし、それでは問題だという事で磁気ストライプの中に暗証番号を記録することをやめた経緯があります。
そのため暗証番号の変更に手間がかかりません。本人確認さえ済めば、すぐに情報変更すればいいのです。
変更はネットで可能
このように簡単にできる事から磁気ストライプ形式のクレジットカードは暗証番号変更をネットサービスでできます。ただし、信販会社によっては暗証番号変更の本人確認を確実にするため、ネットではできないようにしている場合があります。
楽天カードはネットサービスの「楽天e-NAVI」で変更できますが、JCBはMyJCBでは変更できません。ただし、JCBの場合は電話サービスで暗証番号を変更できますから、特別に手続が必要だったり、時間がかかったりすることはありません。
ほとんどの信販会社はネット対応でしょうが、JCBのようにネット対応ができない場合でも電話対応なので気軽に変更できます。
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セキュリティ面で不安あり
とはいえ、磁気ストライプ形式のカードはセキュリティ面で不安があると言われています。
クレジットカードには案外多くの情報が登録されており、磁気ストライプをスキミングすることでカード番号などが盗まれることがあります。
最近は聞かなくなりましたが、銀行ATMのカード挿入口に磁気ストライプのスキミング機を巧妙に取り付ける詐欺がありました。カメラとともに配置することで暗証番号もゲットできるため、ストライプだけの磁気カードを作ることで預金詐欺ができたのです。
このような弱点が磁気ストライプにはあります。
ICカードに変えよう
こんなこともあり、信販会社はICカードへの切り替えを進めています。ただ、現在発行しているカードの全てを一斉にICカードに切り替えることは現実的ではありません。
そのため、徐々に切り替えをしているのが現実です。また、店舗側もICチップが読み取れるカードリーダーを導入しきれていません。
ただし、最近は小型のICチップ読み取り端末が導入され、スマホに取り付けるだけで決済できるようになっています。磁気ストライプのカードは次第に少なくなるでしょう。
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暗証番号の管理方法
さて、このようにして定期的に暗証番号を変更することは好ましいのですが、忘れてしまっては意味がありません。できるだけ覚えやすい暗証番号にすることが大切ですが、定期的な変更が必要であれば自分でルールを作る必要があります。
生年月日などは絶対に使えません。
暗証番号に生年月日を使うと、万が一盗難被害に合った際にも補償対象から外れます。そのため、適当な数字を決めて、少しずつ変えていくことが一番と思われます。
暗証番号は「カギ」です。外出の際に自宅の玄関をロックするでしょうが、クレジットカードもロックする必要があるのです。
一字ずつ変えていく
3か月に一度暗証番号を変更する際、季節に応じて番号を決めるという方法があります。ただし、一度利用した暗証番号は二度と利用できないことが多いため、毎年変更の必要があります。4ケタの数字ですから、バリエーションに富ませることが難しいのですが、変更の都度1つずつ変えていくと忘れにくいです。
3つの数字は1年を通じて変更せず、1文字ずつ季節に応じて変えます。3つの数字は翌年になったら変更します。3つのうち1文字だけ変えてもいいでしょう。
こうすれば「以前と同じ数字には変更できません」とエラーが出ることはありません。
自分が忘れたら意味がない
もっとも、自分が暗証番号を忘れたら意味がありません。暗証番号を忘れてしまうとそのクレジットカードは使えなくなります。
もっとも暗証番号を忘れた際には照会することができます。ただし、書留郵便で番号通知をする方法なので時間がかかります。1週間ほどかかることが多いです。
忘れないように気を付けたいものです。
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面倒でも1年に一度は変えよう
このように暗証番号を定期的に変更することはセキュリティ上大切です。
クレジットカードは後払いの決済手段なので不正利用をされてもすぐわかりません。
高額利用をすると「警戒システム」が作動してカード利用をストップしますが、それでもギリギリの金額を狙った買い物はスリ抜けてしまいます。このような事態をちょっとでも防止する手段が暗証番号の変更です。
カード自体の盗難があるとすぐにわかりますが、最近のカード詐欺は支払カウンターの近くでチラチラと暗証番号入力を見ているのです。カード自体は小型カメラで撮影すれば情報ゲットは簡単です。
そんなことができるわけがないと言われるかもしれません。しかし、実際にそのようなカード詐欺が発生しています。最近の日本は、残念ながら必ずしも安全とは言えません。
せめて1年に一度は暗証番号を変更して、このような被害を避けたいものです。
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